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身体のケア

アロマが膝の痛み、関節痛を癒す_痛みとストレス緩和に効果的なレシピ

 

こんにちはアロマ薬剤師のふみやです。今回は【アロマが膝の痛み、関節痛を癒す】痛みとストレス緩和に効果的なレシピをご紹介したいと思います。

さまざまな原因でおこる関節痛。代表的な原因として変形性関節症、関節リウマチ、スポーツ、加齢などがあげられます。立ち上がるとき、歩くとき痛みを感じる、またそのことによってイライラしたり、気分が落ち込んでしまうことがあるのではないでしょうか?そんなときにはアロマテラピーがおすすめ。アロマテラピーで使用されるアロマオイルには、鎮痛作用や抗炎症作用を持っているものがあります。多くの研究でも膝の痛みや、関節痛を緩和する効果が報告されているほどなのです。どのようなアロマオイルが効果的なのか、また簡単なアロマテラピーの使い方をご紹介しますので、ぜひ読んでみてください。

 

 

 

 

 

 

【膝の痛み、関節痛を癒す】効果的なアロマオイル

 

オーガニックの有効成分が凝縮されたアロマオイル(精油)は、優れた鎮痛作用や抗炎症作用をもっており、その優れた作用と心地よい香りで、膝の痛みや関節痛を緩和する効果が期待できるだけでなく、イライラしてしまったり、落ち込んだ気持ちを、明るく前向きな気分にさせてくれます。

その素晴らしいアロマオイルの中でも、膝の痛みや関節痛には、ラベンダー、ジンジャー、マジョラム、ウインターグリーンが効果的。アロマオイルとキャリアオイルをブレンドして、アロママッサージとして使うことで、直接的に痛みを軽減するように働きかけてくれ、心地よい香りで心身をリラックスさせてくれます。

 

 

痛みを緩和するアロマテラピー研究

研究①

変形性膝関節症患者90名を対象に、ラベンダーのアロマオイルを使ってマッサージした群、アーモンドオイルでマッサージした群、マッサージを行わない群での痛みのスコアを比較検討した。結果として、ラベンダーのアロマオイルを使った群では、他の群に比べて、マッサージ1週間後の痛みを有意に軽減した。

研究②

中等度から重度の膝の痛みを有する高齢者59名を対象に、ジンジャーとオレンジのアロマオイルを使ってマッサージした群と、オリーブオイルでマッサージした群、マッサージを行わない群での痛みの程度を比較検討した。結果として、ジンジャーとオレンジのアロマオイルを使った群では、他の群と比べて、マッサージ1週間後の身体機能と痛みの改善が認められた。アロママッサージにはジンジャー1%濃度、オレンジ0.5%濃度に希釈されたマッサージオイルが使用され、マッサージは3週間、計6回行われた。

研究③

高齢変形性膝関節症患者90名を対象に、ジンジャーとローズマリーのアロマオイルを使ってマッサージした群と、マッサージのみを行なった群、マッサージを行わない群での痛みの程度を比較検討した。結果として、ジンジャーとローズマリーのアロマオイルを使った群では、他の群と比較して、マッサージ4週後の痛みを軽減し、生活の質を改善する効果が認められた。またその効果はマッサージ8週間後においても持続していた。

研究④

関節炎を有する患者40名を対象に、ラベンダー、マジョラム、ユーカリ、ローズマリー、ペパーミントのアロマオイルを使ってマッサージした群と、対照群での痛みのスコアを比較検討した。結果として、アロマオイルを使ってマッサージを行なった群では、対照群と比較して、痛みのスコアを有意に改善する効果が認められ、うつ病スコアの改善も認められた。

 

ふみや
ふみや

アロマテラピーを使うことによって、膝の痛みや関節痛だけでなく、心のケアにもなります

 

 

 

 

 

 

膝の痛み、関節痛の原因とは

 

