こんにちはアロマ薬剤師のふみやです。今回は【かゆみ止めとして役立つ手作りアロマ】心と身体を癒す効果的なブレンドをご紹介したいと思います。
乾燥やアレルギーなどによって起こるかゆみ。季節の変わり目などに症状が強くでる人もいらっしゃるのではないでしょうか?身体がかゆいと気分も落ち込みがちですが、そんなときは手作りアロマがオススメ。アロマテラピーにはかゆみ止めとして役立つ成分を持つものがあり、それらを活用することによって、心身をケアをすることができると研究報告されているほどなのです。心地よい香りで気分も癒すことができるアロマテラピーは心強い味方となってくれます。
かゆみ止めとしてアロマテラピーが役立つ理由
アロマテラピーと聞くと、香りを楽しむものというイメージを持つかたも多いかもしれませんが、アロマテラピーで使用されるアロマオイル(精油)は、古くからボディケアとしても活用されてきました。アロマオイルとキャリアオイルをブレンドすることによって、アレルギーを抑えたり、かゆみを鎮める、肌の水分量を増加させるなど、数多くの研究報告がなされているのです。またアロマテラピーは古くから世界中で用いられており、アロマオイルに含まれる有効成分が医薬品として活用されてきました。たとえばユーカリ油は、日本薬局方に収載されている医薬品であり、ユーカリ油に含まれる”1・8シネオール”とよばれる有効成分は、呼吸器などの炎症を抑える働きが期待できるとされ、咳やぜん息、花粉症の症状を和らげるのに役立つと考えられております。
かゆみを抑える作用が報告されたアロマテラピー研究
かゆみ感じている65歳以上の女性64名を対象に、アロマテラピーを用いた際のかゆみの程度とストレスレベルの変化を測定。ラベンダー、カモマイルローマン、サンダルウッドのアロマオイルを4:1:1の割合で、アーモンドキャリアオイルで1.5%に希釈してマッサージを実施したところ、かゆみの改善、ストレスレベルの低下が認められた。
Aromatherapy Massage for Relief of Pruritus and Stress in Older Women
アロマオイルは医薬品ではありませんが、ご紹介したようにアロマテラピーを活用することで、心地よい香りでストレスを軽減してくれるだけでなく、かゆみを抑えるために活躍してくれるのです
かゆみ止めとして役立つアロマテラピー
ここではかゆみ止めとして役立つアロマオイルをご紹介したいと思います。ご自身のお悩み別に選んだり、好きな香りから選ぶ参考にしてみてください。
ラベンダー
アロマテラピーの万能精油ともよばれ、多くの人に親しまれているラベンダー。ラベンダーのアロマオイルは複数種類あり、使い方も異なってきます。真正ラベンダー(ラベンダー・アングスティフォリア)の品種は、爽やかな甘酸っぱい香りが特徴で、最もラベンダーらしい香りと称されます。ヨーロッパでは鎮静剤としても用いられる真正ラベンダーは、ストレスを和らげる作用に優れており、有効成分である「リナロール」や「酢酸リナリル」が、心を穏やかに保ってリラックスさせてくれます。真正ラベンダーにもかゆみを抑える作用が期待できますが、肌トラブルにはラベンダー・スピカもオススメ。野生ラベンダー、ラティフォリアともよばれるラベンダー・スピカは、クッキリとした爽やかなハーブ調の香りが特徴的で、アレルギーを抑える働きのある1・8シネオールが含まれています。アレルギーによってかゆみを感じる人は、ボディケアとしてラベンダー・スピカを使ってみることもよいでしょう。
真正ラベンダーはこんな人にオススメ
- 爽やかな甘酸っぱい香りで癒されたい
- かゆみによって気分が落ち込む、ストレスを強く感じる
- 香りの相性が良いアロマオイル:ベルガモット、クラリセージ、オレンジスイート
- オススメの使い方:芳香浴、アロママッサージ、アロマバス
ラベンダー・スピカはこんな人にオススメ
- クッキリしたハーブ調の香りが好き
- 花粉症などのアレルギーによってかゆみを感じる
- 香りの相性が良いアロマオイル:タイム、ローズマリー、柑橘系
- オススメの使い方:芳香浴、アロママッサージ
サンダルウッド
日本では白檀(ビャクダン)の名前よばれているサンダルウッド。古くからお香の原料として馴染みがあり、邪気を払う効果があることから、仏教やヒンドゥー教の寺院で焚かれ、ヨガの瞑想のときなどにも用いられてきました。インド原産の植物であるサンダルウッドのアロマオイルは、甘く上品な深みのあるオリエンタル調の香りを持ち、化粧品などの原料にも使用されてきました、サンダルウッドは、かゆみ止め、保湿作用、角質除去、メラニンを抑える、血行を良くすることによる冷え性の改善など、幅広くスキンケアとして活躍してくれる優れものです。また幸せホルモンとよばれる「セロトニン」を増やす作用をもっており、過度の緊張を抑えたり、交感神経を鎮めて自律神経を整えてくれるなど、メンタルケアにも使いたいアロマオイルです。
サンダルウッドはこんな人にオススメ
- 深みのあるオリエンタルな香りを感じたい
- かゆみ止めとしてだけでなく、美容スキンケアとしても使いたい
- 香りの相性が良いアロマオイル:ローズ、フランキンセンス、パチュリー
- オススメの使い方:芳香浴、アロママッサージ
カモマイル
