女性が悩む症状で最も多く、男性では2番目に多いとされる肩こり。パソコンでの仕事やストレス、スマホの見過ぎ、家事など原因はさまざまです。肩こりは日常的によく経験するのにケアをしていない、そんな人も多いのではないでしょうか?肩こりを放置していると、頭痛、吐き気、倦怠感などの症状が現れることも。
そんなつらい肩こり解消にはアロママッサージがオススメです。なぜアロママッサージが良いのか、また効果的なレシピについてご紹介しますので、ぜひ読んでみてください。
肩こり解消にアロマが良い理由とは?
肩こりとは首から肩の筋肉が緊張し血行不良となることで、首・肩の周辺にだるさや痛みを感じる症状です。私たちの頭の重さは5キロもあるとされており、スイカ1玉分にもなります。そのため重い頭を支える首と肩には毎日大きな負担がかかります。肩こりの原因はさまざまですが同じ姿勢での作業、眼精疲労、運動不足、ストレスが肩こりの4大要因とされており、長時間パソコンでの仕事や、家でスマホを見続けている、そんな人たちは要注意なのです。また頭痛、めまい、吐き気、倦怠感、集中力の低下なども、肩こりから生じるとされています。肩こりはストレスによっても引き起こされるため、体のケアだけでなく、心のケアも必要になります。
アロマテラピーが効果的な理由
アロマテラピーの心地よい香りはで癒しを届けてくれるため、古くから多くの人に親しまれてきました。その作用は人々をリラックスさせたり、ストレスを和らげてくれるという研究が世界中から報告されるほど。香りによって癒された経験がある人も多いのではないでしょうか?アロマテラピーは癒し効果による心のケアだけでなく、アロマテラピーで用いられるアロマオイル(精油)には、筋肉の緊張をほぐしてくれる、血行を促進する作用を持ったものがあり、肩こり解消のための体のケアにも良いのです。日々忙しい人だからこそ、肩こり解消のための心身ケアとしてアロマテラピーがオススメなのです。
肩こり解消に使いたい4つの効果的なレシピ
ここではツラい肩こり解消に使いたい、効果的なアロマテラピーのレシピをご紹介したいと思います。体のケアと心のケアの観点からご紹介しますので、ご自身の悩みにあったレシピを探してみてください。
ラベンダー・アングスティフォリア
アロマテラピーの万能精油ともよばれ、多くの人に親しまれているラベンダー。なかでも真正ラベンダー(ラベンダー・アングスティフォリア)の品種は、爽やかな甘酸っぱい香りが特徴で、最もラベンダーらしい香りと称されます。ストレスケアや安眠に導く代表格でもあるラベンダーには、「リナロール」や「酢酸リナリル」の成分が含まれており、乱れがちな自律神経を整えて、心を穏やかに保ってリラックスさせてくれます。その作用は香りだけで筋肉の緊張が和らぐとの研究報告があるほど。鎮痛作用や筋肉弛緩作用に優れているため、肩こりで悩む人にオススメのひとつです。
ラベンダーはこんな人にオススメ
- 爽やかな甘酸っぱい香りに包まれたい
- 日々ストレスを感じる、すぐにイライラしてしまう
- 香りの相性が良いアロマオイル:ベルガモット、クラリセージ、マジョラム
ユーカリ
オーストラリア原産の植物で700種類以上存在するとされるほど、多くの品種があるユーカリ。オーストラリア原住民のアボリジニが、感染症予防などの治療薬として用いるなど、古くからその効果が期待され薬用としても使用されてきました。豊富な種類が存在するユーカリであるため、アロマオイルも複数ありますが、肩こり解消としてオススメなのがユーカリ•ラディアタ。ツーンとするようなスッキリした香りが、沈んだ気分を高めて集中力アップにも役立ちます。抗炎症作用と鎮痛作用に優れていて、肩こりで悩む心身ケアには心強い味方となってくれます。またアレルギー性鼻炎、花粉症、風邪症状に対して効果的な「1•8シネオール」の成分を多く含んでおり、春先や冬の寒い時期の対策しても活躍してくれます。
ユーカリはこんな人にオススメ
- スッキリ爽快感のある香りでリフレッシュしたい
- 疲労感を感じる、肩こりで気分が落ち込んでいる
- 香りの相性が良いアロマオイル:ラベンダー、タイム、ローズマリー
