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心のケア

不安な気持ちを癒す_がん緩和ケアでのアロマウォーターの効果

 

こんにちはアロマ薬剤師のふみやです。今回はがん緩和ケアにおいてのアロマウォーターの効果に関してご紹介したいと思います。

「自分自身が癌で不安な気持ちになっている」、「家族や知人が癌でツラい気持ちを何かしてあげたい」

そのようにお悩みの方に少しでもお役に立てるように、研究論文のご紹介と研究をもとにアロマテラピーを日々の生活で取り入れる方法をご紹介したいと思います。

 

 

 

 

 

不安な気持ちに効果的なローズアロマウォーター

 

ローズアロマウォーターをディフューザーを使って香りを漂わせることによって、緩和ケアの「緊張−不安」の気持ちを改善する効果が認められた研究論文があります。

 

緩和ケアとは

癌などによる心と身体の苦痛をやわらげ、自分らしい生活を送れるようにするために行われるケアが「緩和ケア」です。緩和ケアは担当の医師や看護師から受けますが、必要に応じてさまざまな職種の人がチーム(緩和ケアチーム)となって支えてくれます。緩和ケアに関して詳しく知りたい方はこちらのサイトをご覧ください。→国立がん研究センター「がん情報サービス」

 

 

 

 

 

がん緩和ケアでのローズアロマウォーターの効果

 

島根大学医学部より発表された「緩和ケア病棟患者へのバラ芳香剤によるアロマセラピー効果の検討」をご紹介したいと思います。

研究の特徴としては、過去の研究において緩和ケアの一環としてラベンダーやフランキンセンス、柑橘系などのアロマオイルによる報告がありましたが、ローズの香りでの報告がなかったこと。またローズのアロマオイル(精油)は値段が高く日常ではあまり使えないことを考慮して、アロマウォーター(芳香蒸留水)を使用していることです。

ふみや
ふみや

ローズのアロマオイル(精油)はアロマウォーター(芳香蒸留水)より値段が10倍以上値段が高いことがあります

 

研究内容

緩和ケア病棟に入院している10名を対象者に、アロマウォーターであるバラ芳香剤「さ姫」を使用し気化式加湿芳香器で30分間香りを拡散させることでの、気分の変化や身体的苦痛緩和を比較した。結果としてローズアロマウォーターを使用することで「緊張−不安」の感情を有意差をもって改善した。

 

 

 

 

 

【不安な気持ちを癒す】ためのアロマウォーターの使い方

 

ご紹介した研究ではローズアロマウォーターに、緩和ケアを受けている患者さんの不安な気持ちを癒す効果が認められました。

ローズの香りには感情を落ち着かせる効果やストレスを軽減する効果があり、うつ病の症状を改善した研究などもあるほどの効果を持っています。研究の内容をもとにどのように日常に使っていくかを私なりに考えましたのでご紹介します。

 

アロマディフューザーを使う

ご紹介した研究では「奥出雲薔薇園 さ姫」のローズウォーターを30分間アロマディフューザーで使用されました。アロマウォーターをアロマディフューザーで使用する場合は、水を使用するタイプのものにアロマウォーターをそのまま入れる方法が良いと思います。水を使用するタイプのアロマディフューザーには生活の木の「ウッディーボール」のようなタイプがあります。

 

スプレータイプのアロマウォーターを使用する

プラナロム/ケンソーから発売されている「ローズウォーター」などのように、スプレータイプのアロマウォーターがあります。このアロマウォーターをルームスプレーのように使ってリビングや寝室にひと吹きすることで、フローラルな優しい香りがお部屋を包んでくれます。ディフューザーを用意する必要もなく、簡単に使えるのでおすすめの方法です。

 

 

 

 

いかがだったでしょうか?

がん緩和ケアでのローズアロマウォーターの効果をご紹介させていただきました。病気の治療の中心は薬などの西洋医学になりますが、ツラい時にアロマテラピーの香りには気持ちを穏やかにしたり癒しの効果があります。少しでもアロマテラピーが皆さんのお役に立てると嬉しいです。

 

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