こんにちは、アロマ薬剤師のふみやです!
今回はメンズアロマ香水の作り方をご紹介したいと思います。アロマオイル(精油)で香水を手作りする方法とレシピをご紹介していきますが、アロマ香水を作ることのメリットとしては、オーガニックのアロマオイル(精油)で作るため、香りが強すぎず、自然な香りを楽しむことができるナチュラルな香水ができることです。
実際に女性の友人4人に市販の香水と、私が作った香水を嗅いでもらい、どちらが良いか選んでもらいましたが、3人が手作りの香水が良いと答えてくれました。もちろん私が作った香水であることは伝えていません。私が作った香水が良いと答えてくれた理由としては、「単純に香りが好き」、「香りがキツくない」といった理由でした。(香りは好き嫌いがありますし、私の友人だけがアロマ香水が好きという可能性はありますが…)
- 「自分にあった香水を作ってみたい」
- 「男性パートナーに香水をプレゼントしたい」
そのように思っている方々におすすめの記事になっていますので、ぜひ読んでみてください。
3ステップのメンズアロマ香水の作り方
【用意するもの】
- 無水エタノール:20ml
- アロマオイル(精油):20滴
- スプレー容器もしくはガラス容器
【作り方】
- 容器に無水エタノール入れる
- 容器にアロマオイルを加え、軽く容器振る
【ポイント】
- 無水エタノールは薬局、ドラッグストア、アロマ専門店、ネットで購入可能
- 使う前は軽く振ってから使用
- ブレンドしてから1ヶ月ぐらい寝かせると香りが熟成されます
アロマ香水の作り方は主に上記のようになります。それでは3ステップでの作り方を詳しくご紹介したいと思います。
メンズアロマ香水の作り方 ステップ①
まずは香水のベースとなる香りを決めるために、ご自身もしくは男性パートナーの好きな香りの分類(グループ)を選び、使用するアロマオイル(精油)をピックアップしていきます。分類は「柑橘類」、「ハーブ類」、「樹木類」、「スパイス類」、「樹脂類」、「オリエンタル」、「花」があり、下の図と各分類のアロマオイルを参考にしてください。
柑橘類
(シトラス) |
オレンジ、グレープフルーツ、ベルガモット、マンダリン、レモン、ゆずなど |
ハーブ類 | セージ、タラゴン、クラリセージ、タイム•ツヤノール、ヒソップ、ペパーミント、ファンネル、マジョラム、レモングラスなど |
樹木類
(グリーン) |
サイプレス、シダー、ジュニパー、パイン、ユーカリ•ラディアタ、ティートゥリー、ホーウッドなど |
スパイス類 | キャラウェイ、クローブ、コリアンダー、シナモン、ジンジャー、ペッパー、スターアニス、ローレルなど |
樹脂類
(バルサム) |
ベンゾイン、ミルラ、フランキンセンスなど |
オリエンタル | サンダルウッド、パチュリー、ベチバー、ロータスなど |
花
(フローラル) |
イランイラン、ネロリ、ローズ、カモマイル•ローマンなど |
同じグループや、近いグループの香りの相性はよく、ブレンドするとまとまりが良い香りに仕上がります。「最も好きなグループもしくは、近い場所にあるグループ」と「対角もしくは、対角に近い場所にあるグループ」を4:1ぐらいの割合で、アロマオイルをピックアップしてみてください。
対角にある分類は香りがマスキングされてしまうともいわれますが、香りに深みが増すので、ブレンドすることはおすすめです。どの分類から選んでいいかわからない場合は、男性のイメージの香りを強く出す、「柑橘類」から時計回りに、「ハーブ類」、「樹木類」と順に選んでいくと良いでしょう。
ステップ①では香水全体をなんとなくイメージできれば大丈夫です!
