こんにちはアロマ薬剤師のふみやです。今回は【アロマと音楽〜冬の睡眠によい3種類ブレンド〜】癒しの香りとサウンドをご紹介したいと思います。
眠れない冬の寒い夜。からだが冷えきってしまったり、仕事や勉強で疲れているときなど、寝つきが悪くなる人も多いのではないでしょうか?そんなときはアロマテラピーと音楽の組み合わせがオススメ。アロマテラピーと音楽で疲れを癒しながら、からだを温めれば心地よい眠りへと導いてくれます。眠れない寒い夜だからこそ使いたい3種類のアロマオイルと、癒しを届ける音楽をご紹介しますので、ぜひ読んでみてください。
冬の睡眠によいアロマと音楽
アロマテラピーの心地よい香りは人々に癒しを届けてくれるだけでなく、からだを温める作用をもっているアロマオイルがあります。アロマオイルに含まれる有効成分が作用して温めることに加え、自律神経の乱れによって起こる冷えに対して効果的であるとされ、アロマテラピー研究でもからだを温める作用が報告されています。からだを温めることは安眠にもつながるため、アロマテラピーは冷えでお困りの人にとって欠かせないアイテムなのです。また寒い冬の夜には気持ちを落ち着かせてくれる音楽をアロマテラピーとともに楽しむことで、ストレスのケアにもよいため、忙しいビジネスパーソン、勉強で忙しい学生さんなどの、心とからだのケアにオススメの組み合わせです。
安眠をサポートするアロマオイル
- ユズ(柚子)
- ラベンダー・アングスティフォリア
- シナモン
寒い冬の夜に聴きたい音楽
- Vaundy 「世界の秘密」
- ハンバート ハンバート 「おなじ話」
- Peachy Pavement, Jobii, L.M. Styles feat. Milva 「Better Kind of Bitter」
冬の睡眠によいアロマオイル
ユズ(柚子)
爽やかな柑橘系の香りのなかに、温かさと苦味をあわせ持つユズ。料理のアクセントに使われたり、柚子湯として心地よい香りとともに、血行を促進して体を温める作用を楽しみながらお風呂に入るなど、古くから日本人に愛されてきました。和精油の代表的なユズのアロマオイルは、冬を感じながらホッコリとさせてくれ、元気がでないとき、気持ちが落ち込んでしまったときに、癒しを与えるとともにポジティブな考えにさせてくれます。圧搾法で採油されたアロマオイルはユズの香りを強く楽しむことができ、水蒸気蒸留法で採油されたアロマオイルはやわらかく優しい香りです。ユズのアロマオイルは10分間香りを吸入するだけで、自律神経を整えてリラックスさせてくれ、疲労感やイライラを緩和させる作用が研究報告されているほど。女性だけでなく男性にも人気な香りで、寒い冬の季節に活用したいアロマオイルのひとつです。
ユズ(柚子)はこんな人にオススメ
- 透明感のある爽やかな香りを楽しみたい
- ささいなことでイライラする、気持ちが落ち込む
- 香りの相性が良いアロマオイル:ラベンダー、フランキンセンス、イランイラン
- オススメの使い方:芳香浴、アロマバス
ユズ(柚子)のおすすめレシピ
ユズのアロマオイルの香りはそのままでも十分に楽しむことができますが、フランキンセンスとブレンドすることで、忙しい日々で疲れた心とからだを優しく包み込みこんでくれるかのような、落ち着きのある香りに仕上がります。リラックスタイムなどに、ユズのアロマオイル3滴に、フランキンセンス2滴をアロマストーンに垂らして、音楽とともに楽しむことがオススメです。
ラベンダー・アングスティフォリア
アロマテラピーの万能精油ともよばれ、多くの人に親しまれているラベンダー。なかでも真正ラベンダー(ラベンダー・アングスティフォリア)の品種は、爽やかな甘酸っぱい香りが特徴で、最もラベンダーらしい香りと称されます。ストレスや緊張を和らげたり、安眠を導く代表格でもあるラベンダーには、「リナロール」や「酢酸リナリル」の成分が含まれており、乱れがちな自律神経を整えて、心を穏やかに保ってリラックスさせてくれます。ヨーロッパでは鎮静剤としても用いられるラベンダーは、心身ケアに対して効果的であるとの数多くの研究結果があり、アロマバスとして使うことで、お風呂上がりの体温を維持する作用が報告されています。寝つきが悪い人や、疲れによって自律神経が乱れがちな人にとって心強い味方となってくれるでしょう。
ラベンダーはこんな人にオススメ
- 爽やかな甘酸っぱい香りに包まれたい
- 寝つきが悪い、疲れで自律神経が乱れがち
- 香りの相性が良いアロマオイル:ベルガモット、クラリセージ、マジョラム
- オススメの使い方:芳香浴、アロマバス、アロママッサージ
ラベンダーのおすすめレシピ
ラベンダー・アングスティフォリアは芳香浴だけでなく、アロマバス、アロママッサージなど、さまざまな使い方ができるアロマオイルです。忙しくて自律神経が乱れがちな人や、長時間のデスクワークで肩こりにお困みの人は、血行を促進する作用と、自律神経を整える作用に優れたマジョラムとブレンドして、マッサージしてあげると良いでしょう。ガラス瓶にキャリアオイルを10mlいれ、ラベンダーとマジョラムを1〜2滴ずつ加えて、軽く混ぜ合わせるだけで、簡単にマッサージオイルを作ることができます。
シナモン
