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アロマの基礎知識

嗅覚の3つ特徴を理解してアロマテラピーの香り効果を楽しむ方法

 

 

こんにちは、アロマ薬剤師のふみやです。今回は「嗅覚」の特徴に関してご紹介したいと思います。嗅覚の特徴を理解することはアロマテラピーをより理解できますし、間違った使い方をしない意味でも必要になります。

  • 「これからアロマテラピーをやってみたい」
  • 「嗅覚のことをあまり知らない」

そのような方々におすすめの記事となっていますので、ぜひ読んでみてください!

 

 

 

 

 

そもそも嗅覚とは何なのか?

 

嗅覚は五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)のひとつで、五感は体の外部環境を感じ取る働きをしています。

人間の鼻の奥には、嗅上皮といわれる部分があり、ここにある嗅細胞という細胞は外部から入ってきた化学物質を読み取り、電気信号にして脳内に伝達します。脳はこの信号を受け取ると、それを特定の「匂い」として認識するのです。環境中には香りの元となる分子が約40万種あるといわれており、人間は約400種類の嗅細胞受容体を通して、嗅細胞からの情報を多数の組み合わせによって、数十万種類の匂いを識別します。

 

嗅覚の役割

嗅覚が発達してきた理由としては、食物が腐っているどうかなどの危険性の判断、動物が餌を探したり、子供が母親の乳房を探すといった本能的な行動を決める時などに、利用するためとされています。このことからも、嗅覚は人間の本能的な行動や記憶に大きく関わりがあります。詳しくは特徴の部分で紹介します。

 

 

 

 

 

 

嗅覚の特徴①ダイレクトに脳に伝わる感覚器

 

嗅覚だけが「ダイレクトに脳に伝わる感覚器」であることを知っていますか?

先ほどの嗅覚の役割で、人間の本能的な行動や記憶に関わりがあるとご紹介しましたが、五感のなかで、嗅覚だけは脳の中にある大脳辺縁系に直接伝わります。大脳辺縁系は「感情」・「本能」をつかさどっているとともに、大脳辺縁系には海馬があるため、「記憶」に関連しています。香りは大脳辺縁系にに伝わった後、理性的な思考をつかさどる大脳新皮質に伝わります。

たとえば、

ふみや
ふみや

面識のなかった人の匂いを嗅いだだけで、「この人好き!」、「この人嫌い!」などと無意識に判断したことはありませんか?中身は全然知らないいけど、なぜか好きなんだよね、と思ったりしたことがあれば、嗅覚のせいかもしれません。

また記憶に関しても、

ふみや
ふみや

ふとしたきっかけで、ある香りを嗅いだ時、当時の記憶が鮮明に思い出されることはないでしょうか?これも嗅覚が、大脳辺縁系の海馬と密接に関係しているからとも言え、認知症の患者さんに対して、アロマテラピーを行うと、認知機能に効果があったという報告があります。

 

他の感覚器も大脳辺縁系に伝わりますが、嗅覚の大脳辺縁系に伝わるスピードが非常に早く、ダイレクトに伝わるため、嗅覚は、好き嫌いなどの「感情」、食欲などの生理欲求である「本能」、「記憶」に多くの影響をもたらします。

大脳辺縁系の近くには視床・視床下部があり、嗅覚からの情報が伝わることで、自律神経系、免疫系、内分泌系へ作用します。そのことによって、自律神経やホルモンバランスの乱れを整えたり、免疫力アップにも影響を及ぼすのです。

 

 

嗅覚の特徴①のポイント

嗅覚はダイレクトに大脳辺縁系に情報を伝え、「感情」、「本能」、「記憶」に対して大きく関与するとともに、全身へも影響を及ぼします。

ですので、アロマテラピーをただ単に香りだけと思わず、正しくアロマオイル(精油)の作用を理解する必要があります。また100%オーガニックのものなど、品質の良いものを使用するようにしましょう。私がおすすめしているアロマブランドはこちらです。→アロマ薬剤師がおすすめ!アロマテラピー人気ブランド5選

 

 

 

 

 

嗅覚の特徴②嗅細胞は疲れやすい

 

アロマテラピーを使うと最初はいい香りがしていたのに、しばらくすると香りを感じなくなることがあります。

これは香りがなくなったのではなく、嗅細胞が疲れて、香りを識別しなくなった「においの順応」といいます。たとえば

ふみや
ふみや

ガス漏れに早く気がつくように、独特の臭いをつけていますが、それでも事故が起きてしまうのは、最初はガス臭いなと思っていても、においに順応してしまい、気がつかなくなってしまうためです。他の人が家に入ってきた時、耐えられないぐらい臭っていても、気がつかないようです…

 

嗅覚の特徴②のポイント

「においの順応」を知らないため、途中で香りがしなくなったと、アロマオイルを大量に追加される方がいらっしゃいます。香りを感じ続けることはありませんので、アロマオイルを追加する時は注意してください。香りを再び感じるようにするためには、下のようなことを実施すると良いですよ。

  • コーヒー豆の香りを嗅ぐ
  • 外の空気を吸う(3〜5分程度)
  • 強く短く嗅ぐ(嗅細胞を刺激します)

 

 

 

 

嗅覚の特徴③健康状態で変化する

 

嗅覚は個人差が大きく、体調によっても感度が変化します。一般的には女性のほうが、男性に比べ感度が高く、特に月経や妊娠時には敏感になります。60歳ごろから加齢とともに嗅覚は低下します。

病的なものとしては、香りがわからなくなる「嗅覚異常」・「嗅覚過敏」、嫌な臭いを悪臭と感じなくなったり、逆に好きな香りが悪臭と感じる「嗅覚錯誤」などがあります。これらは鼻炎、鼻中隔、不安神経症、更年期障害、ウイルス感染などによっても起こります。

ふみや
ふみや

コロナウイルス感染で、臭いがしなくなるとニュースになっていますね

 

嗅覚の特徴③ポイント

嗅覚は、体調の変化や病気を感じ取れる感覚器でもあります。

そのため普段使っているアロマテラピーの香りが、普段と違って感じる場合は、自身の体調が悪いのではないか、変化しているのではないかと認識する上でも有用です。

 

 

 

 

 

いかがだったでしょうか。

「嗅覚の3つ特徴を理解してアロマテラピーの香り効果を楽しむ方法」をご紹介させていただきました。みなさんが正しくアロマテラピーを楽しむために、お役に立てると嬉しいです。私がよく使うアロマオイルはプラナロム/ケンソーのものです。100%オーガニックであり、有効成分の管理が徹底されているため、非常に品質が高いので、特におすすめです。

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