さまざまな原因でおこる関節痛。ひざの関節は複雑な構造をしており、損傷を受けやすい部位であるとされています。代表的な原因として、変形性関節症、関節リウマチ、スポーツ、加齢などがあり、そのなかでも関節痛の原因として、最も多いのが「変形性関節症」です。

 

変形性関節症とは

変形性関節症の主な原因は、加齢によって少しずつ関節の軟骨がすり減ったり、削れたりすることで、周囲に慢性的な炎症が起こり痛みを感じます。私たちの関節は、軟骨がクッションとなって守ってくれていますが、年齢を重ねるたびに薄くなってしまいます。変形性関節症の最もおこりやすいのは「ひざ」であり、ひざの関節には体重の2〜3倍もの負荷がかかっているため、肥満も大きな原因になります。スポーツをしているときにおこる、関節痛にも同じような理由が考えられており、過度な運動によって軟骨がすり減ることで、関節炎を起こすことがあります。

関節リウマチとは

関節リウマチによっても関節痛が引き起こされます。関節リウマチは、免疫の働きに異常が起こることによって、引き起こされると考えられていて「自己免疫性疾患」の一種になります。何らかの原因で、自分自身の細胞や関節を守る組織、軟骨を外敵とみなして攻撃してしまうことで、関節内に炎症を引き起こし、痛みなどの症状がおこるとされています。

 

ふみや
ふみや

膝の痛みや関節痛は、さまざまな原因によって引き起こされますが、「痛み」と「炎症」を抑えてあげることが効果的です

 

 

 

 

【膝の痛み、関節痛を癒す】アロマテラピーの効果的な使い方

 

関節痛を緩和するためには、「炎症」と「痛み」を抑えてあげることが大切になります。オーガニックの有効成分が凝縮されたアロマオイル(精油)のなかでも、ラベンダー、ジンジャー、マジョラム、ウインターグリーンは、優れた鎮痛作用や抗炎症作用をもっており、その優れた作用と心地よい香りで、膝の痛みや関節痛、落ち込んだ気持ちを癒してくれます。効果的なアロマテラピーの使い方として、アロマオイルをブレンドしたマッサージオイルで、10分程度、ひざやひざの周りを優しくマッサージすると良いでしょう。

 

アロママッサージオイルの作り方

アロママッサージオイルは、ガラス瓶にキャリアオイルを10mlいれ、アロマオイルを4滴加えて、軽くガラス瓶を振って混ぜ合わせることで簡単に作ることができます。アロマオイルは「精油」もしくは「エッセシャルオイル」を記載された良質なオイルを選ぶようにしてください。100円均一などで販売されているアロマオイルは、合成香料が使用されているため、精油本来の有効成分が入っていません。私のおすすめとしては「プラナロム/健草医学舎」のアロマオイルが良いと思います。プラナロム/健草医学舎はオーガニックでありながら、有効成分の管理も徹底されている、高品質なアロマオイルを取り扱っているため、アロマテラピー経験者からも人気が高いブランドです。アロマオイルとキャリアオイルをブレンドすることによって、アロマオイルの有効成分をしっかりと身体に届けることができます。

 

 

ラベンダー

アロマテラピーの万能精油ともよばれ、多くの人に親しまれている「ラベンダー」。なかでも真正ラベンダー(ラベンダー・アングスティフォリア)の品種は、爽やかな甘酸っぱい香りが特徴で、最もラベンダーらしい香りと称されます。ラベンダーのアロマオイルは、優れた鎮痛作用と抗炎症作用があるとされており、その効果は鎮痛剤であるトラマドールより、有効であったとの研究報告があるほど。またラベンダーのアロマオイルは、癒しのアロマオイルの代表格でもあり、心地よい幸福感のある香りは、イライラしたり、落ち込んだ気持ちを優しく癒してくれます。心地よい眠りをサポートしてくれることも、多くの研究からもわかっているので、夜のリラックスタイムなどに使いたいアロマオイルのひとつです。

 

