こんにちは、アロマ薬剤師のふみやです。アロマテラピーにはリラックス効果やストレス軽減効果など、さまざまな効果があることを耳にしたことがあるのではないでしょうか?今回はストレス軽減効果だけでなく、免疫力を向上させることができた研究をご紹介したいと思います。また皆さんが日々の生活で、簡単にアロマテラピーを取り入れる方法もご紹介します。
「どんなに仕事が忙しくても、ストレスにもウイルスにも負けられない!」
そんなビジネスパーソンにおすすめの記事になっていますので、ぜひ読んでみてください。
免疫力アップのためのアロマテラピー研究
健常成人男性 10 名(平均25.2歳)に対して、ストレスを与えた後に、プラナロム社のマジョラムオイル(精油)1滴をムエットに垂らすと共に、植物油で希釈したアロマオイル(50%)を両手首の内側に塗布した。香りの提示時間は2分間。アロマオイルの香りを与える群と与えない群での、精神心理状態(POMS)、心拍数、収縮期血圧、分泌型免疫グロブリンA(SIgA)を測定し比較した。
研究結果
心拍数と収縮期血圧は、アロマオイルの香りを与えることによって有意な低下を示した。SIgAは、アロマオイルの香りを与えることによって有意な上昇を示した。
心拍数と収縮期血圧の低下はリラックス、SIgAの上昇は免疫力をアップの指標になります
引用:ストレス負荷後の香りの提示が免疫機能に与える影響(J.Intl.Soc.Life Info.Sci.Vol22,No2,september2004)
免疫力アップのためのアロマテラピー研究から考えられること(私見)
マジョラムは別名「スウィートマジョラム」とよばれ、ヨーロッパでは古くから民間薬(去痰、鎮痙攣、健胃、駆風など)や料理に用いられてきました。爽やかなスパイシーな香りが特徴のエッセンシャルオイルで、含有成分のテルピネン-4-オールには副交感神経を強める作用と、免疫力を高める作用が期待されており、今回の研究にはテルピネン-4-オールが関与大きいと考えられています。
私がこの研究の面白いなと感じたポイントは、免疫力の変化を客観的数値(SIgA)を測定し、有効性が確認されたこと。また香りを嗅いでいるのは2分間だけという短さでした。
免疫力アップのためのアロマテラピーの使い方
ご紹介した研究では、ストレスが負荷された後に、2分間香りを嗅ぐことで、ストレス軽減や免疫力アップの効果が期待できる結果となりました。この結果から考えると、日々の仕事でストレスを感じた時に、アロマオイル(精油)をティッシュやハンカチに1滴垂らして、香りを嗅ぐことで同様の効果が期待でき、職場や外出先でも行える、非常に簡単な方法になっています。人はストレスを感じた時に、免疫力が低下すると考えられていますので、仕事でストレスを感じた時や、仕事終わりのリラックスのためにも、アロマテラピーを使うことがおすすめです。
今回の研究で使用されたプラナロムの「マジョラム」は、爽やかなスパイシーな香りで、私も使用するアロマオイルですが、人によってはマジョラムのスパイシーな香りが苦手な方もいるかもしれません。そんな時はラベンダーやシダーとブレンドすると、親しみやすい香りになります。
プラナロム「ユーカリピュア」
プラナロムから発売されている「ユーカリピュア」は、マジョラムだけでなく、ユーカリ、ペパーミント、アトラスシダーがブレンドされた、透き通るような清涼感がある精油100%ブレンドオイルです。ユーカリにも免疫力アップの効果が期待できるとともに、清涼感あふれる香りでリフレッシュ効果も期待できるため、ストレスを感じた後に、気分を入れ替えたいときに使うのががおすすめです。
いかがだったでしょうか?
「社会人はウイルスに負けられない!アロマオイルの香りで免疫力アップ」をご紹介させていただきました。日々の仕事で忙しい社会人だからこと、ストレスケア、免疫力アップは大切です。簡単な方法でアロマテラピーを行うことができますので、ぜひ試してみてください。