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身体のケア

アロマが認知機能改善を助ける!研究論文で発表されたレシピと使い方

 

こんにちは、アロマ薬剤師のふみやです。

今回は【アロマが認知機能改善を助ける】研究論文で発表されたレシピと使い方について紹介していきたいと思います。超高齢社会の日本において、65歳以上の5人に1人が認知症高齢者だといわれています。身近な人が認知症を患っていたり、ご自身が認知症になるのではないかとご心配になる方も多いのではないでしょうか。認知症予防にはさまざまは薬剤が開発されてはいるものの、いまだ根本の解決には至っていません。そのような中アロマテラピーによって、認知機能の改善効果が認められた4つの香りが発表されました。ご家庭で簡単に使う方法もご紹介しますので、ぜひ読んでみてください。

 

 

 

 

 

認知症予防効果が確認された4つの香り

 

認知症患者さんの認知機能を改善するアロマテラピーとして、鳥取大学の浦上先生らから発表されたレシピがあります。ローズマリー、レモン、ラベンダー、オレンジのアロマオイル(精油)が使用され、「みんなの家庭の医学」などのメディアでも取り上がられたことで一躍有名になりました。

 

アロマテラピーの使い方

  • 朝(9時〜11時):ローズマリー、レモン 2:1の割合でブレンド

  • 夜(19時半〜21時半):ラベンダー、オレンジ 2:1の割合でブレンド

 

これらのアロマオイルを28日間ディフューザーで散布したところ、認知機能の改善が認められました。ローズマリーレモンのアロマオイルには、集中力を高め記憶力を強化する作用があり、交感神経を優位にさせます。ラベンダーオレンジには心身をリラックスさせる作用があり、副交感神経を優位にさせます。このようにお昼には交感神経を優位にさせることで脳を活発化させ、夜には副交感神経を優位にすることによって、活性化された脳を鎮めリラックスさせることによって、脳の活動にメリハリをつけることができ、自律神経のリズムを整えることができるレシピになっています。

 

 

研究内容

高度アルツハイマー型認知症患者65名を含む高齢者77例を対象に、アロマテラピーを行わない期間と(研究開始28日)、アロマテラピーを行なった期間(研究開始29〜56日)で認知機能を比較した。アロマテラピーは朝にローズマリー・カンファ精油4滴とレモン精油2滴、夜にラベンダー精油4滴とオレンジ2滴をディフューザーで香りを与えた。認知機能を測定するためにTDAS(タッチパネル式認知機能検査)の手指名称記憶テストが用いられ、アロマテラピーを行うことで有意な改善が認められた。

 

ふみや
ふみや

ご紹介した研究以外にも数多くの認知症に対するアロマテラピーの研究が行われています。ぜひこちらの記事も参考にしてみてください→【記事まとめ】認知症予防に効果的!アロマの香りが癒す症状別ブレンド

 

 

 

 

 

香りと記憶には密接な関係がある

香りによる嗅覚の刺激はダイレクトに脳の大脳辺縁系に伝わります。大脳辺縁系には記憶を司る「海馬」があり、特定の香りを嗅ぐことによって、昔のことを思い出したりと記憶を呼び起こすことがあります。みなさんもタンスなどの「香り」によって、祖母や祖父のことを思い出したり、以前お付き合いしていたかたの香水の香りによって、当時のことを思い出すなど、そのような経験されたこともあるのではないでしょうか?

そのように香りによる嗅覚の刺激は「記憶」と密接に関係しています。アロマオイルの香りは嗅覚刺激によって記憶をつかさどる「海馬」に影響を与え、認知機能の改善や、認知症の初期段階から予防する効果があると考えられていました。そのことをもとに日本だけでなく、海外でも多くの研究が行われ、認知機能を改善したり、行動・心理症状(周辺症状)を低下されるなどの結果が報告されています。アロマテラピーによる心地よい香りは、認知症患者さんにとって心強い味方なのです。嗅覚に関して詳しく知りたいかたは、こちらの記事を参考にしてみてください

 

 

 

 

 

認知機能の改善を助けるアロマテラピーの使い方

 

認知機能の改善を助けるアロマテラピーは簡単にご家庭で使うことができます。朝にローズマリーとレモンのアロマオイルを2:1でブレンドしたオイルを、夜にラベンダーとオレンジを2:1でブレンドしたオイルを、アロマディフューザーでリビングや寝室に香りを満たしてあげてください。アロマディフューザーをお持ちでなければ、アロマストーンやティッシュ、コットンなどにアロマオイルを垂らして使う方法も良いです。

生活の木 「ブレンドオイル」

生活の木から発売されている商品には、研究で紹介されたアロマオイルがすでにブレンドたものがあります。昼ブレンド」にはローズマリー・カンファー精油とレモン精油が2:1でブレンドされており、「夜ブレンドにはラベンダー精油とオレンジ・スイート精油が2:1でブレンドされています。アロマテラピーを使ったことがないかたには、4つのアロマオイルを購入しなくても使うことができるので、生活の木のブレンドオイルを試してみるのも良いと思います。

 

 

アロマディフューザーで香りを楽しむ

生活の木から発売されている「アロモア」は超音波式のアロマディフューザーです。水で薄めたり、熱を加えないため、アロマオイル本来の心地よい香りを楽しむことができます。「アロモアウッド」はアロモアシリーズ人気No1で、癒しを与えてくれる木目調のアロマディフューザーです。4〜60畳の広さまで使うことができ、生活の木のアロマオイル10mlと30mlを直接取り付けることができるので簡単に使うことができます。「アロモアミニであれば、6〜12畳の広さで使うことができ、生活の木のアロマオイル5mlと10mlを直接取り付けることができます。コンパクトでかわいらしデザインのため、設置する場所を選ばずに使えることがオススメのポイントです。昼ブレンドと夜ブレンドは10mlと30mlがありますので、使うアロマディフューザーによってどちらを購入するかを確認するようにしてください。

 

 

 

香りに身につける

アロマネックレス」にアロマオイルを垂らして身につけたり、「アロマシール」を使って服の目立たない部分に貼ることで、アロマオイルの心地よい香りを持ち運ぶことができます。お出かけのときや散歩のときなどに、癒しの香りが元気を与えてくれます。

 

 

 

 

 

いかがだったでしょうか?

「【アロマが認知機能改善を助ける】研究論文で発表されたレシピと使い方」をご紹介させていただきました。みなさんのお悩みの解決に少しでもお役に立てると嬉しいです。アロマテラピーには認知症患者さんを癒す効果がありますので、ぜひ試してみてください。

「高度アルツハイマー病患者に対するアロマセラピーの有用性.神保太樹、浦上克哉.日本アロマセラピー学会誌7(1), 43-48, 2008」

 

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