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アロマの基礎知識

アロマに欠かせないキャリアオイルの使い方_10種類効能一覧から選ぶ

 

こんにちはアロマ薬剤師のふみやです。今回は【アロマに欠かせないキャリアオイルの使い方】10種類効能一覧から選ぶをご紹介したいと思います。

アロマテラピーには欠かすことのできないキャリアオイル。名前は聞くけれどもキャリアオイルとは何なのか、どのように使うのか疑問に感じる人もいらっしゃるのではないでしょうか?正しくキャリアオイルの特性を理解することで、アロマテラピーの活用する幅が広がります。ご自身の欲しい性質をもったキャリアオイルを選べるように、10種類の効能一覧表になっていますので、ぜひ読んでみてください。

 

 

 

 

 

キャリアオイルとは〜使い方を理解しよう〜

 

キャリアオイルとは植物から抽出した植物油のことで、アロマオイル(精油)の有効成分を運ぶ意味で「キャリアオイル」と呼ばれています。またアロマオイルを希釈するためのベースとなることで「ベースオイル」とも呼ばれたりします。オーガニックの有効成分が高濃度で凝縮されたアロマオイルは、肌に使うには刺激が強く、原液では使えない場合があります。そこで登場するのがキャリアオイル。アロマオイルをキャリアオイルで希釈することで、作用を穏やかにして肌への刺激を減らしてあげる働きがあり、またアロマオイルの有効成分を、効率的に体内に運ぶ大切な役割もあります。アロママッサージではアロマオイルをキャリアオイルで希釈した、マッサージオイルが使われることが一般的です。しかしキャリアオイルはそのものが、豊富な栄養素や有効成分を含んでいる”自然の恵”であると言えるため、そのままマッサージやトリートメントとして使うことも良いでしょう。

 

キャリアオイルの3つの特徴

  • アロマオイル(精油)を希釈し作用を穏やかにする
  • アロマオイルの有効成分を効率的に体内に運ぶ
  • キャリアオイルそのものが持つ作用を利用する

 

 

キャリアオイルの使い方

キャリアオイルはそのまま使ったり、アロマオイルとブレンドすることでアロマテラピーの活躍の場を広げてあげることができます。

ボディケア

キャリアオイルに含まれる豊富な栄養素や有効成分を肌に届けてあげます。アロマオイルの心地よい香りによるリラクゼーション効果とともに、マッサージのタッチングによるリラクゼーション効果を加えることができ、アロマオイルやキャリアオイルの有効成分を体内へ効率的に運びます。ボディケアとしてはもちろん、お風呂上がりの保湿剤としても活躍してくれ、お風呂上がりは肌への透過性も高くなるのでオススメです。

 

フェイスケア

美容液代わりとして使用したり、ファイシャルマッサージ、洗顔後の保湿剤として顔のスキンケアに効果的。ミネラルやビタミンを豊富に含んだキャリアオイルが、肌を保護して健やかに保ちます。アロマオイルをブレンドすると、アロマオイルの有効成分をプラスすることができます。

 

ヘアケア

髪のダメージケアや頭皮マッサージに。お風呂上がりのケアオイルとして用いることも良いでしょう。髪にオイルを薄くなじませると、しっとりとしたツヤが生まれ、乾燥によるパサつきや広がりを抑えることができます。

 

アロマバス

キャリアオイルにアロマオイルをブレンドして、入浴剤として使用することもできます。湯船に浮かぶオイルを肌になじませることで、お風呂上がりの保湿を促し、アロマオイルの有効成分を体内に届けます。心地よい香りのアロマバスを気軽に楽しめる方法です。

 

ふみや
ふみや

フェイスに使う場合にはアロマオイル濃度が2%以下、ボディに使う場合には3%以下になるようにキャリアオイルとブレンドして使います。敏感肌の人は1%以下からはじめてみると良いでしょう

 

 

キャリオオイルの保存方法

キャリアオイルは時間とともに酸化して劣化していきます。そのため直射日光を避け、冷暗所に保管してあげてください。酸化のしやすさはオイルの種類によっても異なりますが、ローズピップオイルなど酸化しやすいものは開封後3ヶ月以内、酸化しにくいキャリアオイルは開封後は6ヶ月以内を目安に使い切りましょう。

 

 

 

 

 

10種類のキャリアオイルを効能一覧から選ぶ

 

キャリアオイルの役割や使い方を理解したあとは、ご自身の必要とする特性をもったキャリアオイルを選びましょう。代表的なキャリアオイル10種類をご紹介しますので、購入する際の参考にしてみてください。

 

ホホバオイル

メキシコ原産の”ホホバ”の実(種子)から採取されるホホバオイル。ホホバの植物は砂漠地帯でも生育できるとされ、水分を保つ作用に優れています。そのオーガニック成分の集合体でもある、ホホバオイルにも高い保湿作用があるため、乾燥肌の人にはもちろん、皮膚の酸性度を改善したり、調整する作用も持っているので、脂性肌や混合性肌(カサカサとベタつきが混合している肌)の人にもオススメ。キャリアオイルの中では軽い付け心地であり、さらっとしているためフェイスケアやヘアケアにも良いでしょう。抗酸化作用による肌のシミ・シワを予防して、キメを整えてくれるアンチエイジングにも使いたいホホバオイルは、アロマオイルとブレンドしても使いやすく、さまざまな場面で活躍してくれます。