ジンジャー

日本はもちろん、世界中でスパイスや薬用と用いられてきた生姜。その生姜の根から採油される「ジンジャー」のアロマオイルは、ピリッとしたスパイシーな香りが特徴的で、その香りには落ち込んだ気持ちを、明るく盛り上げてくれる効果があります。ジンジャーのアロマオイルに含まれる、ジンギベレンなどに優れた抗炎症作用があり、炎症を引き起こすプロスタグランジンの生成を担う、COXの阻害作用もあるとされています。COXを抑える作用は多くの医薬品にも取り入れられていて、鎮痛作用や抗炎症作用を発揮します。またジンジャーのアロマオイルには身体を温める作用があり、ひざを支える筋肉をほぐしてくれることでも、慢性的な痛みにアプローチしてくれるため、マッサージオイルにブレンドしたいアロマオイルです。

 

マジョラム

マジョラム」は、別名スイートマジョラムともよばれ、爽やかな中にも甘みがあるスパイシーな香りで、古くから民間薬や料理に用いられてきました。マジョラムに含まれるテルピネン-4-オールは、自律神経を整えることで、心身のバランスを保つ作用を持っており、疲労の回復や、心地よい眠りを促してくれます。またテルピネン-4-オールは、抗炎症作用にも優れており、炎症によって引き起こされる痛みを得意としています。ひざの痛みや関節痛によって、精神的に疲れたときに使いたいアロマオイルのひとつです。

 

ウィンターグリーン

カナダ、アメリカなどで生育する植物で、赤い実をつけることからもティーベリーともよばれる「ウィンターグリーン」。サリチル酸メチルを98%以上含んでいる、少し変わったアロマオイルですが、関節、筋肉、健に対する作用は絶大。その理由はウインターグリーンに含まれる、サリチル酸メチルにあり、湿布剤のサロンパスに使用されるほど、サリチル酸メチルは炎症や痛みに対して、高い有効性を持っています。その香りも湿布のようなメントール系の香りで、天然の湿布剤として活躍してくれるため、私がもっとも痛みに対して使用するアロマオイルです。1瓶10mlのアロマオイルを購入すると、200滴使うことができますので、湿布剤を購入するより経済的。湿布の香りが苦手でなければ、ぜひ試していただきたいアロマオイルです。

 

プラナロム/健草医学舎 マッサージオイル「Bタイプ」

プラナロム/健草医学舎から販売されているマッサージオイル「Bタイプ」は、ユーカリ、ジュニパー、ローズマリー、ウインターグリーン、アカマツヨーロッパのアロマオイルが、ブレンドされたマッサージオイルです。鎮痛作用や抗炎症作用に加え、筋肉をほぐしてくれる作用を持ったアロマオイルが使用されており、爽やかな香りの中に、森林浴の香りが加わったような、癒しを与えてくれるブレンド。アロマテラピーを使ったことがなければ、まずはマッサージオイルBタイプを試してみることもよいと思います。ひざの痛みや関節痛だけでなく、首や肩のコリにもおすすめです。

 

 

 

 

 

いかがだったでしょうか?

 

「【アロマが膝の痛み、関節痛を癒す】痛みとストレス緩和に効果的なレシピ」をご紹介させていただきました。さまざまな原因でおこる関節痛ですが、オーガニックの有効成分を含むアロマオイルは、炎症と痛みを和らげる作用があり、心地よい香りとともに、関節痛によっておこる心身のトラブルを優しく癒してくれます。簡単な方法でもアロマテラピーは使うことができますので、よかったら試してみてください。みなさんのお悩みの解決に少しでもお役に立てると嬉しいです。

 

参照:研究①Effect of aromatherapy massage with lavender essential oil on pain in patients with osteoarthritis of the knee: A randomized controlled clinical trial、研究②An experimental study on the effectiveness of massage with aromatic ginger and orange essential oil for moderate-to-severe knee pain among the elderly in Hong Kong、研究③Effects of aromatherapy massage on pain, functional state, and quality of life in an elderly individual with knee osteoarthritis、研究④The effects of aromatherapy on pain, depression, and life satisfaction of arthritis patients

 

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