スポンサーリンク
アロマの基礎知識

アロマオイルが肌に効果的な理由!成分を浸透させるスキンケア基礎知識

 

こんにちはアロマ薬剤師のふみやです。今回は【アロマオイルが肌に効果的な理由】成分を浸透させるスキンケア基礎知識をご紹介したいと思います。

日々使っている化粧品。「何となく値段高い化粧品が肌に良さそう」、「天然成分配合だと安心」、「最新の研究で証明されたから」そのような理由で化粧品を使用されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?せっかく使うのであれば、肌に良いものを理解した上で使いたいもの。今回は化粧品が肌に浸透する仕組みと、肌の構造をご紹介したいと思いますと思いますので、ぜひ読んでみてください。

 

 

 

 

 

成分を浸透させるスキンケア基礎知識

 

美しい肌を手に入れるためのスキンケアには、化粧品の有効成分を肌の「真皮」まで浸透させる必要があり、真皮まで浸透できるのは分子量500以下と小さな成分が良いのです。

化粧品の宣伝では「角質層まで浸透します」といったセリフをよく耳にすることはないでしょうか?そもそも化粧品は角質層まで浸透すればいいのか、それを理解するには肌(皮膚)の構造を知る必要があります。

 

 

 

 

 

肌・皮膚の構造を知ろう

f:id:aroma-yakuzaishi:20200421142151j:plain

 

皮膚は主に、表皮(ひょうひ)、真皮(しんぴ)、皮下組織(ひかそしき)の3層から構成されています。人体最大の臓器として重要な役割を担う皮膚は、成人で約1.6㎡もの面積があり、およそ畳1枚分に相当します。

 

表皮

表皮の厚さは部分によって異なりますが、だいたい0.06~0.6mm(ラップ一枚分程度)で、角質層、顆粒層、有棘層、基底層に分けられています。皮膚は生まれ変わりのサイクルがあり、基底層から細胞が生み出され表面に向かって押し上げられていき、角化した細胞が角質層にとどまり、一定期間が過ぎると”あか”として剥がれ落ちていきます。この一連の流れは28日間で繰り返され、肌の「ターンオーバー」と呼びます。表皮は外部刺激から肌や体を守る「バリア機能」と、肌内部の水分を保つ「保湿機能」の2つの重要な役割を担っています。乾燥や紫外線などによって、肌のターンオーバーが乱れてしまい、肌トラブルにもつながってしまうため、しっかり保湿してあげることが大切です。「バリア機能」によって肌を守ってくれる表皮であるため、化粧品の成分なども簡単には肌の奥へ浸透させないようになっており、その目安の分子量としては2000〜3000程度とされています。

 

表皮のポイント
  • 表皮は「バリア機能」と「保湿機能」の役割を担っている
  • 正常な肌のターンオーバーのために保湿を行うことが大切
  • 表皮を通過できる分子量は2000〜3000程度

 

ふみや
ふみや

もし表皮に「バリア機能」がないと、食器の洗剤などが皮膚の中に入ってしまったり、口紅を使った後は簡単に落ちなくなってしまいます。そんな大切な役割がある表皮ですが、そのバリア機能があるため、簡単に化粧品を浸透させてくれません。

 

 

 

 

 

真皮

真皮は皮膚の本体とも言える部分で、表皮の下に位置しており、しわやたるみなど見た目の老化に一番関係が深いと言われています。美しい肌にとって欠かすことのできないコラーゲンやエラスチンなどで形成されており、肌のハリ、弾力、柔らかさを保つ働きをしてくれます。さらに血管、リンパ管、神経が通っているため、生理的な機能にも関与しており、毛細血管をを通じて表皮に栄養を送り、表皮の盛んな新陳代謝を支えるなど重要な役割をいくつも担っています。皮膚の本体でもある真皮は表皮に比べて、数倍もの厚さを持っており2mm程度もあるため、表皮よりも浸透させることが困難になります。真皮を浸透できる分子量としては500以下程度。美しい肌を保つためには、真皮に栄養となる、化粧品の有効成分を届ける必要があり、分子量が小さい成分を選ぶ必要があります。また保存料、化学物質、有害物質などが真皮まで浸透しないように、有効成分以外は分子量が小さいものは避けるようにしましょう。(保存料のパラベンは分子量300以下)

 

真皮のポイント
  • 肌の本体である真皮は、肌のハリや弾力、柔らかさを保つ働きをしてくれる
  • 表皮に栄養を運ぶ働きがあるため、真皮に化粧品の有効成分を浸透させる必要がある
  • 真皮に浸透できるのは分子量が500以下程度

 

ふみや
ふみや

有効成分は真皮まで浸透させることが大切。市販の化粧品が「真皮まで浸透します」と宣伝しないのは、法律で規制されているからという理由があり、真皮まで浸透できるものもありますのでご安心を。しっかり真皮まで浸透できるのかチェックをするようにしましょう。

 

 

 

皮下組織

皮膚の中で一番下にある皮下組織は、真皮と筋肉や骨との間にあります。脂肪を多く含む皮下組織は、強い衝撃が加わったときに筋肉や骨を痛めないようにクッションのような役割で体を守ってくれます。熱を伝えにくいという性質から断熱・保湿の働きをしたり、エネルギーを脂肪のかたちで蓄える役割もしています。

 

 

 

 

 

アロマオイルが肌に効果的な理由

 

オーガニックの有効成分が詰まったアロマオイル(精油)には、心地よい香りで癒しを届けてくれるだけでなく、有効成分が真皮まで浸透して、美しい肌にするために働きかける作用が期待できます。

理由としてアロマオイルに含まれる成分の分子量が、300以下のものがほとんどであるからであり、ラベンダーのアロマオイルをトリートメントとして使用した際に、主要成分であるリナロール(分子量154)が、肌の真皮まで浸透して血液中でも検出されることが研究論文で報告されています。そのほかにもメラニンの産生を抑える、肌のバリア機能を担うケラチノサイトを保護する、コラーゲン産生増加など、嬉しい作用が報告されているアロマオイルがあるのです。

 

アロマテラピーのポイント

アロマオイルをスキンケアとして使用する場合は、精油もしくはエッセンシャルオイルと記載された良質なアロマオイルを用いるようにしましょう。100円均一などのアロマオイルは、合成香料が使用されており、精油本来の有効成分を含んでいません。しっかりと有効成分を皮膚に浸透させ、美しい肌を手に入れるためには、良質なアロマオイルを使うようにしてください。またトリートメントとして、アロマテラピーを使うときは、アロマオイルをキャリアオイルで希釈して使うことによって、アロマオイルの有効成分をより浸透させることができますので、ご自身の目的に合ったアロマオイルとキャリアオイルを選んでみてください。

 

 

 

 

 

いかがだったでしょうか?

 

「【アロマオイルが肌に効果的な理由】成分を浸透させるスキンケア基礎知識」をご紹介させていただきました。美しい肌を手に入れるためのスキンケアとして、皮膚の役割や有効成分を浸透させる必要があることへの理解に少しでもお役に立てると嬉しいです。アロマテラピーはさまざまな形で有効活用できますので、ぜひスキンケアとしても取り入れてみてください。

 

タイトルとURLをコピーしました