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身体のケア

片頭痛を癒すアロマ3種類_痛みと吐き気に効果的なロールオンの使い方

 

こんにちはアロマ薬剤師のふみやです。今回は【片頭痛を癒すアロマ3種類】痛みと吐き気に効果的なロールオンの使い方をご紹介したいと思います。

こめかみから目のあたりがズキズキと痛む片頭痛。そのツラい痛みは多くの人を苦しめ、吐き気や嘔吐をともなうことがあります。1秒でも早く治したい片頭痛にはアロマテラピーがオススメ。片頭痛の症状で苦しむ人々を救うべく、世界中でアロマテラピーを用いた研究が行われてきました。効果的なアロマオイルと、簡単なアロマテラピーの使い方をご紹介しますので、ぜひ読んでみてください。

 

 

 

 

 

片頭痛に効果的な3種類のアロマオイル

 

オーガニックの有効成分が詰まったアロマオイル(精油)には、心地よい香りで癒しを届けてくれるだけでなく、有効成分が片頭痛の症状を抑えるために働きかけてくれます。アロマオイルは数多くの研究でも用いられ、片頭痛の痛みや吐き気を抑制する作用が認められてきました。そのなかでも下記のアロマオイルがオススメです。

 

片頭痛に効果的なアロマオイル

  • ペパーミント
  • バジル
  • ラベンダー

 

ふみや
ふみや

ペパーミントのアロマオイルには、病院で処方される頭痛薬と同様の効果が確認されている研究論文があるほど、片頭痛には心強い味方となってくれます

 

 

 

 

 

 

片頭痛(偏頭痛)とは

 

片頭痛(偏頭痛)は頭の片側が痛むことから片頭痛とされていますが、実際は40%の患者さんが両側の痛みを経験します。片頭痛の症状として、こめかみから目のあたりに脈をうつようなズキズキとした痛みが特徴的で、痛みは4時間〜数日間継続することがあります。片頭痛は吐き気や下痢などをともなうことがあり、仕事や家庭といった日常生活に影響が出やすい病気であるといえます。

片頭痛は慢性頭痛の中で8.4%を占めており、20〜30代男性、30〜40代女性に多く、メカニズムはいくつかの説がありますが、セロトニン量や血管の拡張が関係しているとの説が有力です。ストレスがかかる、ストレスからの解放、寝不足・寝すぎ、多飲などによって頭痛発作が発生すると考えられ、女性では月経時に現れることが多いため、性周期とも関連していると考えられています。

 

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                                                                       エーザイHP参照

 

 

ふみや
ふみや

医療の用語として「片頭痛」が正しい表記になりますが、「偏頭痛」と書かれることもあり、現在ではどちらを使っても問題ありません。病院では片頭痛に高い効果をもった薬剤を処方してもらえますので、まずは医療機関を受診するようにしましょう

 

 

 

 

 

 

 

片頭痛に使いたいアロマオイルの効果・効能

 

ペパーミント

スッキリとした爽快感のある香りで、多くの人に親しまれるペパーミントは、歯磨き粉やガムなどに用いられることでもお馴染み。スペアミントとウォーターミント交配種であるとされ、古くから食用・薬用としても世界中で親しまれてきました。頭痛の緩和や予防を目的として用いられることの多いペパーミントは、痛みだけでなく吐き気を抑える作用にも優れています。またストレスなどによっておこる腹痛や下痢の緩和などにも効果が認められており、これらはペパーミントに含まれる香り成分の「メントール」の働きが関与しているともされています。片頭痛の症状ケアや、片頭痛で落ち込んでしまった気持ちに元気を与えてくれるので、心身のケアとリフレッシュにピッタリのアロマオイルです。

 

ペパーミントのポイント

  • スッキリとした爽快感のある香り
  • 片頭痛の痛みだけでなく、吐き気、下痢、腹痛にも効果が期待できる
  • 気分のリフレッシュ

 

ペパーミントの研究

片頭痛発作のある患者35名を対象に、メントール10%を使用した群、メントール0.5%を使用した群(プラセボ群)での、片頭痛の痛み、悪心・嘔吐の回数を比較検討した。結果としてメントール10%を使用した群において、偏頭痛の痛みを有意に改善し、痛みを抑える効果が持続した。また悪心・嘔吐の回数を有意に低下させる効果も認められた。

 

 

 

バジル

英名の「王の」という意味に由来するともされるバジルは、料理にも多用されるインド原産の植物。インドでは神に捧げられ、アーユルヴェーダとして用いられてきました。バジルのアロマオイルは、清々しく甘いスパイシーな香りで、頭をスッキリとさせ、集中力を高めてくれる作用に優れています。片頭痛によって人と関わりたくない気持ちに寄り添い、そっと優しく背中を押してくれるでしょう。バジルのアロマオイルには、片頭痛の痛みや頻度を軽減する効果が報告されているので、片頭痛の予防としても活躍してくれるアロマオイルです。

 

バジルのポイント

  • 甘く清々しいスパイシーな香り
  • 片頭痛の痛みの緩和、片頭痛の予防にも効果的
  • 元気を与えてくれる

 

バジルの研究

片頭痛と診断された144名を対象に、バジルのアロマオイルを使用した群、アロマオイルを使用しなかった群での、片頭痛の痛みと頻度を比較検討した。結果としてバジルのアロマオイルを使用した群において、片頭痛の痛みと頻度を有意に改善する効果が認められ、バジルのアロマオイルの濃度が高いほど、改善効果が高い傾向であった(2%、4%、6%濃度)。

