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家庭のアロマ

歯医者で大泣きはアロマで解消!?子どもの歯科嫌い克服に使いたい香り

 

こんにちはアロマ薬剤師のふみやです。今回は「歯医者で大泣きはアロマで解消!?子どもの歯科嫌い克服に使いたい香り」をご紹介したいと思います。

「歯医者に行くと子どもが大泣きして迷惑かけてしまう」、「子どもが歯科嫌いでなかなか連れていけない」。そんなお悩みを持つご両親も多いのではないでしょうか?そんなときにはアロマテラピーによる心地よい香りで、気分を落ち着かせてあげることがオススメ。子どもの歯科嫌いを克服するために、アロマテラピーを使った研究報告が数多くあり、アロマテラピーを取り入れる歯医者も増えています。効果的なアロマオイルと使い方ををご紹介しますので、ぜひ読んでみてください。

 

 

 

 

 

なぜアロマテラピーが子どもの歯科嫌い克服によいのか

 

アロマテラピーで用いられるアロマオイル(精油)は、オーガニックの有効成分を高濃度に凝縮した自然の”恵”です。日本ではアロマテラピーの香りは、リラックスするために使うイメージがありますが、海外では気持ちを落ち着かせるための「鎮静薬」などのように、医療としても用いられています。その理由のひとつとして、アロマオイルそのもの、またアロマオイルに含まれる成分に、不安症やうつ病などへの改善効果があることが、国内外の研究で数多く報告されており、人々の心と体のケアをしてくれることがわかっているためです。

 

子どもが歯科嫌いになる理由とは

一部の調査では53.1%のご両親が、子どもを歯医者に通わせるのは大変であると感じているようです。毎回泣き叫んだり、暴れたりと苦労が絶えないもの。ではなぜ子どもは歯科嫌いになってしまうのでしょうか?主な理由としては、歯医者で何をされるかわからない”恐怖や不安”、治療中におこる”痛み”が原因とされています。

 

アロマが歯科嫌い克服によい理由

五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)のなかで、嗅覚だけが「ダイレクトに脳に伝わる感覚器」と言われています。香りは嗅覚を通じて脳の中にある大脳辺縁系(海馬や扁桃体など)に直接伝わることで、好き嫌い、心地よいと感じる、不快と感じるなどの”感情”、睡眠欲、食欲などの”本能”に、香りによる刺激が大きく影響を及ぼします。そのためアロマテラピーの心地よい香りと有効成分を活用することは、子どもが感じる恐怖や不安を癒してあげるために効果的な方法と言えます。歯科医師が行った研究においても、子どもの不安を軽減する効果が報告されているのです。また痛みを感じるのは脳であり、鎮痛作用をもつアロマオイルの成分を脳へと届けてあげることにより、痛みが軽減したとの研究報告があるほどなのです。

 

 

ふみや
ふみや

子どもが感じる”恐怖や不安”や”痛み”を、アロマテラピーの心地よい香りと有効成分が癒してくれるため、歯科嫌いにはオススメの方法です

 

 

 

 

 

 

 

子どもの歯科嫌い克服に使いたい4種類の香り

 

ここでは子どもの歯科嫌い克服をサポートしてくれる、4種類のアロマオイルをご紹介したいと思います。4種類の中から子どもが好きな香りを1種類選んであげても良いですし、複数種類をブレンドすることも良いでしょう。ブレンドするときは子どもと一緒に作ることで、作る楽しさを感じてもらえたり、子どもが香りを気に入ってくれる可能性がアップするのでオススメです。

 

ラベンダー

アロマテラピーの万能精油ともよばれ、多くの人に親しまれているラベンダー。なかでも真正ラベンダー(ラベンダー・アングスティフォリア)の品種は、爽やかな甘酸っぱい香りが特徴で、最もラベンダーらしい香りと称されます。恐怖や不安を癒してくれる代表格でもあるラベンダーには、「リナロール」や「酢酸リナリル」が含まれており、心を穏やかに保ってリラックスさせるために働きかけてくれます。ヨーロッパでは鎮静剤としても用いられるラベンダーは、恐怖や不安を緩和するために利用され、数多くの研究報告があります。安眠にも良いアロマオイルなので、寝つきが悪いときなどにもオススメの香りです。

ラベンダーはこんなお子さんにオススメ
  • 爽やかな甘酸っぱい香りが好き
  • 歯医者に行くのが怖い、不安で落ち着かない
  • 歯医者の前日に寝付けない
  • 香りの相性が良いアロマオイル:ベルガモット、クラリセージ、オレンジスイート

 

 

オレンジスイート

爽やかで甘くフルーティーな香りが、年齢性別問わず多くの人に好まれるオレンジスイート。普段「オレンジ」として食べているのがオレンジスイートであり、果皮から採油したものがアロマオイルとして使われています。みずみずしい甘くフルーティーな香りは、幸せホルモンとよばれる「セロトニン」を増やす作用が報告されていて、歯医者に行くことが嫌だと感じる心を癒して、明るく前向きな気分にさせてくれます。そんなオレンジスイートの香りは、恐怖や不安を軽減するだけでなく、歯医者で感じる”痛み”も軽減する効果が研究報告されています。子どもやご両親のリフレッシュにもオススメのアロマオイルです。

