こんにちはアロマ薬剤師のふみやです。
今回は記憶力アップに良いアロマテラピーについて、ご紹介したいと思います。テスト勉強や仕事などで「もっと記憶力があればいいのに!」と悩んだ経験がある方は多いのではないでしょうか?私も仕事のアポイントやプレゼン準備などで、重要なことが覚えられず、記憶力がもっとあったらいいのに、と何度悔やんだことかわかりません…
- 「最近記憶力が低下している気がする…」
- 「ここ一番!というときに記憶力が欲しい」
そのように悩んでいるかたにおすすめの記事となっていますので、ぜひとも読んでみてください!
①記憶力アップに効くローズの香り
ローズのアロマオイル(精油)やローズのハーブウォーターなどに含まれる「フェニルエチルアルコール」の香りを用いて、記憶が定着するか研究した報告があります。
研究内容
20〜30代の男女18人に、フェニルエチルアルコールの香りを与える群と、与えない群に分け、学習時と睡眠時に使用し、翌日の記憶を比較(パソコンによる神経衰弱:物の位置に対する記憶)。
研究結果
フェニルエチルアルコールの香りを与えた群で、翌日のテストで記憶している割合が高かったといった結果が得られました。
アロマオイル(精油)は、水蒸気蒸留法とよばれる方法で採油されますが、フェニルエチルアルコールはその過程で多くがが失われてしまいます。そのためローズのアロマオイルにはごく微量しか含まれませんので、購入される際は、成分をチェックしたほうがよいでしょう。
またドイツの研究で、ローズの香りを「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」のいずれかで香りを与え、翌日の記憶を比較した報告もあります。
結果として、記憶が定着されると言われる「ノンレム睡眠」の時に、香りを与えたほうが結果がよかったとされています。睡眠は90分のサイクルでノンレム睡眠とレム睡眠が繰り返されます。睡眠開始後約60分間がノンレム睡眠とされています。
研究①から考えられること
2つの報告を組み合わせてみると、ローズ精油やローズハーブウォーターを、寝る時に使用することが、記憶力をアップさせるには最も良い方法のように思えます。
ローズ精油をアロマストーンに数滴垂らして寝室においたり、寝る前にハーブウォーターを肌に使う、もしくは寝室に振りかける方法がおすすめです。
②記憶力アップに効くローズマリーの香り
イギリスの研究においてローズマリーの香りを与えると、記憶力がアップしたとの報告があります。
研究内容
66人をローズマリーの香りがする部屋と、香りがしない部屋に入ってもらい、クイズなどのテストを30分間実施。実はこのクイズはフェイクであり、主目的は事前に依頼していたことなどを、テスト後に覚えているかを評価した。
研究結果
ローズマリーの香りがある部屋の人たちのほうが、高い記憶力が確認された。研究者はローズマリーに含まれる「シネオール」が関与したのではないかと考察しています。
報告②から考えられること
ローズマリーには「カンファー」、「ベルベノン」など多くの種類がありますが、ローズマリー・シネオールが、最もシネオールを多く含みますので、記憶力の観点では良いと思います。仕事をはじめる前などの、記憶力がここ一番で必要!といった時に、ティッシュにアロマオイルを垂らして、香りを嗅ぐのはいかがでしょうか?ケンソーから発売されている「コンセントレート」はアロマフレグランスになっていて。ローズマリー・シネオールや、集中力がアップするバジルもブレンドされているので、仕事の時などに特におすすめです。
③記憶力アップに効くアロマテラピーの香り
認知症患者さんを対象に実施した研究において、下のアロマオイルの組み合わせを使うことで、認知機能を改善した報告があります。
記憶力と少し異なるかもしれませんが、認知機能を測る際に実施したテストが、記憶力を測る内容も含んでいますので、補足的にご紹介します。レモングラスとベルガモット合計2滴をディフューザーで日中2時間、12日間香りを与えた際に、認知機能を改善(医師の塩田清二先生の報告)。朝にローズマリー・カンファー4滴とレモン2滴の香りを2時間与え、夜にラベンダー4滴とオレンジスイート2滴の香りを2時間ディフューザーで与えた際に、認知機能を改善(鳥取大学 浦上克哉先生の報告)
特に浦上先生の報告は有名で、このレシピがいろんなメーカーから発売されています。アロマ雑貨の「生活の木」でも昼ブレンド、夜ブレンドとして販売されています。
いかがだったでしょうか?
記憶力アップの報告をご紹介させていただきましたが、「記憶力が低下してきたのではないか」、「ここ一番!といったときに記憶力が欲しい」そんな時にお役に立てると嬉しいです!簡単なレシピになっているので、ぜひとも試してみてくださいね。