スポンサーリンク
アロマの基礎知識

アロマオイルにも注意が必要!パッチテストの方法と判定時間

 

 

こんにちはアロマ薬剤師のふみやです。今回はアロマテラピーを安全に楽しんでいただくために、「パッチテスト(アレルギーテスト)」に関してご紹介したいと思います。アロマオイル(精油)は植物由来のもので、安全性が高いとされていますが、全く危険がないというわけではありません。

「これからアロマテラピーを学びたい」

「独学で学んだけど、アロマテラピーは危険なの?」

そういった方々におすすめの記事となっていますので、ぜひ読んでみてください。

 

 

 

 

 

アロマテラピーを安全に楽しむために!

 

アロマテラピーで使われるアロマオイル(精油)は、非常に多くの香り成分である「芳香分子」を含んでおり、古くからその芳香分子がもたらす効果が注目されてきました。

現在においてもヨーロッパでは、アロマテラピーを医療や治療としても用いられることがあります。日本においてもアロマテラピーの効果を検証するために研究が実施され、さまざまな効果が発表されてきました。

 

注意するべき点

日本においてアロマオイル(精油)は「雑貨」であるということです。アロマオイルは医薬品・医薬部外品・化粧品でもないため、本来肌に塗ることはできません(肌に塗ったときの安全性は保証されていません)。

アロマテラピーを取り入れている方々はご自身でブレンドして、肌に使ったり入浴剤として用いたりして、さまざまな用途に使用されていますが、肌に塗ったり、肌に直接ふれるような使い方をする場合は、思わぬ肌荒れなどが出てしまった場合でも、あくまでも自己責任になってしまうのです。

そのため、アロマオイルを使用する場合はアレルギー反応が起きるかどうかを確認する「パッチテスト」を実施する必要があるのです。

 

 

 

 

 

パッチテストとは?

 

パッチテストとは、皮膚に物質が接することによって、アレルギー反応をおこすかどうかを調べるテストになります。

アレルギーを起こすものとして、「ネックレスやイヤリングなどの金属」、「薬剤」、「ゴム製品」、「ヘアカラー剤やパーマ液」、「化粧品」、「植物」などがあります。植物においてもアレルギー反応がおきますので、アロマオイルも例外ではありません。皮膚におこるアレルギー反応を接触性皮膚炎(せっしょくせいひふえん)といい、「かぶれ」、「強いかゆみ」、「皮膚のはれ」、「痛み」、「ブツブツ」、「赤み」などが起こり、まれに重症化し、皮膚のただれ、全身じんましんなどを引き起こします。

 

ふみや
ふみや

ご自身の周りでも、「金属アレルギー」や「ゴムアレルギー」で苦しんでいるかたもいらっしゃるのではないでしょうか?

 

パッチテストのメリット

パッチテストのメリットとして、事前に少量かつ低濃度のアロマオイルを肌に使用することによって、アレルギー反応がでるかどうかを試せるということです。パッチテストを行わずに全身に使用し、身体中から接触性皮膚炎が発症すると考えるとゾッとしますよね…。

 

 

 

 

 

パッチテストの方法と判定時間

 

腕の内側の肌の柔らかい部分に、低濃度に希釈したアロマオイルを塗り、48時間様子をみます。即時型アレルギーであれば20分程度、遅延型アレルギーであれば48時間程度で、アレルギー反応がおこりますので、痛みやかゆみなどの異常がないかチェックしてください。

 

パッチテストにおいて注意点

  • 塗る部分はほんの一部だけに(1円玉ぐらいで十分です)
  • 使用するアロマオイル(精油)が1〜2%濃度以下になるように希釈
  • パッチテストを行ったあとは、塗った部分を石鹸で洗う

アロマオイルを希釈する場合は、キャリアオイルなどで薄めて使ってください。アロマオイルは「油脂」であり水では落ちないため、パッチテストを実施した後は石鹸で洗うことが大切です。

低濃度のアロマオイルを肌に使いますので、アレルギー反応が出ても軽微であり、自然に治っていきますが、もしパッチテストによってひどい症状がでた場合は「ステロイド」、「抗ヒスタミン剤」などの治療が必要になりますので、医療機関を受診ください。

 

その他の注意点

市販のアロマオイルの中には、100%オーガニックでないものや、農薬が残っていたり、化学物質を加えているものもあります。農薬や化学物質で肌が荒れてしまっては、せっかくのアロマテラピーを楽しめませんので、効果を期待して肌に使用するのであれば、良質のアロマオイルをご使用してくださいね。

どんなブランドを選んで良いか迷った場合は、こちらをご参考にしてみてください。アロマ薬剤師がおすすめ!アロマテラピー人気ブランド5選

アロマオイルについて詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてみてください。【アロマオイル/エッセンシャルオイル/精油】3つの違いと注意点

 

 

 

 

 

いかがだったでしょうか?

皆さんのアロマテラピーを楽しむ際の参考になると嬉しいです!

今回はアロマテラピーの危険性に関してご紹介したので、アロマは危ないのはないか!?と思われたかたもいらっしゃるかと思いますが、アレルギー反応がおこることは、まれではあります。しかしながら安全に楽しく使用するためにも、パッチテストを取り入れてみてくださいね。

最初から高濃度のブレンドオイルを広範囲に使ったり、全身浴にアロマテラピーを使うことは避けてください。

 

タイトルとURLをコピーしました