ジュニパー
お酒のジンの香り付けとして用いられるジュニパーは、薬草の中でも古い歴史をもち、人が最初に利用した薬草のひとつとも言われています。甘さと苦みを併せ持った爽やかなウッディ調の香りは、心身を「浄化」するとされ、ネガティブな感情を解き放ちます。ジュニパーは抗炎症作用と鎮痛作用に優れており、肩こりや筋肉痛のケアとして古くから活用されてきました。また体に溜まった老廃物を出すデトックス作用や血行を良くすることで、むくみや冷えの対策としてもオススメのアロマオイル。
ジュニパーはこんな人にオススメ
- 甘さと苦みのあるウッディな香りに浄化されたい
- ネガティブな感情にとらわれてしまう、むくみや冷えにも悩んでいる
- 香りの相性が良いアロマオイル:柑橘系、ユーカリ、ラベンダー
クローブ
日本では丁子(ちょうじ)として、古くからスパイスとして用いられたクローブ。原産地はインドネシアと言われ、紀元前3世紀には中国に伝えられ、シルクロードを経て全世界へ伝わりました。ヨーロッパでは金と同等と扱われるほど高価であったクローブには、アロマオイルのなかでもトップクラスの鎮痛作用と抗菌・抗ウイルス作用があり、肩こりのケアだけでなく、ニキビ、ただれ、水虫にも効果的であるためマッサージオイルを作ると、さまざまな場面で使うことができます。濃厚なエキゾチックで甘みのあるスパイシーな香りは、気持ちを明るく高揚させパワーを与えてくれます。
クローブの特徴
- エキゾチックで甘みのある香りで元気になりたい
- 肩こりだけでなく、ニキビ、水虫などにも活用したい
- 香りの相性が良いアロマオイル:フランキンセンス、クラリセージ、イランイラン
アロマオイルの注意点
アロマテラピーには肩こりを癒す作用が期待でき、数多くの研究結果が発表されいます。しかしそれらの研究には精油といわれるアロマオイルが使われており、100%植物から抽出された天然のアロマオイルが用いられてきました。そのため肩こりの対策としてアロマテラピーを使うには、精植物のパワーが凝縮されている精油がオススメです。少し値段は高くてもしっかりと心身ケアするために精油を使ってみてください。どんなメーカが良いかわからないときはプラナロム/健草医学舎、ニールズヤード、生活の木などの専門店の精油が良いでしょう。
ご紹介したアロマオイル以外にもウィンターグリーンもオススメ。湿布の「サロンパス」などにも使われている、サリチル酸メチルを豊富に含んでいます。
アロママッサージの活用方法
肩こり解消としてアロマテラピーを用いるときには、アロママッサージがオススメです。香りによる心のケアとともに有効成分が肩こり解消に働きかけてくれます。ガラス性の遮光瓶にキャリアオイルを20mlいれ、アロマオイル(精油)を8滴程度加えて、軽く振って混ぜ合わせることでマッサージオイルは簡単に作ることができます。アロマオイルは1種類でも良いですが、2〜3種類ブレンドすることで、さまざまな角度から肩こり解消に働きかけてくれます。
マッサージ方法
- 首から肩先(腕方向)に向かって
- うなじ(首の後ろ)から肩甲骨(けんこうこつ)にむかって
- 腕を挙げて肩甲骨からわきの下に向かって
- 鎖骨(さこつ)の骨に沿って下縁を胸方向から肩先に向かって
- 腕を挙げて鎖骨の方近いところからわきの下に向かって
オススメ商品
プラナロム/健草医学舎から販売されている、マッサージオイル「Bタイプ」はユーカリ、ジュニパー、ローズマリー、ウィンターグリーンなど7種類のアロマオイルがブレンドされています。プロが選んだ肩こり解消のために嬉しいアロマオイルが豊富に含まれていて、爽やかな香りが特徴的です。いろいろなアロマオイルを揃えるのが大変と感じる、アロマテラピー初心者さんにオススメ。
いかがだったでしょうか?
「ツラい肩こり解消にはアロママッサージ?効果的な4つのレシピ」をご紹介させていただきました。アロマテラピーは肩こりで悩む人たちの心身ケアにオススメです。簡単な方法でも使うことができますので、ぜひ試してみてください。ご紹介した内容が皆さんのお役に立てると嬉しいです。