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アロマの基礎知識

アロマオイルによる肌荒れの危険性_肌に塗る時の注意点と皮膚刺激

 

こんにちは、アロマ薬剤師のふみやです。今回はアロマテラピーの安全性、特に肌への注意点をご紹介したいと思います。アロマテラピーで使用するアロマオイル(精油)は、オーガニックだから安全!そう思っているかたも多いのではないでしょうか?アロマオイルには素晴らしい効果がありますが、それゆえに注意しなければならないことがあります。

これからアロマテラピーを取り入れたいと考えているかたや、どんなアロマオイルに注意するべきなのか知りたいかたに、おすすめの記事になっていますのでぜひ読んでみてください!

 

 

 

 

なぜアロマオイル(精油)の肌荒れに注意する必要があるのか?

 

アロマオイル(精油)は植物の有効成分が、非常に高い純度で濃縮されているオイルです。

アロマオイルに含まれる成分には、皮膚刺激の強いものや、ホルモン作用のあるもの、神経に影響を及ぼすものもあります。アロマオイルの有効成分は素晴らしい効果があり、医薬品にも用いられることがありますが、そのためアロマオイルも医薬品と同じように注意するべきことがあるのです。

例えば

ウィンターグリーンはサリチル酸メチルが主成分のアロマオイルで、サリチル酸メチルは鎮痛効果に優れ、湿布剤の有効成分としても使用されています。サリチル酸メチルを人工的に合成し湿布剤にすることによって、今でも病院で処方されています。湿布剤を使用すると肌が弱い人は肌が荒れてしまうことがありますが、アロマオイルも同じように考えていただけるとわかりやすいのではないでしょうか。

ふみや
ふみや

植物の成分を抽出して抗がん剤を作るぐらい自然のパワーは素晴らしいですが、オーガニックであっても注意が必要なんです!

 

 

 

注意するべきアロマオイルの種類と対策方法

 

アロマオイル(精油)を肌に使うときに注意するべき点としては、アロマオイルに含まれる成分による「皮膚刺激」と「光毒性」になります。

 

皮膚刺激

アロマオイルの成分の中でも、フェノール類、芳香族アルデヒド類、テルペン系アルデヒド類などは皮膚への刺激が強いです。下に記載するアロマオイルを肌に使用する場合は、右記の濃度以下もしくは希釈(薄める)して使用するようにしてください。

ウインターグリーン 20%以下
オレガノ 10%以下
オレンジ・スウィート 希釈して使用が望ましい
クローブ 10%以下
シナモン・カッシア 10%以下
ティートゥリー 10%以下
バジル 50%以下
ペパーミント 希釈して使用が望ましい
ベルガモット 希釈して使用が望ましい
ユーカリ・レモン 50%以下
リトセア 50%以下
レモン 希釈して使用が望ましい
レモングラス 50%以下
アカマツ・ヨーロッパ 希釈して使用が望ましい
アジョワン 10%以下
クミン 10%以下
シトロネラ・ジャワ 50%以下
タイム・サツレオイデス 10%以下
タイム・チモール 10%以下
タイム・パラシメン 10%以下
タラゴン 50%以下
パイン 希釈して使用が望ましい
ヒソップ 低濃度で使用
ペッパー 希釈して使用が望ましい
マジョラム・ウインター 10%以下
ユーカリ・グロブロス 希釈して使用が望ましい
レモンバーベナ 50%以下
レモンバーム 50%以下

 

 

光毒性

光毒性とは、光に反応する(光感作)物質を、肌につけた状態で日光に当たることで、「色素沈着(シミ)」や「炎症」などの皮膚トラブルが引き起こす作用のことをいいます。下に記載したアロマオイルに含まれる成分が、紫外線に反応することで起こりますので、肌に使用した場合は4〜5時間直射日光を避けるようにしてください。

ベルガモット レモン
アンゼリカ オレンジ・ビター
グレープフルーツ ライム

 

ふみや
ふみや

光毒性をおこす代表的な物質である「ベルガプテン」を最も多く含んでいるのが、ベルガモット、その次がグレープフルーツであったとの研究もあります。参照:沢村正義, 他(2016)精油中のフロクマリン分類.アロマテラピー学雑誌17(1):39-47.

 

 

 

 

初めて使うときの濃度の目安

 

初めて使うアロマオイル(精油)は、2%以下になるようにブレンドしましょう。

アロマオイルの皮膚刺激をテストした研究では、1%以下であれば皮膚刺激が少なかったとの結果もあります。敏感肌の方は1%から試されても良いと思います。また肌への刺激を調べるための、パッチテストを実施することもおすすめです。パッチテストはこちらの記事をご参考にしてください。→アロマにも危険が⁉︎初心者のかた必見〜パッチテストのやり方と判定方法〜

 

アロマオイルの皮膚刺激に関する研究

アロマオイル10種類をグレープシードオイルで1、3、5%に希釈し皮膚刺激性を評価。

1% 3% 5%
ラベンダー
ローズオットー
スイートマジョラム
ローズマリー
オレンジ・スウィート
サンダルウッド
ユーカリ
ペパーミント
ティートゥリー
ゼラニウム

※皮膚刺激  【ー:準陰性】 〈 【△:準陽性】 〈 【+:陽性】

参照:精油10種の皮膚刺激と濃度に関する研究.アロマテラピー学雑誌 Vol.15, No.1, 115-121, 2015

 

 

 

 

 

いかがだったでしょうか?

「【アロマオイルによる肌荒れの危険性】肌に塗る時の注意点と皮膚刺激」をご紹介させていただきました。皆さんがアロマテラピーを行う時の参考になると嬉しいです!

肌への安全性に関してご紹介させていただきましたが、アロマオイルは100%オーガニックなものを選ぶようにしてください。オーガニックではなく化学物質等を含んでいると、化学物質によって、肌が荒れてしまう可能性があります。良質なアロマオイルの見分け方はこちらを参考にしてみてください→アロマオイル/エッセンシャルオイル/精油】3つの違いと注意点

私がよく使用するのがプラナロム/ケンソーのアロマオイルです。100%オーガニックであり、有効成分の品質管理が徹底されているため特におすすめです。ぜひ皆さんも楽しみながらアロマテラピーを取り入れてみてください。

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