こんにちはアロマ薬剤師のふみやです。
今回は大人ニキビを原因から考えた、アロマケアをご紹介していきたいと思います。日本人の90%が経験するニキビ。思春期を終えてもニキビで悩まれている方は多いのではないでしょうか?
- ニキビに悩んでいるけど化粧水は特にこだわっていない
- 市販の化粧水を試したけど変化がない
- 何を使えばいいかわからない・・・
そのように悩んでいるかたに、なぜ大人ニキビにアロマテラピーが良いのか、またおすすめの化粧水をご紹介していますので、ぜひ読んでみてください。
大人ニキビの原因
ニキビとは「尋常性ざ瘡(じんしょうせいざそう)」とよばれる皮膚の病気になります。ニキビの原因としては、さまざまありますが、主な原因は3つです。
- 皮脂の過剰分泌
- 毛穴のつまり(角質異常)
- アクネ菌(ニキビのものととなる菌)の増殖
肌は約28日のサイクルで角質がはがれおちて新しい皮膚細胞に生まれ変わる「ターンオーバー」を繰り返しています。
通常、皮脂は毛穴から汗とともに排出されますが、ターンオーバーがうまくいかない場合、毛穴の角質が厚くなり、毛穴の出口が塞がれ、皮脂が詰まってしまいます。そうすると、皮脂を栄養源にしている「アクネ菌」が過剰に繁殖し、炎症を起こして発疹ができる、つまりニキビとなります。角質の肥厚のみならず、皮脂が過剰に分泌しすぎると、やはり毛穴を塞いでしまいます。
大人ニキビの特徴
特徴としては、乾燥肌にもできるということ。また季節を問わずニキビができ、治りにくく、色素沈着がしやすいことです。乾燥肌であるのニキビができてしまう理由としては、皮膚のバリア機能が低下することによって、アクネ菌が繁殖しやすくなったり、角質が厚くなってしまうことによります。大人ニキビの主な原因は、食生活の乱れ、寝不足、ストレスが関係しており、疲れたときなどにニキビがでやすいのはそのためです。ニキビの対策を詳しく知りたい方はこちらを参考にしてみてください。→ニキビ・ニキビ跡の原因と対策【効果のあるアロマオイルレシピ】
大人ニキビを原因から考える2つの化粧水
アクネ菌の増殖が原因となりニキビができてしまいますので、「殺菌効果」があるもの、またニキビによる炎症を抑える「抗炎症効果」が配合さてているものが良いです。
またストレスによってニキビができていると実感がある方は、ストレスを軽減させたり、リラックスできる成分が配合されているものがより良いでしょう。肌が乾燥することによって、皮脂の分泌が増えてしまいますので、肌の乾燥を避け、化粧水でうるおいを与え「水分」を「皮脂」のバランスを整えるようにしましょう。
①アロマウォーター(ハーブウォーター)
1つ目のおすすめとしては、アロマウォーター(ハーブウォーター)です。アロマウォーターは、「ハーブウォーター」、「芳香蒸留水」、「フローラルウォーター」ともいわれますが、ハーブ(芳香植物)からアロマオイル(精油)を作る過程でできる液体のことです。
アロマオイルを作る過程と同じくしてアロマウォーターもできますので、アロマウォーターには、抗菌作用やストレス軽減に期待される成分が含まれるものがあります。
メーカーによってはアロマウォーターなどの名称を使っているものの、合成成分であったりしますので、できればオーガニックかつ品質の良いものを選ぶようにしてください。プラナロム/ケンソーのものは、国産オーガニックかつ品質管理が徹底されていて高品質なのでおすすめです(保存料を含まないので、使用できる期間が3ヶ月と短くなってしまいますが…)。
ローズマリーウォーター
「ローズマリーウォーター」は、肌の保湿作用があるだけでなく、抗菌作用・抗炎症作用が期待され、老廃物を肌の表面に排出し、毛穴のつまりを取り除いてくれます。脂性肌のかたにおすすめで、さっぱりとした使い心地です。
