こんにちはアロマ薬剤師のふみやです。今回は【香りだけで手術の痛みを和らげる】2種類の効果的なアロマオイルをご紹介したいと思います。
怪我をした時や手術の痛みが残っている場合に、役に立つ「香りだけで痛みを和らげる」そんな素晴らしい効果がアロマテラピーにはあります。ご自身が使ったり、ご家族、友人などにアロマをプレゼントするにもオススメの記事になっていますので、ぜひ読んでみてください。
香りだけで痛みを和らげる2種類のアロマオイル
オレンジスウィートとローズのアロマオイル(精油)の香りを使うことによって、手術後の痛みの軽減効果が確認された研究論文があります。
研究内容をご紹介させていただきますが、研究内容にご興味のない方は「アロマテラピーの使い方」をご覧いただき、ご自身が使ったり、大切な人へプレゼントする参考にしてみてください。
【香りだけで手術の痛みを和らげる】アロマテラピーの研究
研究内容
開腹手術を受けた患者120名を対象に、オレンジスウィートのアロマオイルを使った群とローズのアロマオイルを使った群、アロマオイルを使わなかった群での4時間後、8時間後、12時間後の痛みの程度を比較した。アロマオイルは4滴カーゼに染み込ませ患者に身につけてもらい、30分間香りを吸入した。
研究結果
オレンジスウィートとローズのアロマオイルを使用した4時間後において、有意に痛みや痛みの重症度を改善した。またオレンジスウィートのアロマオイルは、アロマオイルを使わなかった群と比較して8時間後と12時間後の痛みを有意に改善し、ローズのアロマオイルと比較して12時間後の痛みを有意に改善した。
参照:The Effects of Inhalation Aromatherapy on Postoperative Abdominal Pain: A Three-Arm Randomized Controlled Clinical Trial
【香りだけで痛みを和らげる】効果的なアロマテラピーの使い方
オレンジスウィートとローズのアロマオイル(精油)の香りを30分間使うことによって、手術後の痛みの軽減する効果が期待できます。
オレンジスウィートには「d-リモネン」とよばれる成分が含まれており、鎮静作用があるため痛いと思う気持ちを落ち着かせ、ローズには「ゲラニオール」と呼ばれる成分が含まれており、鎮痛作用や抗不安作用があります。そのような成分が直接的・間接的に働くことによって、手術後の痛みを和らげる効果が現れたのだと思います。
アロマテラピーの使い方
ご紹介した研究ではオレンジスウィートとローズのアロマオイルを4滴、30分間香りを使うことで痛みを和らげる効果が確認されました。そのため怪我や手術後での痛みを感じた時に同じように使う方法が良いと思います。アロマオイルはアロマストーンに垂らしたり、ティッシュやハンカチに垂らして使うと簡単なのでオススメです。もちろんアロマディフューザーをお持ちであればアロマディフューザーを使っても大丈夫です。病室でのアロマディフューザーは部屋全体に香りを広げてしまうため、他の患者さんのことを考えると避けたほうが良いでしょう。
プラナロム 「シトラス」
プラナロムから発売されている「シトラス」は、オレンジスウィートやグレープフルーツ、マンダリン、プチグレンなど柑橘系のアロマオイルがブレンドされたアロマオイル100%のルームコロンです。柑橘畑に囲まれたような優しくフレッシュな香りが癒しを与えてくれます。プラナロムのアロマオイルはオーガニックであり有効成分の管理も徹底されている高品質なオイルであるため、アロマテラピー経験者からも人気なブランドです。痛みでツラい時や、プレゼントにもオススメです。アロマオイルと同じようにアロマストーンやティッシュ、ハンカチなどに垂らして使ってみてください。
ニールズヤード 「アップリフティング」
ニールズヤードから発売されている「アップリフティング」は、オレンジやマンダリン、ローズマリーなどがブレンドされたリードディフューザーです。オレンジなどの柑橘類や、ローズマリーなどのフレッシュですっきりとした香りが、癒しを与えてくれるとともに気持ちを明るくさせてくれます。痛みで元気が出ない時に使うのがオススメです。元気を与えてくれる香りのアロマオイルが多く含まれるので、就寝前ではなく朝や日中に使うようにしてください。
いかがだったでしょうか?
「【香りだけで手術の痛みを和らげる】2種類の効果的なアロマオイル」をご紹介させていただきました。痛みでお悩みの方に少しでもお役に立てると嬉しいです!