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心のケア

森林浴の香りで心地よい睡眠を_アロマオイルの「セドロール」研究論文

 

こんにちはアロマ薬剤師のふみやです。今回は【森林浴の香りで心地よい睡眠を】アロマオイルの有効成分である、「セドロール」に関する研究論文をご紹介したいと思います。

睡眠に対して広く使われるアロマテラピーの中でも、セドロールの有効成分は多くの研究から、心地よい眠りをサポートすることが研究論文で発表されています。セドロールは樹木系のアロマオイルに多く含まれ、森林浴をしているような心地よい香りが特徴です。セドロールの研究内容をご紹介するとともに、アロマテラピーの簡単な使い方をご紹介しますので、心地よい眠りを手に入れたい方はぜひ読んでみてください。

 

 

 

 

 

セドロールとは

 

セドロールとは樹木系のアロマオイル(精油)であるシダー、スギ、サイプレスなどに含まれる香り成分で、優れた「鎮静作用」を持っています。

その作用によって副交感神経が活発化されることで、心が穏やかになったり、リラックスしたり、血圧や心拍数を下げる効果もあることが研究で発表されています。シダー、スギ、サイプレスは日本人にも馴染み深い、森林浴のような香りから人気のアロマオイルで、シダーは比較的安価なアロマオイルでもあるので、1本は手元に置いておきたいアイテムです。

ふみや
ふみや

シダーやサイプレスは鬱滯除去作用が優れているため、むくみを解消したり、ダイエットのためのマッサージとしても人気です

 

 

 

 

【森林浴の香りで心地よい睡眠を】「セドロール」研究論文

 

セドロールの代表的な作用として、質の高い眠りをサポートしてくれることです。具体的にはベッドに入ってから眠るまでの時間を短くしたり、眠りの途中で起きてしまうことを減らしたり、日中の居眠りを減らすまでも、研究結果として発表されています。どのような使い方でセドロールが、研究で使用されたかを簡単にご紹介します。

 

研究①

セドロールの香りが着いた枕を使用した日と、セドロールの香りが着いていない枕を使用した日を、3日ずつ設定し睡眠状態を比較した。結果としてセドロールの香りが着いた枕を使用した日において、睡眠効率が高まり、中途覚醒(眠りの途中で起きてしまう)が大幅に減少した。

 

研究②

セドロールの香りを就寝2時間前から4時間使用した日と、セドロールの香りを使用しない日を、2日間ずつ設定し睡眠状態を比較した。結果として総睡眠時間がセドロールを使用しなかった日の394分に対して、セドロールを使用することで408分に有意に延長し、睡眠潜時(ベッドに入ってから眠るまでの時間)を、使用しない日が16.8分に対して、セドロールを使用することで9.3分に有意に短くなった。また中途覚醒の頻度も減少が認められた。

 

研究③

セドロールの香りを就寝2時間前から、起床2時間前まで吸入する期間を4週間設定し、セドロールの香りを使用する前後においての睡眠状態を比較した。結果としてセドロールの香りを使用することで、中途覚醒の頻度、睡眠潜時を改善するとともに、夕方以降の居眠りの時間が28.8分から11.8分に減少し、日中眠気を感じないと回答した対象者が増加した。

 

研究④

セドロールの香りを10分間吸入する際と、空気を10分間吸入する際においての、血圧や心拍数、脳波を比較したところ、セドロールの香りを吸入することで、血圧や心拍数の減少が認められ、副交感神経の活発化を表す脳波の指標(HF波)の増加が認められた。

 

参照:研究①香気成分セドロールが終夜睡眠に及ぼす効果:‐セドロール吸着マクラカバーについて‐、研究②香気成分セドロールが睡眠に及ぼす影響、研究③地域住民におけるスリープマネージメントが 精神健康・肌健康へ与える効果、研究④天然匂い物質“セドロール”の生理学的作用と アロマセラピーへの応用

 

 

 

 

 

【森林浴の香りで心地よい睡眠を】効果的なアロマテラピーの使い方

 

セドロールの香りを使うことによって、「睡眠時間を長くする」「ベッドに入ってから眠るまでの時間を短くする」「眠りの途中で起きてしまう回数を減らす」「日中の居眠りを減らす」などの効果が期待できます。

 

このように悩んでいる方にオススメ

  • ベッドに入ってもなかなか寝付けない
  • 眠っていても途中で起きてしまう
  • 朝起きても疲れがたまっている、眠った感じがしない
  • 日中に眠気を感じる

セドロールを含む、シダー、スギ、サイプレスのアロマオイルが、森林浴のような香りで、質が高く心地よい眠りをサポートしてくれます。ベッドサイドにアロマディフューザーを置いたり、枕にアロマスプレーで香りをつけて眠る方法や、キャリアオイルとブレンドして寝る前にマッサージオイルとして使う方法がオススメです。

 

 

安眠アロマスプレーの作り方

【用意するもの】
  • 無水エタノール:20ml
  • 精製水:10ml
  • アロマオイル:12滴
  • スプレー容器(50ml用)
【作り方】
  • スプレー容器に無水エタノール入れる
  • スプレー容器にアロマオイルを加え、軽く容器振る
  • 精製水を加え、容器に蓋をして、再度混ぜ合わせる
【保存方法】
  • 使用前に振ってから使う
  • 2〜4週間を目安に使い切る
【ポイント】
  • 無水エタノールや精製水は薬局、ドラッグストア、アロマ専門店、ネットで購入可能
  • (精製水が購入できない場合は浄水器の水、もしくは水道水で代用)
  • (無水エタノールが購入できない場合は、市販のウォッカで代用)
  • 枕や寝室にシュッとひと吹きして、香りを楽しむ

アロマスプレーに使うアロマオイルは、シダー、スギ、サイプレスのアロマオイルを半分ほど使い、残りをお好きな香りのアロマオイルをブレンドすると、ご自身の好きな香りを楽しむことができるのでオススメの割合です。ブレンド方法がわからない場合はこちらの記事を参考にしてみてください→【記事まとめ】調香師が使う簡単ブレンドアロマオイルの作り方と3つのコツ

 

 

プラナロム/ケンソー 「シダー」

プラナロム/ケンソーから発売されている「シダー」は、穏やかな森林の香りで良質な睡眠をサポートしてくれます。プラナロムはオーガニックでありながら、有効成分の管理も徹底されており、高品質のアロマオイルを取り扱っているため、アロマテラピー経験者からも人気のブランドです。私もしっかりと効果を期待したいときは、よく使っているブランドなので、ぜひ試していただきたいアロマオイルです。

 

 

プラナロム/ケンソー 「レシピNo110」

プラナロム/ケンソーから発売されている「レシピNo110」は、シダーやサイプレス、マジョラム、シナモンなどがブレンドされたマッサージオイルです。安眠に良いアロマオイルが多く使用されていて、優しい香りがリラックスさせてくれます。またむくみを解消する作用や、血のめぐりをよくする作用もあるため、寝る前のマッサージにオススメです。

 

 

 

 

いかがだったでしょうか?

「【森林浴の香りで心地よい睡眠を】アロマオイルの「セドロール」研究論文」をご紹介させていただきました。睡眠でお悩みの方に少しでもお役に立てると嬉しいです!オーガニックの力を借りたアロマテラピーは、簡単な方法でも行えますのでぜひ試してみてください。

 

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