こんにちはアロマ薬剤師のふみやです!
今回はアロマテラピーがニキビに効果的な理由と、おすすめアロマオイル5選をご紹介したいと思います。ストレス社会ともいわれる現代において、思春期だけでなく多くの成人の方が悩んでいるニキビ。ニキビができるとストレスになり、ストレスがニキビを発生される悪循環が生まれてしまうことも・・・
- ニキビのケアをしたいけど、薬はなるべく使いたくない
- 疲れたり、ストレスがたまるとニキビができる
そのようにお悩みになっている方におすすめの記事となっていますので、ぜひ読んでみてください。
ニキビの原因とは
ニキビとは「尋常性ざ瘡(じんしょうせいざそう)」とよばれる皮膚の病気で、日本人の90%が経験するといわれています。ニキビの原因としてはさまざまありますが、主な原因は3つです。
- 皮脂の過剰分泌
- 毛穴のつまり(角質異常)
- アクネ菌(ニキビのものととなる菌)の増殖
肌は約28日のサイクルで角質がはがれおちて新しい皮膚細胞に生まれ変わる「ターンオーバー」を繰り返しています。通常、皮脂は毛穴から汗とともに排出されますが、ターンオーバーがうまくいかない場合、毛穴の角質が厚くなり、毛穴の出口が塞がれ、皮脂が詰まってしまいます。そうすると、皮脂を栄養源にしている「アクネ菌」が過剰に繁殖し、炎症を起こして発疹ができる、つまりニキビとなります。角質の肥厚のみならず、皮脂が過剰に分泌しすぎると、やはり毛穴を塞いでしまいます。
特に20代からできる「大人ニキビ」は、ストレス・食生活の乱れ・寝不足などによっても、3つの原因に悪影響を及ぼすことでニキビを悪化させます。
ニキビの原因や対策を詳しく知りたい方はこちらを参考にしてみてください→ニキビ・ニキビ跡の原因と対策【効果のあるアロマオイルレシピ】
アロマがニキビに効果的な理由
ニキビにアロマテラピーがおすすめの理由としては主に下の2つになります。
- ニキビの原因菌であるアクネ菌を死滅させる
- ストレスを軽減する
アロマテラピーはニキビの原因菌であるアクネ菌を死滅させ、ニキビの数を減らしたとの研究があることに加え、多くの研究からストレスを軽減したり、リラックス効果があることが発表されています。そのため特にストレスや疲れがたまってニキビができてしまう方にとって、アロマテラピーはおすすめなのです。ニキビに対しての研究を知りたい方はこちらを参考にしてみてください→ニキビ・ニキビ跡の原因と対策【効果のあるアロマオイルレシピ】
おすすめアロマオイル5選
アロマテラピー協会のNARD(ナード)が発行している「ケモタイプ精油辞典」では、ニキビ対して推奨しているアロマオイル(精油)は数多くありますが、その中から5つご紹介したいと思います。
ティートゥリー
アロマテラピーの中でも抗菌作用といったら、ティートゥリーといわれるほど、有名なアロマオイルで、古くからアボリジニが感染症予防などに使用されてきました。
フレッシュでスパイシーな香りで、アロマテラピーのスターともいわれています。ニキビ患者さんに対しても、ニキビを減少させたと報告があり、ティートゥリーには抗菌作用に加え、ニキビによっておこってしまた炎症にも効果が期待されます。赤く腫れてしまったニキビ、化膿したニキビにおすすめです。※化膿(かのう):ニキビに膿(うみ)ができてしまうこと
ラベンダー・アングスティフォリア
アロマテラピーといったらラベンダーといわれるほど、日本でも馴染みのあるアロマオイル。
そのなかでもアングティフォリアは万能精油といわれるほど、安全性が高いといわれております。爽やかな甘酸っぱい香りでストレス軽減やリラックス効果的。抗菌作用だけでなく、古い傷を治す瘢痕形成作用(はんこんけいせい)もあり、ニキビ跡の予防に効果が期待されています。敏感肌の方や、ストレスや疲れからニキビができてしまう方におすすめです。
ローレル
月桂樹ともよばれ、甘くスパイシーな香りが特徴のローレル。
高い抗菌作用に加え、鎮痛作用が強いとされており、ローレルに含まれる1・8シネオールは医薬品でも使用されている成分です。香りがやわらかいため、心を落ち着かせ安心感を与えてくれます。痛みがともなうニキビにおすすめです。
クローブ
丁子(ちょうじ)として、日本でもスパイスに使用されていたクローブ。
エキゾチックな濃厚な香りで、歯医者さんの匂いに近いともいわれています。非常に強い抗菌作用がありますが、肌への刺激が強く10%以下に薄めて使用が推奨されています。ローレル同様、鎮痛作用があるため痛みの伴うニキビや、治りにくいニキビにおすすめです。
プチグレン
オレンジ・ビターの葉から抽出されるプチグレン。
柑橘系の甘酸っぱい香りが特徴で、抗菌作用だけでなく、高いリラックス効果があります。欧州では化膿性ニキビにも使用されることがあり、化膿性ニキビや、ストレス・疲れからニキビができてしまう方におすすめです。
アロマテラピーの注意点
アロマテラピーの研究では、ニキビ患者さんに5%濃度のアロマオイル(精油)を使用して効果が確認されました(※1)。
5%濃度を作るには、キャリアオイルやジェル10mgに対して、アロマオイルを10滴をブレンドすることで作ることができます。ここで注意いただきたいのは、アロマオイルを肌に使用する際は品質が良いものを選ぶようにしてください。アロマオイル(精油)は医薬品ではないので、本来肌に使用するために作られていません。品質が悪いものを使うと逆に肌荒れを起こす可能性があります。
私がニキビができた時や普段のスキンケアで使うのは、プラナロム/健草医学舎から発売されているアロマオイルです。健草医学舎はプラナロムの正規輸入代理店でもあり、両社はすべて植物性のアロマオイルを取り扱っており、有効成分や農薬のチェックなどを徹底的に行い、品質が高いためです。他のメーカーのアロマテラピーを使用される際も、なるべく100%オーガニックのものを選ぶようにしてくださいね。他のメーカーのエッセンシャルオイルを知りたい場合はこちらをご参考ください
※1:Enshaieh S, Jooya A, Siadat AH, Iraji F. The efficacy of 5% topical tea tree oil gel in mild to moderate acne vulgaris: a randomized, double-blind placebo-controlled study, Indian J Dermatol Venereol Leprol, 73(1),pp.22-5(2007)
いかがだったでしょうか?
皆さんがお悩みになっているニキビに対して参考になると嬉しいです。