ホホバオイルの特徴とオススメ
  • 高い保湿作用、肌のバランスを整える
  • 全てのスキンタイプに使える
  • ボディケア、フェイスケア、ヘアケア

 

 

アルガンオイル

モロッコのアトラス山脈にだけ自生する高木で、アルガンの樹齢は1000年を越し、高さ10mにも達するものも多いとされます。大量の実から少量しか採取できない希少なアルガンオイルは、古くから美容効果に優れていることが注目され、”モロッコの黄金”、”自然最高の老化予防薬”とも呼ばれてきました。トコフェロール(ビタミンE)を豊富に含み、抗酸化作用で肌の老化を防ぐ、皮膚の血液循環を促してくすみを改善するなど、肌に活力を与えて、美しい肌へと回復・再生するために働きかけます。ビタミンEの量はオリーブオイルの2〜3倍ともされ、ネイルケア、乾燥ケア、日焼け止めなどにも効果的。いつまでも若々しい肌でいたい人に、オススメなキャリアオイルのひとつです。

アルガンオイルの特徴とオススメ
  • 豊富なビタミンEで美肌に導く、肌や爪の再生作用
  • 乾燥肌、成熟肌
  • ボディケア、フェイスケア、ヘアケア

 

 

カロフィラムオイル(タマヌオイル)

皮脂を補う美容オイルとして、近年ヨーロッパで注目されているキャリアオイル。オトギリソウ科の樹木で、神聖な木とされるタマヌは”美しい葉”を意味するギリシャ語から由来しています。日本ではまだまだ知名度が高くありませんが、優れた美容効果を活用したり、ホリネシアの伝老医学では皮膚病、ニキビ、やけど、湿疹、水虫、坐骨神経痛、リウマチなど治療薬としても用いられてきました。パルミトレイン酸、ガドレイン酸、リノール酸、ビタミンA・D・Eなど、多くの栄養素を含んでいるため、日々のスキンケアはもちろん、肌の不調、リウマチや神経痛などのケアにも良いでしょう。

カロフィラムオイルの特徴とオススメ
  • 豊富な栄養成分でスキンケア、肌の不調などに効果的
  • 乾燥肌、敏感肌、成熟肌
  • ボディケア、フェイスケア

 

 

ローズピップオイル

世界のセレブが愛用していることで有名となったローズピップオイル。薔薇の実から抽出されるローズヒップオイルは、そのほとんどが美容成分で構成されるともされ、豊富なビタミンや抗酸化作用をもった成分が含まれます。コラーゲンの生成を促したり、肌のターンオーバーを促す作用などにより、シワ、シミ、たるみなどの肌老化を抑え、ハリのあるしなやかな若々しい肌にするため働きかけてくれます。そのなかでもニキビや皮膚再生作用は俊逸。酸化しやすいオイルでもあるため、開封後は3ヶ月を目安に使いきりましょう。

ローズヒップオイルの特徴とオススメ
  • 豊富な栄養成分を含む、肌のターンオーバーを促し若々しい肌へと導く
  • 乾燥肌、成熟肌
  • ボディケア、フェイスケア、ヘアケア

 

 

シアバター

シアの木から採れる植物性油脂であるシアバター。その名の通りバターのように滑らかであり、全身に使える保湿クリームであることからも”保湿の王様”とも呼ばれています。その保湿力の高さは、アフリカの過酷な環境に育つなかで、自身を守り抜くために作り出された栄養素によるものでもあり、その恵を豊富に含んだシアバターには、優れた保湿作用や肌を柔らかくする柔軟化作用があります。乾燥が気になる目もとや唇の老化予防、手指や爪に潤いを与えてくれる役割として活躍してくれます。シアバターは常温で固まる性質があるため、ヘアワックスとして使用しながら、髪を紫外線から守る保湿剤としても良いでしょう。

シアバターの特徴とオススメ
  • 優れた保湿作用で全身ケアに使える
  • 乾燥肌、成熟肌
  • ボディケア、フェイスケア、ヘアケア

 

 

ファーナスオイル

アブラヤシの仁、ココヤシの実から分離抽出したのちに作り出されるファーナスオイル。飽和脂肪酸(カプリル酸、カプリン酸)のみで構成されるオイルは、安定性が非常に高く、ホホバオイルより80倍も酸化しにくいとされています。また分子量が小さいため、有効成分を効率的に体内へと届けることができる、理想的なキャリアオイルのひとつです。どんなスキンタイプにも合いやすい特徴もあり、使い心地もサラっとしているので、アロマテラピー未経験の方にもオススメです。

ファーナスオイルの特徴とオススメ
  • 酸化しにくい、有効成分を効率的に届ける
  • 全てのスキンタイプに使える
  • ボディケア、フェイスケア、ヘアケア

 

