こんにちはアロマ薬剤師のふみやです。今回は【肌荒れ・皮膚刺激に注意】アレルギー反応が多いアロマオイルをご紹介したいと思います。アロマテラピーで使用するアロマオイル(精油)は、オーガニックだから安全!そう思っているかたも多いのではないでしょうか?アロマオイルには素晴らしい効果がありますが、それゆえに注意しなければならないことがあります。
「これからアロマテラピーをやってみたい」「どんなアロマオイルに注意するべきなのか知りたい」そのように考えている方に、おすすめの記事になっていますのでぜひ読んでみてください。
皮膚アレルギーを検査するパッチテスト
アロマオイル(精油)に対しての皮膚アレルギー反応を検査し、陽性反応が出た割合をまとめた研究論文があります。
行われた検査は日本でもよく用いられるパッチテストを使用しており、パッチテストとは皮膚に物質が接することによって、アレルギー反応をおこすかどうかを調べるテストになります。アレルギーを起こすものとして「ネックレスやイヤリングなどの金属」「薬剤」「ゴム製品」「ヘアカラー剤やパーマ液」「化粧品」「植物」などがあります。植物においてもアレルギー反応がおきますので、アロマオイルも例外ではありません。皮膚におこるアレルギー反応を接触性皮膚炎(せっしょくせいひふえん)といい「かぶれ」「強いかゆみ」「皮膚のはれ」「痛み」「ブツブツ」「赤み」などが起こり、まれに重症化し、皮膚のただれ、全身じんましんなどを引き起こします。
アレルギー反応が起こりやすいアロマオイル
ヨーロッパ皮膚科情報ネットワークのデータを集計した研究論文の結果をご紹介したいと思います。15,682人にパッチテストを実施し、637人に陽性反応が確認されました。
研究結果
イランイラン3.1%、レモングラス1.8%、ジャスミン1.6%、クローブ1.5%、サンダルウッド1.5%に陽性反応が確認されました。
参照:Contact allergy to essential oils: current patch test results (2000-2008) from the Information Network of Departments of Dermatology (IVDK)
アレルギー反応を事前に調べて肌荒れ・皮膚刺激を防ぐ
アロマオイル(精油)は天然由来の成分ですが、アレルギー反応には注意が必要です。初めて使うアロマオイルを肌に塗ったり、肌に接するような使い方をするときはパッチテストを事前に実施するようにしましょう。
アロマオイル(精油)は植物の有効成分が、非常に高い純度で濃縮されているオイルです。アロマオイルに含まれる成分には、皮膚刺激の強いものや、ホルモン作用のあるもの、神経に影響を及ぼすものもあります。アロマオイルの有効成分は素晴らしい効果があり、医薬品にも用いられることがありますが、そのためアロマオイルにも注意するべきことがあるのです。
例えば
ウィンターグリーンはサリチル酸メチルが主成分のアロマオイルで、サリチル酸メチルは鎮痛効果に優れ、湿布剤の有効成分としても使用されています。サリチル酸メチルを人工的に合成し湿布剤にすることによって、今でも病院で処方されています。湿布剤を使用すると肌が弱い人は肌が荒れてしまうことがありますが、アロマオイルも同じように考えていただけるとわかりやすいのではないでしょうか。
いかがだったでしょうか?
「【肌荒れ・皮膚刺激に注意】アレルギー反応が多いアロマオイル」をご紹介させていただきました。この内容をご覧になると「アロマテラピーは危ないのではないか⁉︎」と思われる方もいらっしゃると思いますが、アロマオイルは非常に安全性の高いもので、病院の薬より副作用が少ないという研究も数多くあります。アレルギー反応には注意が必要ですが、過度に心配し過ぎずアロマテラピーの香りの効果を楽しんでください。この情報が皆さんのお役に立てると嬉しいです!パッチテストの方法や他のアロマテラピーの注意点はこちらの記事を参考にしてみてください。