オレンジスイートはこんなお子さんにオススメ
  • みずみずしい甘くフルーティーな香りが好き
  • 歯医者に行きたくないと、元気がなくなっている
  • 歯医者の治療で痛みを強く感じる
  • 香りの相性が良いアロマオイル:ペパーミント、フランキンセンス、ラベンダー

 

 

ベルガモット

ベルガモットの名前はイタリアの小都市ベルガモで、この木が最初に栽培されたことに由来すると言われています。柑橘系のフレッシュな香りにフローラル甘さが加わった、透明感のあるアロマオイルの香りは、気分をリフレッシュさせてくれます。ベルガモットは「天然の抗うつ剤」と称されるほど、素晴らしい作用による精神面へのケアを得意としており、うつ症状や睡眠の質を改善する効果が研究報告されています。子どもの恐怖や不安を癒してあげたいとき、元気がないときのケアとして活躍してくれるでしょう。またベルガモットの香りは、相手を説得する確率を向上されるともされており、歯医者に行きたくないと叫ぶ子どもを説得するときにもオススメです。

ベルガモットはこんなお子さんにオススメ
  • 透明感のある柑橘系の香りが好き
  • 恐怖や不安で元気がなくなっている
  • 歯医者に行きたくないと叫ぶ、暴れる
  • 香りの相性が良いアロマオイル:ネロリ、ゼラニウム、オレンジスイート

 

 

ペパーミント

スッキリとした爽快感のある香りで、多くの人に親しまれるペパーミントは、歯磨き粉やガムなどに用いられることでもお馴染み。スペアミントとウォーターミント交配種であるとされ、古くから食用・薬用としても世界中で親しまれてきました。ペパーミントの爽やかな香りは、不安によってネガティブになってしまった気持ちを抑えて、やる気を引き出してくれます。集中力アップにも良いとされるペパーミントは、テストの計算ミスを30%減らすことが報告されており、さまざまな用途で使えるアロマオイルのひとつです。またペパーミントに含まれる香り成分「メントール」は、吐き気を抑える作用や、ストレスによる腹痛、頭痛の緩和など、数多くの作用があるとされています。

ペパーミントはこんなお子さんにオススメ
  • 爽快感のあるスッキリした香りが好き
  • 不安で泣き叫ぶ
  • 勉強に集中してくれない
  • 香りの相性が良いアロマオイル:柑橘系、ローズマリー、ラベンダー

 

ふみや
ふみや

お子さんの香りの好みや用途に合わせてアロマオイルを選んでみてください。複数種類をブレンドすることもオススメです

 

 

 

 

 

歯科嫌い克服のためのアロマテラピーの使い方

 

ここでは子どもの歯科嫌いを克服するために、効果的なアロマテラピーの使い方をご紹介したいと思います。アロマオイルを使うときは、精油もしくはエッセンシャルオイルを記載された良質なアロマオイルを使うようにしてください。100円均一などで販売されているアロマオイルには、合成香料が使われているため、ご紹介したような効果があまり期待できません。大切なお子さんに使うのであれば、良質なアロマオイルを選ぶようにしましょう。どのブランドで購入すれば良いかわからないときは、アロマ専門店のプラナロム/健草医学舎、生活の木、ニールズヤードなどで購入することがオススメです。

 

 

子どもを歯医者に連れていけない

アロマディフューザーやアロマストーンなどを使って、アロマオイルの香りを部屋に満たしてあげると良いでしょう。出かける1時間前ぐらいから香りを使ってみてください。泣き叫んだり、暴れてしまう子には、気持ちを落ち着かせてくれるラベンダーやベルガモットを、元気がなくなってしまっている子にはオレンジスイート、ペパーミントがオススメ。子どもが香りが好きかどうかを確認したり、香りに馴染みを持ってもらうために、事前にアロマオイルを使っておくと良いので試してみてください。

 

歯医者で泣き叫ぶ、暴れる

なんとか歯医者に連れて行ったものの、歯医者で泣き叫んで暴れる。そんなお困りのケースにもアロマテラピーを活用してみましょう。アロマ雑貨店などで販売されている「アロマシール」に、アロマオイルを2滴程度垂らして、服の裏側などに貼ってあげることで、心地よい香りを持ち運ぶことができます。痛みを強く感じる子にはオレンジスイートのアロマオイルがオススメです。

 

 

 

 

 

いかがだったでしょうか?

 

「歯医者で大泣きはアロマで解消!?子どもの歯科嫌い克服に使いたい香り」をご紹介させていただきました。歯医者に連れて行けない、歯医者で吐き叫ぶなど、歯医者が嫌いな子どもの両親は何かと苦労が多いもの。アロマテラピーを使うことで歯科嫌いを克服するためのサポートをしてくれます。簡単な方法でアロマテラピーは使えますので、ぜひ試してみてください。ご紹介した内容が皆さんのお悩み解決に役に立てると嬉しいです。

 

研究参照:Effect of Aromatherapy on Dental Anxiety and Pain in Children Undergoing Local Anesthetic Administrations: A Randomized Clinical Trial、Efficacy of aromatherapy on dental anxiety: A systematic review of randomised and quasi-randomised controlled trials

 

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