メンズアロマ香水の作り方 ステップ②
ステップ②では、各アロマオイルのブレンドする量を決めていきます。
ステップ①で選んだアロマオイルが、下の「トップノート」、「ミドルノート」、「ベースノート」の中のどこに分類されるかを確認してください。「トップノート」、「ミドルノート」、「ベースノート」のアロマオイルをそれぞれ5:3:2の量の割合でブレンドします。アロマオイルが全部で20滴の場合は10滴、6滴、4滴になります。その割合でブレンドすると香りが持続しやすくなり、バランスも良くなります。
【ステップ②の例】
ステップ①で選んだアロマオイルがトップノート3種類(A,B,C)、ミドルノート2種類(D,E)、ベースノート1種類(F)であった場合、A,B,Cの3つの合計で10滴、D,Eの合計で6滴、Fが4滴をブレンドします。
トップノート
香り立ちが最も早く、香りを嗅いだ時に一番はじめの印象を与えます。香りの持続時間は「すぐ〜2時間程度」であり、主には20〜30分間香りが持続します。柑橘類やハーブ類に多くみられます。
【トップノートのアロマオイル】
アカマツ•ヨーロッパ、オレンジ•スイート、カモマイル•ローマン、カユプテ、グレープフルーツ、コリアンダー、シトロネラ、ジュニパー、スターアニス、セージ、タイム•チモール、タイム•ツヤノール、ティートゥリー、ネロリ、バジル、パルマローザ、プチグレン、ベルガモット、ニアウリ•シネオール、マジョラム、マンダリン、ホーウッド、ユーカリ・ラディアタ、ラヴィンツァラ、ラベンダー•アングスティフォリア、ラベンダー•スピカ、リトセア、レモン、レモングラス、ローレス、ローズウッド
ミドルノート
トップノートの次に香り立ちが早いグループです。香りの持続時間は「2〜4時間」で、ハーブ類、フローラル類、樹木類、スパイス類などの多くが分類されます。香りの全体の骨格となります。
【ミドルノートのアロマオイル】
アジョワン、アトラスシダー、イランイラン、ウインターグリーン、オレガノ、カルダモン、カモマイル•ジャーマン、クラリセージ、クローブ、サイプレス、シダー、シナモン•カッシア、ジャスミン、ジンジャー、ゼラニウム•エジプト、セロリ、タイム•サツレオイデス、タナセタム、ナツメグ、ファンネル、フランキンセンス、ブラックスプルース、ペッパー、ペパーミント、ヘリクリサム、ユーカリ•レモン、ローズ、ローズマリー•カンファー、ローズマリー•シネオール、ローズマリー•ベルベノン
ベースノート
香り立ちが遅く、持続時間は『6時間以上』も持続します。樹木類やオリエンタルがベースノートに分類されます。
【ベースノートのアロマオイル】
クミン、サンダルウッド、スパイクナード、タラゴン、トゥルーバルサム、パチュリー、ベチバー、ロックローズ、ミルラ、ベンゾイン
ステップ②では、①で選んだ各アロマオイルをどのぐらいの量ブレンドしていくかをイメージできれば大丈夫です!きっちり決めず、だいたいで構いません。
メンズアロマ香水の作り方 ステップ③
いよいよブレンドしていきましょう。私のおすすめの方法は、ステップ①、②で選んだ各アロマオイルとブレンド量で、まずは10滴加えてみます。その後香りの様子をみながら、残りの10滴をアロマオイルの種類やブレンド量変更したりしながら、微調整して加えていきます。ここで注意していただきたいのは、ブレンドしている間はトップノートやミドルノートの香りを強く感じるということです。香水は寝かせることによって、それぞれの香りが混じり合い熟成されますので、ステップ②での割合は大きく変えない方がよいでしょう。
メンズアロマ香水の作り方の補足と使い方
今回ご紹介したブレンド量でのアロマ香水のサイズは、上の写真の右側のサイズになります。全量10mlにすることで、より持ち運びしやすくもなりますので、持ち運びを重視する場合は10mlでブレンドするほうが良いと思います(写真の中側)。作った香水は、香りを熟成されるために1ヶ月程度、少なくとも2週間寝かせてから、ご使用してください。
季節や、使うシーン(仕事中、プライベート、日中や夜)などによっても、香水に使うアロマオイルを変えて作ると非常に面白いです。例えば、仕事中に使うのであれば、元気が出るアロマオイルや、集中力をアップさせるようなアロマオイルを選んだり、夜のデートなどで使う時は、魅力を増す香りのアロマオイルを選んだり、いろいろとブレンドを楽しむことができます。好きな女性のタイプに合わせてブレンドしたい時は、こちらの記事を参考にしてみてください→モテる男性は香りから!女性を魅了する効果的なアロマオイルの選び方
アロマ香水は香りが強すぎないので、スーツの時にも少量使うことで、ほのかに香らせることができるのでおすすめです!
メンズアロマ香水のレシピ
私が冒頭で紹介した、友人に嗅いでもらった香水は下のようなブレンドです。もしよかったら参考にしてみてください。
- ベンゾイン 2滴
- サンダルウッド 3滴
- パルマローザ 2滴
- ジャスミン 5滴
- ミルラ 1滴
- ネロリ 2滴
- オレンジスウィート 3滴
- グレープフルーツ 2滴
おすすめ商品
私がよく使うのが健草医学舎/プラナロムのアロマオイルで、100%オーガニックかつ、有効成分の品質管理も徹底されており高品質です。そのなかでも「トライアルキット」は、香水を作ったり、体調が優れない時に症状に合わせてブレンドしたりと、いろいろ試せるのでおすすめです。少しお値段はしますが、このセットを持っておくと便利ですよ。
アロマ香水を試したことがなければ、アロマオイルをいろいろ揃える前にNEAL’S YARDから発売している「フレッシュアップリフティングコロン」を使ってみることもおすすめです。
合成香料を使用せず、天然100%のエッセンシャルオイルや植物エキスをブレンドした、爽やかなシトラスとハーブが芳醇に香るコロンになっていて、フレッシュなトップノートとして、ベルガモットやグレープフルーツが使用され、深みのあるベースノートまで、時間の経過とともに香りの変化を楽しめる香水になっています。
いかがだったでしょうか?
【できる男は香水も手作り!3ステップのメンズアロマ香水の作り方とレシピ】をご紹介させていただきました。みなさんが素敵な香水を作るのに、またパートナーのプレゼントにアロマ香水を作る際にお役に立てると嬉しいです!
香水を作る楽しみもありますので、ぜひ試してみてくださいね。