こんにちはアロマ薬剤師のふみやです。今回は【やけど(火傷)の痛みと不安な気持ちに】効果的なアロオイルレシピと使い方をご紹介したいと思います。料理やアイロンがけ、ドライヤー、コテを使ったときになどウッカリやけどをしてしまい、痛い思いをした方も多いのではないでしょうか?やけどに対する効果を検証したアロマテラピーの研究論文がありますので、研究内容のご紹介とアロマテラピーの使い方をご紹介したいと思います。
- やけどの痛みを早くなくしたい
- やけどのせいでよく眠れない
- やけどに対するアロマテラピーのレシピを知りたい
そのような方にオススメの記事になっていますので、ぜひ読んでみてください。
【やけどの痛みと不安な気持ちに】効果的なアロオイルレシピ
ラベンダー、ローズ、カモミールのアロマオイル(精油)を使うことで、やけどの痛みや不安な気持ちなどを改善した研究論文があります。
やけどの対策やアロマテラピーの研究をご紹介しますが、内容にご興味のない方は「アロマテラピーの使い方」の項目をご覧いただき、やけどをした際のアロマテラピーの使い方の参考にしてください。
やけどの対策
やけど(火傷)は熱によって生じる皮膚や粘膜の損傷をいいます。軽いやけどであれば赤みだけで済みますが、場合によっては腫れや水ぶくれができてしまうこともあります。
痛みや水ぶくれ、やけど跡を残さないためにも、やけどをした時はなるべく早く冷やしてあげることが大切で、ヒリヒリとした痛みが落ち着くまで(15〜30分程度)流水などで冷やすようにしてください。顔などの部分にやけどをしてしまった時は、タオルなどを濡らし患部を冷やしましょう。
【やけどの痛みと不安な気持ちに対する】アロマテラピーの研究論文
ラベンダー、ローズ、カモミールのアロマオイル(精油)を使った、やけどに対するアロマテラピーの研究論文をご紹介します。
研究①内容
火傷をおった患者90名を対象に、アロマオイルでマッサージをした群とアロマオイルの香りを吸入した群、アロマテラピーを行わなかったコントロール群においての火傷に対する痛みや不安(VAS)を比較した。アロマオイルのマッサージは、ラベンダーのアロマオイルをアーモンドオイルで希釈し30分間実施した。アロマオイルの香りの吸入にはラベンダーとローズの香りが使用された。
結果としてアロマオイルでマッサージした群と、アロマオイルの香りを吸入した群において、痛みや不安を有意に改善した。
研究②内容
熱傷をおった患者120名を対象に、ローズのアロマオイル40%濃度の香りを吸入した群とアロマオイルを使用しなかった群においての、火傷に対する痛みや不安(VAS)を比較した。
結果としてアロマオイルを使用した群において、痛みや不安をアロマオイルを使用しなかった群と比較して有意に改善した。
研究③内容
火傷をおった患者105名を対象に、ラベンダーとカモミールをブレンドしたアロマオイルを吸入した群と、アロマオイルを使用しなかった群においての、火傷に対する不安と睡眠の質を比較した。アロマオイルは就寝20分前に使用された。
結果としてアロマオイルを使用した群において、不安や睡眠の質をアロマオイルを使用しなかった群と比較して有意に改善した。
研究①参照:Comparing the effects of aromatherapy massage and inhalation aromatherapy on anxiety and pain in burn patients: A single-blind randomized clinical trial、研究②参照:The effect of inhalation aromatherapy with damask rose essence on pain intensity and anxiety in burned patients: A single-blind randomized clinical trial、研究③参照:The effect of aromatherapy massage with lavender and chamomile oil on anxiety and sleep quality of patients with burns
【やけどの痛みと不安な気持ちに】効果的なアロマテラピー使い方
ここからはアロマテラピーの使い方についてご紹介します。ご紹介したやけどに対する研究結果をまとめると下記のようになります。
- ラベンダーのアロマオイルによるマッサージで痛みや不安を改善
- ラベンダーとローズのアロマオイルの香りで痛みと不安を改善
- ローズのアロマオイルの香りで痛みと不安を改善
- ラベンダーとカモミールのアロマオイルの香りで不安や睡眠を改善
アロマテラピーの使い方
やけどをしてしまった時は、まずは流水でしっかりと冷やした後にアロマテラピーによるマッサージや香りを使うことがオススメです。ラベンダーのアロマオイルは海外でもやけどに対して使われることが多く、痛みや不安を軽減するだけでなく、やけど跡の予防にも効果的であるとされています。やけどのせいで良く眠れない時は、アロマストーンなどにアロマオイルを数滴垂らしてベッドの脇におくと効果的です。
プラナロム/ケンソー 「マッサージオイル レシピNo111」
プラナロム/ケンソーから発売されている「マッサージオイル レシピNo111」は、ラベンダーやマンダリンなどがブレンドされたマッサージオイルです。フローラルな香りに柑橘系の爽やかな香りがマッチしており、やけどによって痛い思いをした時にも癒しを与えてくれます。プラナロム/ケンソーはオーガニックであり有効成分の管理も徹底されている高品質なオイルであるため、アロマテラピー経験者からも人気のブランドです。
ニールズヤード 「アロマパルス」
ニールズヤードから発売されている「アロマパルス」は塗るタイプのアロマです。「アロマパルスウーマンズバランス」はローズやゼラニウム、フランキンセンスなどのアロマオイルがブレンドされており、甘く華やかな花々の香りが気持ちを前向きにさせてくれ、「アロマパルスナイトタイム」はラベンダーやカモミール、ローズのアロマオイルがブレンドされており、ハーブガーデンにいるような優しい香りがよい眠りをサポートしてくれます。塗るタイプのアロマなので、サッと塗って使用することができ持ち運びにも便利なのでオススメです。
いかがだったでしょうか?
「【やけどの痛みと不安な気持ちに】効果的なアロオイルレシピと使い方」をご紹介させていただきました。やけどでお悩みの方に少しでもお役に立てると嬉しいです!アロマテラピーは簡単な方法でも行えますので、ぜひ試してみてください。