こんにちはアロマ薬剤師のふみやです。加齢臭と聞くと男性をイメージすることが多いですが、実は多くの女性がご自身の匂いを気にしています。女性でも年齢とともに体臭は変化することがわかっており、自分自身の香りが変わってきたと実感されているかたや、加齢臭がするのではないかと心配になることがあるのではないでしょうか?体臭が変化する原因や、おすすめのアロマテラピーをご紹介しますので、ぜひ読んでみてください。
8割の女性は体臭を気にしている
ロート製薬株式会社が行なった30代〜40代の女性1101人を対象にした「体臭に関する調査」では、約8割の女性に体臭の悩みがあり、約7割が何かしらのニオイ対策を行っていることがわかりました。またその調査において約6割の女性が「自分で体臭に気づいた」と回答しており、日中の汗や洗濯物、寝具が臭ったことで、体臭を自覚した人が多いようです。
女性が体臭で悩んでいること
主な体臭の悩みとしてあげられたのは「汗のニオイ」「ワキのニオイ」「デリケートゾーンのニオイ」「足のニオイ」でした。また資生堂が行なった20〜50代のビジネスパーソンに対する調査では、全体の72.8%が他人の体臭を感じており、35.9%が女性の加齢に伴う年齢特有のニオイを感じていることがわかりました。
これって加齢臭?年齢とともに変化する体臭
加齢臭
年齢を重ねると、皮脂腺の中のパルミトレイン酸と過酸化脂質が増加し、それらが結びつくことでできる「ノネナール」が加齢臭を発生させます。女性ホルモンによって汗や皮脂の分泌を調整して、過酸化脂質を増加させる活性酵素を抑えることができましたが、40歳を過ぎたころから女性ホルモンが減少することで「ノネナール」が増加していきます。一般的には皮脂の多い男性で「オヤジ臭」と揶揄されますが、女性も安心はできません。加齢臭は食生活を見直すことでも抑えることができ、肉やマヨネーズなど脂質が多い食事は、体臭を強くさせてしまうので控えるようにしましょう。活性酵素を減らす効果のあるビタミンC、Eを多く含む野菜や果物、抗酸化物質を含むゴマや緑茶などを多く摂取することがオススメです。
SWEET臭
ロート製薬株式会社は、加齢に伴う女性の体臭変化の研究において、女性には「若い頃特有の甘いニオイ」が存在することを発見しました。その香りは「ラクトンC10、ラクトンC11」によってもたらされるものであり、ロート製薬株式会社はそれらを「SWEET臭」と名付けました。「ラクトンC10、ラクトンC11」には、女性らしさ、若々しさ、魅了度を上げる効果があることもわかっていますが、35歳ごろをピークに年齢を重ねることで徐々に減少していきます。「ラクトンC10」は果物に含まれ甘い香りが特徴で、「ラクトンC11」はピーチのような香りからピーチアルデヒドとのよばれています。女性の加齢臭に対するアプローチとして、ニオイを消すだけではなく、若い頃のSWEET臭を加えてあげることによっても効果的な対策になります。ロート製薬株式会社からは、SWEET臭を含むスウィートフローラルな香りで加齢臭を抑えるシリーズとして「デオコ」からボディソープやシャンプーなどが発売されており、注目のアイテムとなっています。
ストレス臭
緊張やストレスなど、心の状態もニオイに対して影響を与えることが研究によってわかっています。性別や年齢にかかわらず、ストレスは生活のあらゆる場面に存在しますが、ストレスを感じることで「STチオジメタン」が増えることで体臭を発生させます。加齢臭の対策のひとつとして「ストレスケア」を行なってあげることも大切です。
【加齢臭対策にオススメ】効果的なアロマテラピーとは
アロマオイル(精油)には加齢臭の原因を抑えることや、心地よい香りによってストレスを軽減し、リラックスさせてくれる効果があります。アロマオイルを使ったマッサージオイルや、アロマバス、香水なども、加齢臭対策としてオススメです。
金木犀(キンモクセイ)
秋になると甘い香りを漂わせるキンモクセイは、日本でも古くから多くの人に親しまれてきました。キンモクセイには「ラクトンC10」の香り成分が含まれているため、若い頃の香りであるSWEET臭を与えてくれるだけでなく、「リナロール」によって不安や緊張を優しく包み込んで、ストレスを軽減させてくれる、加齢臭対策にはピッタリのアロマオイルです。花から溶剤抽出法で採油されるアロマオイルは、抽出量がとても少なく大変貴重であり、芳香浴として香りを楽しむのはもちろん、香水などとして使うこともオススメです。京都のお土産としても有名な香水「舞妓夢コロン」や、練り香水の「うさぎ饅頭」は、キンモクセイの優しく癒しを与えてくれる香りを、低価格でも楽しめるため人気です。
ラベンダー
アロマテラピーの万能精油ともよばれ、多くの人に親しまれているラベンダー。なかでも真正ラベンダー(ラベンダー・アングスティフォリア)の品種は、爽やかな甘酸っぱい香りが特徴で、リナロールや酢酸リナリルの成分によって、不安な気持ちやストレスを軽減する作用に優れています。体臭を発生させる雑菌にも効果的であり、ワキガや水虫の原因菌も抑制してくれるので、加齢臭対策にも心強い味方です。キャリアオイル10mlにラベンダーオイルを4滴混ぜて、トリートメントオイルとして使用しても良いですし、アロマバスとして使うことでも、リラックス効果によって心地よい眠りをサポートしてくれます。プラナロム/ケンソーで取り扱っているアロマオイルは、オーガニックでありながら有効成分の管理も徹底されている高品質のオイルのため、アロマテラピー経験者からも人気のブランドです。ラベンダー・アングスティフォリアが含まれた「Sタイプ」のマッサージオイルには、パルマローザ、カモマイルなど癒しのアロマオイルもブレンドされており、敏感肌にも使いやすいのでオススメです。
サイプレス
サイプレスはヒノキ科の樹木で、日本の檜(ひのき)に近い香りを持っており、森林浴をしているようなウッディーな香りが、気分をゆったりとさせてくれます。サイプレスは優れた鬱滞除去作用を持っているため、むくみの解消やセルライトの除去のために使われることが多いですが、加齢臭の原因となる汗や皮脂のバランスを整える作用にも優れています。そのため加齢臭対策とダイエット効果が期待できる優れものです。トリートメントオイルとしてはもちろん、アロマバスとしてリラックスタイムに使うことも良いでしょう。プラナロム/ケンソーから発売されている「ウォームアップ」は、サイプレスやシナモン、レモングラスなど、身体を芯から温めてくれるブレンドのバスオイルになっています。加齢臭対策だけでなく、寒い冬の日やエアコンで冷えてしまった夏の日にもオススメです。
いかがだったでしょうか?
「【これって加齢臭?アロマで改善】女性の年齢とともに変わる体臭対策」をご紹介させていただきました。みなさんのお悩みの解決に少しでもお役に立てると嬉しいです。アロマテラピーには素晴らしい効果があり、心地よい香りでストレスも癒してくれます。簡単な方法でも行えますので、ぜひ試してみてください。