ユーカリレモンウォーター
「ユーカリレモンウォーター」は、ユーカリレモンのアロマオイルは高い抗菌作用、抗炎症作用があり、アロマウォーターにはその2つに加え、鎮痛作用が期待されます。ニキビが炎症を起こし、痛みが伴うかたにおすすめです。
ティートゥリーウォーター
「ティートゥリーウォーター」は、ティートゥリーのアロマオイルはニキビ患者さんにも「ニキビ数を減少させた」研究が発表されているほどで、アロマウォーターでは抗菌作用に加え、興奮を沈めることによるリラックス効果も期待できます。ストレスからくるニキビのかたにおすすめです。
②アロマ化粧水を作る
2つ目のおすすめは、自身でアロマ化粧水をクラフトすることです。アロマオイル(精油)をブレンドすることによって、化粧水を作る方法になりますが、少し手間はかかってしまいます。肌のためには仕方ない!そう思っていただけるかたにおすすめです。自身でクラフトするメリットは下記になります。
アロマオイル(精油)をブレンドできる
アロマオイル(精油)に含まれる、抗菌作用や美肌効果が期待ができると共に、香りも自身の好きなように作ることができるため、ストレスケアにもなります。複数種類をブレンドすることでより効果的になります。
お金を節約できる
自身でクラフトすることによって、お金を節約することができます。市販の化粧水の値段は品質によっても大きくことなりますが、高額な化粧水を買ったものの、値段が高いせいで少ない量を使用しているのであれば、肌への保湿は期待できません。クラフトしたものは、気にせずたっぷりと使うことができます。
大手化粧品メーカーの原材料にかけている費用の原価率は、10%程度である会社もあります…
アロマ化粧水の作り方
【用意するもの】
- 精製水:45ml
- グリセリン:5ml(小さじ1)
- エッセンシャルオイル:3滴(敏感肌の場合は少なめ)
- 保存容器(ガラス瓶50ml容器)
【作り方】
- 保存容器にグリセリンを入れ、エッセンシャルオイルを加える
- 容器を軽く振り、グリセリンとエッセンシャルオイルを混ぜる
- 精製水を加え、容器に蓋をして、再度混ぜ合わせる
【保存方法】
- 使用前に振ってから使う
- 2週間を目安に使い切る
- 冷蔵庫に保存する(冷蔵庫で保存しない場合は早めに使い切ってください)
【ポイント】
- 精製水やグリセリンは薬局、ドラッグストア、アロマ専門店、ネット通販で購入可能
- さっぱりさせたい場合や、しっとりさせたい場合はグリセリンの量を調整
- さっぱりが良い場合は、グリセリンを無水エタノールに変更も可能
- 精製水の代わりにハーブウォータを使えば効果アップ
【おすすめレシピ】
ティートゥリー + ラベンダーアングスティフォリア + お好み (各1滴)
ティートゥリーによる抗菌作用、ラベンダーアングスティフォリアによるニキビ・ニキビ跡のケアとともに、ストレス軽減作用も期待できます。
お好みの1滴のおすすめとしては、下の3つなども良いですよ!
- 美肌効果とローズの香りを加えるための「ゼラニウム」
- ストレスケアと落ち着く香りを加えるための「カモマイル・ローマン」
- クレオパトラがスキンケアで使用していた「フランキンセンス」
その他のニキビに有効的なアロマオイルを知りたい方はこちらを参考にしてください→【おすすめアロマケア】大人ニキビを原因から考える2つの化粧水
お好みの香りにブレンドしたい場合はこちらを参考にしてみてください→【記事まとめ】調香師が使う簡単ブレンドアロマオイルの作り方と3つのコツ
いかがだったでしょうか?
ニキビケアのためにお役に立てると嬉しいです!
アロマテラピーの力を借りて、ニキビのない綺麗な肌を目指しましょう。