 

 

 

ラベンダー

アロマテラピーの万能精油ともよばれ、多くの人に親しまれているラベンダー。なかでも「真正ラベンダー」(ラベンダー・アングスティフォリア)」の品種は、爽やかな甘酸っぱい香りが特徴で、最もラベンダーらしい香りと称されます。ラベンダーに含まれるリナロールや酢酸リナリルの香り成分は、ストレスや不安に癒しを届けることで、心を穏やかに保つリラックス作用に優れていています。片頭痛の緩和にも効果的なラベンダーには、片頭痛発作で減ってしまった、幸せホルモンとよばれる「セロトニン」を増加させる作用をもっています。ストレス軽減作用に優れているため、ストレスで片頭痛がおこる人や、安眠を促してくれるアロマオイルなので、眠れずに悩んでいる人にオススメです。

 

ラベンダーのポイント

  • 甘酸っぱい爽やかな香り
  • ストレスによる片頭痛に効果が期待できる
  • 安眠に導いてくれる

 

ラベンダーの研究

片頭痛と診断された47名を対象に、ラベンダーのアロマオイルを使用した群、アロマオイルを使用しなかった群での、痛みの重症度を比較検討した。ラベンダーは15分間香りを吸入することで用いられ、結果として30分後の片頭痛の痛みを軽減する効果が認められた。

 

ふみや
ふみや

吐き気や嘔吐に効果的なアロマオイルは他にもあります。よかったらこちらの記事も参考にしてみてください→【記事まとめ】5種類のアロマが吐き気に効果的〜症状別での選び方〜

 

 

 

 

 

片頭痛を癒すロールオンアロマの使い方

 

片頭痛の痛み、吐き気を抑えるために働きかけてくれる、ペパーミント、バジル、ラベンダーのアロマオイル。それらの心地よい香りと有効成分を、アロマディフューザーやアロマストーンなどを使って、活用することはもちろんのこと、ロールオンアロマとして用いることもオススメです。

 

ロールオンアロマとは

ロールオンアロマとは、細長い容器に入ったオイルを直接肌に塗ることができるアロマのことです。生活の木などのアロマ雑貨店で販売されているロールオンアロマ用の容器は、先端がコロコロとしており身体の好きな場所に塗ることができます。またコンパクトなデザインになっているため、外出先でも取り出してサッと使うことができる便利なアイテムです。片頭痛を1秒でも早く改善したいときにオススメ。

 

ロールオンアロマの作り方

ロールオンアロマ用の容器(ロールオンボトル)にキャリアオイルをいれ、アロマオイルを数滴加えて混ぜ合わせるだけで、簡単に作ることができます。生活の木で販売されているロールオンボトルは8ml容器になっているので、生活の木のボトルを使うときは3滴程度、お好みのアロマオイルを加えると良いでしょう。ロールオンアロマを片頭痛に使うときは、こめかみなど痛む部分に塗って使うと痛みを緩和するために働きかけてくれます。

 

 

ロールオンアロマの注意点

ロールオンアロマとして肌に使用する場合、アロマオイルは精油もしくはエッセンシャルオイルと記載された良質なアロマオイルを使うようにしてください。100円均一などで販売されているアロマオイルには、合成香料が使用されており、精油本来の効果が期待できません。プラナロム/健草医学舎、ニールズヤード、生活の木など、アロマ専門店で販売されているアロマオイルを選ぶと良いでしょう。

 

オススメのロールオンアロマ

アロマ専門店からは、キャリアオイルとアロマオイルがブレンドされたロールオンアロマが販売されています。アロマテラピーを使ったことがない人は、市販のロールオンアロマから試してみることも良いと思います。生活の木から販売されている「きりかえアロマ」は、ペパーミント、グレープフルーツ、ローズマリーなど、ハーブ調の香りがするアロマオイルがブレンドされたロールオンアロマです。スッキリとした香りが好きな人や、日中に使うことがオススメです。

 

ニールズヤードから販売されている「アロマパルスリラクセーション」は、ラベンダー、ベルガモット、フランキンセンス、オレンジなどがブレンドされたロールオンアロマです。不安やストレスを癒す作用に優れたアロマオイルがふんだんに使われていますので、爽やかな香りで癒されたい人や、寝つきが悪い人にオススメです。

 

 

ふみや
ふみや

片頭痛にアロマディフューザーを使うときは、痛みを感じたときに15分を目安に使うと良いでしょう。またティッシュやコットンにアロマオイルを2滴垂らして、深呼吸するように香りを吸入する方法もオススメです

 

 

 

 

 

いかがだったでしょうか?

 

「【片頭痛を癒すアロマ3種類】痛みと吐き気に効果的なロールオンの使い方」をご紹介させていただきました。オーガニックの有効成分が詰まったアロマオイルは、心地よい香りとともに片頭痛を癒すために働きかけてくれます。簡単な方法でもアロマテラピーは使うことができますので、ぜひ試してみてください。ご紹介した内容が偏頭痛でお悩みの方に、少しでもお役に立てると嬉しいです。

 

参照:研究①Cutaneous application of menthol 10% solution as an abortive treatment of migraine without aura: a randomised, double‐blind, placebo‐controlled, crossed‐over study、研究②The Efficacy of Topical Basil Essential Oil on Relieving Migraine Headaches: A Randomized Triple-Blind Study、研究③Lavender essential oil in the treatment of migraine headache: a placebo-controlled clinical trial

 

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