こんにちはアロマ薬剤師のふみやです。今回は【アルコール消毒での手荒れ•乾燥対策】アロマオイルの効果的な使い方をご紹介したいと思います。
新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症予防のために、アルコールによる消毒を使うことが多くなりましたが、使う回数が多いため肌が荒れてしまったり、肌が乾燥することでお悩みの方も多いのではないでしょうか？そのようにお悩みの方に肌荒れを予防するアロマオイルの使い方をご紹介しますので、ぜひ読んでみてください。
アルコール消毒での手荒れ•乾燥
アルコール消毒はウイルスや細菌に有効ですが、汚れだけでなく皮膚の「バリア機能」として働く皮脂膜や皮膚のうるおい成分までも低下させてしまいます。
またアルコールやエタノールは皮膚のうるおい自体も奪ってしまい、手が荒れて赤くなってしまったり、乾燥したりしてしまうのです。手荒れや乾燥を防ぐためにはこまめに保湿成分のあるクリームなどを塗ってあげることが大切です。
アルコール消毒での手荒れ•乾燥に効果的なアロマオイル
私がオススメするアルコール消毒による手荒れや乾燥を防ぐ方法は、アロマオイル（精油）をキャリアオイルで希釈したブレンドオイルを使うことです。そうすることで手指の除菌作用と、乾燥を防ぐための保湿も同時に行なってくれるからです。アロマオイルとアルコール消毒を使うことでの手指の除菌と保湿効果を比較した研究論文がありますので、簡単に研究内容をご紹介したいと思います。
研究内容
ラベンダーとティートゥリーを同量使用しキャリアオイル（スイートアーモンド油にキャロット油を10%加えた）で1%に希釈したブレンドオイルを使用した15名と、擦式消毒剤を使用した14名を対象に、手指清浄作用（ATP値）および保湿効果（角質水分量）を比較検討した。
結果としてアロマブレンドオイルを使用した群、擦式消毒剤を使用した群ともに5分後のATP値を低下させ、手指清浄作用が確認された。手指清浄作用は擦式消毒剤を使用した群でより低下効果が高かった。アロマブレンドオイルを使用した群において、5分後と30分後の角質水分量が上昇したが、擦式消毒剤を使用した群においては角質水分量の変化は確認されなかった。
参照：手指のATPおよび角質水分量からみた精油の清浄・保湿作用に関する研究-擦式手指消毒剤との比較から-
研究内容の補足
研究内容をまとめると、洗浄作用はアルコールなどを使用するほうがより効果的ですが、アロマブレンドオイルを使用することでも手指清浄作用と保湿効果が確認されたことになります。これはラベンダーやティートゥリーに含まれる「モノテルペンアルコール類」の優れた抗ウイルス作用や抗菌作用が、キャリアオイルによって角質層まで運ばれたことや、キャリアオイルによる保湿成分によって効果が得られたのだと考えられます。
【手荒れ•乾燥対策】アロマテラピーの効果的な使い方
アルコール消毒した後や乾燥が気になったときに、アロマブレンドオイルを手指に塗ってケアしてあげる方法がオススメです。
感染症対策にはアルコール消毒や手洗いをしっかりすることで十分な効果がありますが、その後にアロマブレンドオイルを塗ることで手指洗浄作用を持続させ、保湿効果で手指をケアすることができます。
アロマブレンドオイルの作り方
研究で使用されたのは1%濃度のアロマブレンドオイルですので、保湿作用のある「スイートアーモンドオイル
生活の木 「シアバター ハンドクリーム ラベンダー」
生活の木から発売されている「シアバター ハンドクリーム ラベンダー」は、ラベンダーのアロマオイルとシアバターがブレンドされたハンドクリームです。ラベンダーの柔らかな香りが手指を優しく包み、肌をなめらかに整え乾燥を防ぎます。優しい香りには疲れた心も癒してくれるリラックス効果も期待できるためオススメです。
ニールズヤード 「ワイルドローズハンドクリーム」
ニールズヤードから発売されている「ワイルドローズハンドクリーム
いかがだったでしょうか？
「【アルコール消毒での手荒れ•乾燥対策】アロマオイルの効果的な使い方」をご紹介させていただきました。手荒れや乾燥でお悩みの方に少しでもお役に立てると嬉しいです！アロマテラピーは簡単な方法で効果的に行えますので、よかったら試してみてください。
