スポンサーリンク
アロマの基礎知識

【各アロマオイルの量と割合】調香師が使う簡単ブレンドオイルの作り方

 

こんにちはアロマ薬剤師のふみやです。今回はアロマオイルをブレンドする際の「量や割合の目安」に関してご紹介したいと思います。せっかくのアロマテラピー、やっぱり複数のアロマオイル(精油)をブレンドしてみたいですよね。でも、いざブレンドしようとしても

  • 「それぞれのアロマオイルをどのぐらい割合で使うのかわからない」
  • 「ブレンドしてみたら一つの香りが強すぎる」

とお困りになることはないでしょうか?アロマオイルのブレンド方法として、割合(量の目安)がありますのでご紹介していきたいと思います。練習方法もご紹介しますのでぜひ読んでみてください。

 

 

 

 

 

ブレンドすることのメリット

 

アロマオイルをブレンドしなくても良い香りを十分に楽しむことができますが、ブレンドすることの最大のメリットとしては、アロマテラピーの幅が大きく広がることです!

 

新たな香りの発見

アロマオイルをブレンドすることで単品ではなかった香りを作り出すことができ、ブレンドする種類が2、3種類…10種類など増えていくたびに、香りの深みが増し表情が変わっていきます。ブレンドする中で新しい自分の好きな香りを発見することはとても楽しく、はじめて自身のお気に入りの香りを作れたときの喜びは忘れられません。

 

効果の相乗効果

それぞれのアロマオイルにはさまざまな効果があり、ブレンドすることによってさらに多くの効果が期待できるようになります。また組み合わせによってはお互いの効果の引き立て合う作用もあります。

 

苦手な香りのマスキング

自分の困っていることに対して効果があるので使ってみたいけど、どうしても香りが苦手なアロマオイルがある…、そんな時にもブレンドは役に立ちます。苦手な香りであってもブレンドすることによって香りをマスキングすることができ、苦手な香りのアロマオイルを使うことができます。最初は苦手であっても使っているうちに好きな香りになっていくことも珍しくありません。

ふみや
ふみや

私はラヴィンツァラの香りが苦手でしたが、風邪予防のブレンドとして使っているうちに好きになり、いまは最も好きな香りの一つです

 

 

 

 

【各アロマオイルの量と割合】調香師が使う簡単ブレンド方法

 

それではここからブレンド量の目安に関してご紹介していきたいと思います。ブレンド量の目安や、それぞれのアロマオイルの比率を考える上で「ブレンドファクター」という考え方があります。

 

ブレンドファクター

ブレンドファクターとは、アロマオイルの香りの強さや皮膚への刺激に対する安全性を考慮して経験的に定められた値であり、どのような比率でブレンドするのかの目安になる指標です。数字が小さいものは香りの個性が強いため、ブレンド量を少なくして使うことがポイントです。

 

アロマオイルのブレンドファクター

アロマオイル名 数値 アロマオイル名 数値
イランイラン 3 バジル 2
オレンジ フランキンセンス
カモマイル•ローマン ペパーミント
カモマイル・ジャーマン ペッパー
カルダモン ベルガモット
クラリセージ 3 ベンゾイン
グレープフルーツ マジョラム
サイプレス マンダリンミルラ 5
サンダルウッド ミルラ 1
シダーウッド メリッサ
ジャスミン ヤロウ
ジュニパー ラベンダー
ジンジャー 2 ユーカリ
ゼラニウム レモン
ティートゥリー レモングラス
ネロリ ローズ
パチュリー ローズマリー

※メーカーによってもブレンドファクターは異なります

 

ブレンド方法

それでは実際にブレンドする方法について、例を用いてご紹介していきます。

例えば①オレンジとカモマイル・ローマンで全20滴のブレンドオイルを作る、②オレンジとカモマイル・ローマン、ジャスミンで全20滴のブレンドオイルを作る場合を例にしてみたいと思います。オレンジのブレンドファクターは(3)、カモマイル・ローマンは(1)、ジャスミン(2)になりますので下のようになります。

 

計算方法①

  • オレンジ(3) + カモマイル・ローマン(1) = 合計のブレンドファクター(4)
  • 全20滴 ÷ 合計のブレンドファクター(4) = 5
  • オレンジ(3) × 5 = オレンジの必要滴数 15滴
  • カモマイル・ローマン(1) × 5 =  カモマイル・ローマン必要滴数 5滴

 

計算方法②

  • オレンジ(3) + カモマイル・ローマン(1) + ジャスミン(2)= 合計ブレンドファクター(6)
  • 全20滴 ÷ 合計ブレンドファクター(6) = 約3.3
  • オレンジ(3) × 3.3 = オレンジの必要滴数 9.9滴
  • カモマイル・ローマン(1) × 3.3 =  カモマイル・ローマン必要滴数 3.3滴
  • ジャスミン(2) × 3.3 =  カモマイル・ローマン必要滴数 6.6滴
ふみや
ふみや

オレンジ9.9滴、カモマイルローマン3.3滴、ジャスミン6.6滴はだいだいの数字に変更して各10、3、7滴で大丈夫です

 

 

そのほかのブレンドアロマオイルを作るときのコツなどを知りたいかたは、こちらも参考にしてみてください。

 

 

 

 

 

ブレンド量を見極める!「応用練習方法」

 

ブレンドファクターを用いてブレンドすれば、バランスの良い香りを作ることができます。ここではバランスの良い香りを、よりご自身の好きな香りのブレンドにするための練習方法をご紹介してきたいと思います。

オレンジとカモマイル・ローマンを例にしてみると、ブレンドファクターはオレンジ(3)、カモマイル・ローマンは(1)ですが、実際に自分自身が好きなバランスを見極めるために下のようにアロマオイルを加えていってみてください。

  • カモマイル・ローマン1滴容器に入れる
  • 自分自身の好きな香りのバランスになるまでオレンジを容器に加える
  • バランスの取れた時の滴数をブレンドファクターとして計算する

 

カモマイル・ローマン1滴に対して、バランスがとれたのがオレンジ4滴であれば、自分自身のブレンドファクターはオレンジ(4)、カモマイル・ローマンは(1)となります。このように自分だけのブレンドファクターを作ることで、ご自身の好きな香りの割合を正確に把握ことができます。(かなり細かい作業になりますが…)

ふみや
ふみや

ここで注意していただきたいのが、ブレンドファクターの数値が小さいものを先に入れることです!数値が大きいものを先に入れて、数値が小さいものを加えると1滴だけで、数値の小さい香りが優ってしまいバランスが取れなくなります。

 

 

 

 

いかがだったでしょうか?

アロマオイルのブレンド方法の中でも、「【各アロマオイルの量と割合】調香師が使う簡単ブレンドオイルの作り方」についてご紹介させていただきました。みなさんの好きな香りブレンドができることにお役に立てると嬉しいです。ぜひ参考に作ってみてください!

 

タイトルとURLをコピーしました