世界最古のスパイスともよばれるシナモンは、紀元前4000年頃前からミイラの防腐剤として、エジプトで使われ始め、日本では正倉院に宝物として奉納されたり、薬物としても古くから利用されてきました。甘くスパイシーな香りは気分を高揚させ、憂鬱な気分を忘れさせてくれます。、ホットドリンクのスパイスとしても用いられるため、からだを温める作用があることをご存知の方も多いかもしれませんが、アロマオイルにもからだを温める作用が期待されており、主成分の「オイゲノール」が血行を促進させることで、循環を良くする最高のアロマオイルともよばれています。香りの心地よさとともに、冷えやこりの改善にも効果的なアロマオイル。
シナモンはこんな人にオススメ
- 甘くスパイシーな香りが好き
- 寒さで眠れない、肩こりに悩んでいる
- 香りの相性が良いアロマオイル:オレンジ、サイプレス、フランキンセンス
- オススメの使い方:芳香浴、アロマバス
シナモンのおすすめレシピ
シナモンの体を温める作用を活用するためにはアロマバスがオススメ。天然塩大さじ3杯に、シナモンのアロマオイルを3〜4滴垂らすだけで、簡単にバスソルトを作ることができます。ウッディ調の香りであるサイプレスとブレンドしても香りの相性がよく、リンパの流れを良くして、むくみの改善にも効果的なのでブレンドして使ってみても良いでしょう。天然塩のほかにもバスオイルとブレンドしても簡単にアロマバスを楽しむことができます。
おすすめアイテム
ご自身の心身のケアとして冬の睡眠のためにアロマテラピーを使うときは、精油もしくはエッシャンシャルオイルと記載された良質なアロマオイルを使うようにしてください。100円均一などで販売されているアロマオイルの香りを楽しむことも良いのですが、合成香料が使用されており、ご紹介したような作用が期待できません。アロマテラピーの研究では精油(エッセンシャルオイル)が使用されていますので、ご自身のためにも良質なアロマオイルである精油を選んであげましょう。どのブランドが良いかわからないときは、プラナロム/健草医学舎がオススメ。オーガニックでありながら、有効成分の管理も徹底された高品質なアロマオイルを取り扱っており、アロマテラピー経験者からも人気のブランドです。
プラナロム/健草医学舎 「ウォームアップ」
プラナロム/健草医学舎から販売されている「ウォームアップ」のバスオイルは、シナモン、サイプレスに加え、からだを温めたり血行を良くする成分を持っている、イランイラン、レモングラス、アカマツヨーロッパなどのアロマオイルがブレンドされています。温かみがあり、気分を落ち着かせてくれるような香りは、冬の寒い時期の入浴にぴったりのバスオイルです。1回15〜20mlを浴槽にいれるだけで使うことができます。
冬に聴きたい癒しのサウンド
Vaundy 「世界の秘密」
Vaundy(バウンディ)。作詞、作曲、編集だけでなく、アートワーク制作までこなすマルチの才能にあふれたシンガーソングライター。ロック、ヒップホップ、R&B、シンセ・ポップなどが混合したジャンルにとらわれない楽曲と、耳に響く天性の歌声は若い世代を中心にファンを拡大中。YouTube、サブスクリプション トータル再生数が12億回を突破するなど、注目のアーティストで、「世界の終わり」は冬の夜に聴きたい楽曲としてオススメです。2020年リリースされた本楽曲は、独自の視線で構成された歌詞と、ホッコリとまたゆったりとしたメロディーで、楽しい気分にさせてくれるサウンド。ユズのアロマオイルをベースにした香りとともに楽しんでみてください
ハンバート ハンバート 「おなじ話」
1998年結成、佐藤良成と佐野遊穂によるデュオ。2人ともがメインボーカルを担当し、フォーク、カントリーなどをルーツにした楽曲と、別れやコンプレックスをテーマにした独自の詞の世界は幅広い年齢層から支持を集める。テレビ、映画、CMなどに数多くの楽曲を提供しており、聴いてみるとハンバート ハンバートの楽曲だったのかと気付かされることもあるはず。「おなじ話」は夫婦である2人だからこそ作り出せる、仲の良さを感じるサウンドで、だれかと一緒にいたくなるような優しい気持ちにさせてくれます。心を暖めてくれる本楽曲には、シナモンのアロマオイルを使ったブレンドが似合うでしょう。
Peachy Pavement, Jobii, L.M. Styles feat. Milva 「Better Kind of Bitter」
Martin Hallによって提供された本楽曲は、R&B、ソウルをベースにした、寒い夜に聴きたくなるようなとろけるサウンド。好きな人への想いをつづった歌詞はBitterSweetを感じさせます。忙しい毎日で疲れ切った心身に透き通るような歌声が染み渡り、癒しを届けてくれます。ラベンダーのアロマオイルをベースにした香りとともに、サウンドを楽しめば心地よい眠りへと導いてくれるでしょう。
いかがだったでしょうか?
「【アロマと音楽〜冬の睡眠によい3種類ブレンド〜】癒しの香りとサウンド」をご紹介させていただきました。アロマテラピーと音楽の組み合わせは、寒い冬の夜で冷え切ってしまった心身を温めるように働きかけてくれます。毎日頑張る人だからこそ、ご自身のケアとして取り入れてみてはいかがでしょうか?簡単な方法でアロマテラピーを使うことができますので、ぜひ試してみてください。