 

ココナッツオイル(ヤシ油)

健康や美容の意識の高い人たちの間で人気のあるココナッツオイル。主にアフリカやアジア南東部で栽培され、生や乾燥したココナッツから低温圧搾して作られます。高い保湿力と肌を柔らかくする作用に加え、抗菌作用のあるラウリン酸がニキビの原因菌を抑えるために働きかけます。ヘアケアとして好まれ使用されることも多く、保湿剤としてやダメージケアに良いでしょう。常温では固体、23℃以上になると溶け出す性質をもっており、酸化しにくいため保存もききます。

ココナッツオイルの特徴とオススメ
  • 高い保湿作用、ダメージケアとして活躍する
  • 乾燥肌、普通肌
  • ヘアケア、ボディケア

 

 

スイートアーモンドオイル

スイートアーモンドオイルは、もっとも頻繁に使用されるキャリアオイルの一つ。滑らかな肌触りと、ほどよく軽い使用感が、どの肌タイプにも適します。顔や体、足、手など、どの部分のケアにも使える”万能アイテム”。高い保湿力と浸透力をもっており、シミの原因となるメラニンの生成を抑えるために働きかけてくれる嬉しい作用も。刺激が少なく使いやすい特徴をもつスイートアーモンドオイルは、敏感肌や赤ちゃんのスキンケアとしてもオススメです。美肌効果からくすんだ肌に輝きを与え、疲れた肌を元気にさせてくれるでしょう。

スイートアーモンドオイルの特徴とオススメ
  • 美肌作用でシミ予防、刺激が少ない
  • 全てのスキンタイプに使える
  • ボディケア、フェイスケア

 

 

グレープシードオイル

グレープシードオイルは、ワインの醸造後に残ったブドウの種を圧搾して作られます。リノール酸が60%以上含まれることからも、高い抗酸化作用をもち、ビタミンEやポリフェノールなどの栄養素も豊富なため、肌老化防止に効果的です。サッパリとした使用感でフェイスケアはもちろん、ボディケアとしてアロママッサージにも好まれます。キャリアオイルをあまり使ったことがない人にとっても、使いやすいキャリアオイル。

グレープシードオイルの特徴とオススメ
  • サッパリとした使用感、高い抗酸化作用で肌老化を抑える
  • 脂性肌、混合肌、敏感肌
  • フェイスケア、ボディケア

 

 

小麦胚芽オイル

コムギの胚芽を原料とする希少な小麦胚芽オイル。コムギはコメ、トウモロコシとともに、世界三大穀物ともよばれる重要な穀物で、そのコムギからできる小麦胚芽オイルは、天然の抗酸化剤といわれるビタミンEを豊富に含み、活性酸素による老化を予防する効果に優れています。小麦胚芽オイルには、プロビタミンA、ビタミンB、ミネラルなどの栄養素も含まれているため、肌のターンオーバーを促したり、血液循環を助ける作用も期待できます。香ばしいような香りは個性的であるともされるため、ほかのキャリアオイルとブレンドして、20%以下になるようにして使うと良いでしょう。

小麦胚芽オイルの特徴とオススメ
  • ビタミンEの宝庫であり、優れた抗酸化作用をもつ
  • 乾燥肌、成熟肌
  • ボディケア、フェイスケア

 

ふみや
ふみや

美容業界が注目している「ビタミンE」を豊富に含むキャリアオイルを知りたい人は、こちらの記事を参考にしてみてください→【アロマでスキンケア】ビタミンEで美肌効果が期待できるキャリアオイル

 

 

 

キャリアオイルとアロマオイルのブレンド

アロマテラピーには欠かすことのできないキャリアオイル。そのままの作用を期待して日々のスキンケアなどに使うことはもちろんのこと、アロマオイルの有効成分を加えてあげることで、より効果的なスキンケアにつながります。アロマテラピーを使ったことがない人や、初心者さんであれば、一般的によく使用される、ホホバオイル、シアバター、ファーナスオイル、グレープシードオイル、スイートアーモンドオイルに、アロマオイルをブレンドすることから始めてみると良いでしょう。安心・安全に使うためにもキャリアオイルの特性を理解し、美しい肌を手に入れるためにご自身に合ったキャリアオイルを選んでください。どのブランドから購入すれば良いかわからないときは、アロマ専門店のプラナロム/健草医学舎、生活の木、ニールズヤードなどから購入することがオススメです。こだわりを持った良質なキャリアオイルが提供されています。

 

 

 

 

 

 

いかがだったでしょうか。

 

「【アロマに欠かせないキャリアオイルの使い方】10種類効能一覧から選ぶ」をご紹介させていただきました。キャリアオイルには素晴らしい特性があり、それらを理解して使うことによって、安心・安全に、また効果的なスキンケアを行うことができます。キャリアオイルを用いることでアロマテラピーの活躍の場を広げることができますので、ぜひ試してみてください。ご紹介した内容が皆さんのお役に立てると嬉しいです。

 

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