古くから薬草としても使われてきたカモマイル(カモミール)は「大地のリンゴ」というギリシア語に由来しており、その名の通りリンゴに似た甘酸っぱさを持った心地よい香りが特徴的です。カモマイル・ローマン種は心のバランスを回復させる作用に優れており、海外ではうつ病や精神疾患に用いられるほどで、ストレスによってかゆみを感じる人にオススメのアロマオイル。白く小さな花から採油されるカモマイル・ジャーマン種は、「カマズレン」とよばれる、抗炎症作用、抗アレルギー作用に非常に優れた成分をもっており、アレルギー性皮膚炎のかゆみ止めや、肌荒れのスキンケアとしても愛用されてきました。カモマイルのアロマオイルには、肌の保湿作用があることが研究によって報告されており、炎症を抑えながらも保湿してくれる嬉しい作用を多く持っています。
カモマイル・ローマンはこんな人にオススメ
- リンゴのような甘酸っぱい香りを楽しみたい
- ストレスを感じると身体がかゆくなる、乾燥によってかゆくなる
- 香りの相性が良いアロマオイル:ネロリ、ロックローズ、イランイラン
- オススメの使い方:芳香浴、アロママッサージ、アロマバス
カモマイル・ジャーマンはこんな人にオススメ
- 野生味のある濃厚な香り
- アレルギーや乾燥によってかゆくなる
- 香りの相性が良いアロマオイル:ラベンダー、タナセタム、柑橘系
- オススメの使い方:アロママッサージ
心と身体を癒す効果的な手作りアロマブレンド
アロマオイルのオーガニックな香りを楽しみながら、かゆみ止めとしても活用したいときは、アロママッサージとして取り入れると良いでしょう。お風呂上がりやリラックスタイムに、なでるようにマッサージすれば心身を癒してケアしてくれます。
マッサージオイルの作り方
アロママッサージとして肌に使うときは、アロマオイルの濃度が2%程度になるようにブレンドすると良いと思います。マッサージオイルはガラス瓶にキャリアオイル20mlをいれ、アロマオイル8滴加えて混ぜるだけで簡単に作ることができます。アロママッサージは15〜30分以上かけてゆっくり行うことで、自律神経を整え、リラックス効果が高まると考えられておりますので、なるべくゆっくり優しく、ご自身の身体をマッサージしてあげてください。アロマオイルはかゆみに効果的であるとされるラベンダー、サンダルウッド、カモマイルを中心に、数種類組み合わせて使ってみると良いでしょう。数種類のアロマオイルを使うことで、さまざまな角度から肌のかゆみトラブルを改善するために働きかけてくれます。ご自身の肌質に合うキャリアオイルを知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください→アロマに必要不可欠なキャリアオイルの使い方【10種類の効能・特徴一覧】
心とかゆみを落ち着かせるブレンド
- ラベンダー・アングスティフォリア 3滴
- フランキンセンス 1滴
- サンダルウッド 1滴
ラベンダー・アングスティフォリアの甘酸っぱい香りに、フランキンセンスとサンダルウッドの深く上品な香りが加わったブレンドです。心を落ち着かせる作用に優れたブレンドとなっており、かゆみを抑えるとともに、感情の揺らぎも抑えてくれるでしょう。
爽やかな癒しのブレンド
- カモマイル・ローマン 3滴
- マンダリン 2滴
甘酸っぱいリンゴのような香りに、柑橘系であるマンダリンのフレッシュな香りがブレンドされた、リフレッシュと癒しを届けてくれるブレンドです。柑橘系が加わることで、香り馴染みしやすくなるため、アロマテラピー初心者さんにもオススメのブレンド。
効果重視のブレンド
- ラベンダー・スピカ 2滴
- カモマイル・ジャーマン 1滴
- シダー 2滴
かゆみやアレルギーを抑えることを重視したブレンドです。少し野生味のある香りとハーブ調の香りを強く感じるかもしれませんが、シダーがうまくバランスをとってくれます。アロマテラピーを使ったことがあり、香りに馴染みのある人にオススメのブレンドです。
かゆみ止めとしても活用したいアイテム
アロマテラピーを使ったことがない人や、手持ちのアロマオイルが少ない人は、市販のアロママッサージオイルを購入してみることがオススメ。アロマ専門店では良質なアロマオイル(精油)を使ったマッサージオイルが販売されており、プロが調香したバランスの良い香りと、複数種類のアロマオイルのブレンドを楽しむことができます。どのブランドを選んで良いか迷ってしまうときは、プラナロム/健草医学舎、ニールズヤード、生活の木などの、アロマ専門店のアイテムを選んでみると良いでしょう。
プラナロム/健草医学舎 マッサージオイル
プラナロム/健草医学舎から販売されている「マッサージオイル Sタイプ」は、ラベンダー・アングスティフォリア、カモマイル・ジャーマン、ティートゥリーなど、5種類のアロマオイルがブレンドされたマッサージオイルです。かゆみ止めとして、また美容スキンケアとしても嬉しいアロマオイルが使用されており、敏感肌の人にも使いやすいマッサージオイルになっています。プラナロム/健草医学舎は、オーガニックでありながら有効成分の管理も徹底された、高品質なアロマオイルを取り扱っているため、アロマテラピー経験者からも人気のブランド。品質が良い分、値段も少し高くなりますが、せっかくご自身の心身ケアのために使うのであればオススメです。
いかがだったでしょうか?
「【かゆみ止めとして役立つ手作りアロマ】心と身体を癒す効果的なブレンド」をご紹介させていただきました。オーガニックの”恵”を有効活用するアロマテラピーは、心地よい香りで癒しを届けてくれるだけでなく、かゆみ止めとしても働きかけてくれます。簡単な方法でもアロマテラピーは使うことができますので、ぜひ取り入れてみてください。ご紹介した内容が皆さんのお悩み解決になると嬉しいです。