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心のケア

アロマが認知症予防に効果的な理由とは?最新論文での使い方とブレンド

 

こんにちはアロマ薬剤師のふみやです。今回は【アロマが認知症予防に効果的な理由とは】最新論文での使い方とブレンドをご紹介したいと思います。香りによる嗅覚の刺激は、記憶と密接に関係していますが、アロマテラピーは国内外において、「認知症予防のための研究」が数多く行われているのはご存知でしょうか?

それらの研究において、アロマテラピーには認知症予防や認知機能を改善する効果が期待できることがわかっています。アロマオイル(精油)の心地よい香りで、認知症予防や改善できるのであればぜひ試してみたいところですよね。なぜアロマテラピーが認知症に効果的であるのか、2020年に報告された研究での作用機序のご紹介と、日々の生活でのアロマテラピーの使い方やレシピもご紹介しまうので、ぜひ読んでみてください。

 

 

 

 

 

認知症の原因と症状

 

「認知症」とは、何らかの原因により記憶や認識、判断などの認知機能が低下し、生活に支障をきたしている状態を指します。認知症には「アルツハイマー型認知症」「脳血管性認知症」「レビー小体型認知症」などがあります。65歳以上の日本人の4人に1人が認知症になり、その中で約60%がアルツハイマー型の認知症であるとされています。

 

アルツハイマー型認知症の原因

アルツハイマー型認知症の原因はいまだ解明されていない部分が多く諸説ありますが、「アミロイドβ」「タウタンパク」とよばれるタンパク質が、脳に異常にたまることによって、脳細胞が損傷したり、神経伝達物質の伝達物質が減少することなどによって、脳全体が萎縮することで引き起こされるとされています。アルツハイマー型の認知症では、このようは脳の萎縮や変性がゆっくりと進行していき、年齢を重ねるとともに症状が現れてきます。

 

アルツハイマー型認知症の症状

  • 物忘れなどの記憶障害
  • 時間や場所や人物の認識がうまくできなくなる見当識障害
  • 計画を立てて順序よくこなすことが困難になる実行機能障害
  • 計算や言葉の能力の低下
  • 嗅覚の低下

上記のような症状が出現してきます。またこれらの症状によって、うつ状態や無気力になってしまったり、妄想、暴言、暴力など行動心理症状が生じることがあります。

 

 

 

 

香りと記憶の関係性

イラスト参照:認知症予防にも貢献する?アロマテラピーのパワー

香りによる嗅覚の刺激はダイレクトに脳に伝わります。そのため頭で考える前に香りによって、好きや嫌いなどの情動的な判断をしたり、特定の香りを嗅ぐことによって、昔のことを思い出したりと記憶を呼び起こすことがあります。

みなさんもタンスなどの「香り」によって、祖母や祖父のことを思い出したり、以前お付き合いしていたかたの香水の香りによって、当時のことを思い出すなど、そのような経験されたこともあるのではないでしょうか?そのように香りによる嗅覚の刺激は「記憶」と密接に関係しているとされています。アルツハイマー型認知症では、もの忘れがはじまる前に嗅覚が衰えるとの研究もあり、アロマテラピーの嗅覚刺激によって、記憶をつかさどる「海馬」が刺激され、認知機能の改善や、認知症の初期段階から予防する効果も期待されてきました。嗅覚に関して詳しく知りたいかたは、こちらの記事を参考にしてみてください→嗅覚の3つ特徴を理解してアロマテラピーの香り効果を楽しむ方法

 

 

 

 

 

アルツハイマー型認知症の原因に対するアロマテラピーの効果

 

2020年に発表された研究において、アロマオイル(精油)の香りが、アルツハイマー型認知症の原因とされる「アミロイドβ」や「タウタンパク」を減少させる効果が報告されました。

研究では認知症のマウスにたいして、日中にラベンダーとオレンジのアロマオイル、夜間にローズマリーとレモンのアロマオイルの香りを与えることで効果を得ることができました。このアロマオイルのレシピは鳥取大学で発表された、認知症患者さんの認知機能を改善するレシピを使ったもので、人にたいしては日中にローズマリーとレモンのアロマオイル、夜間にラベンダーとオレンジのアロマオイルを使用したものを、夜行性のマウスにあわせて日中と夜間に使用するアロマオイルを逆にしたものになります。鳥取大学で発表された認知機能の改善が認められた研究内容や、その他の研究を知りたい方はこちらを参考にしいてみてください→【記事まとめ】認知症予防に効果的!アロマの香りが癒す症状別ブレンド

 

ふみや
ふみや

この研究によって、なぜアロマテラピーが認知症に対して効果的なのかという理由がわかり、「アミロイドβ」「タウタンパク」を減少させる作用機序であることがわかりました

参照:Aromatherapy improves cognitive dysfunction in senescence-accelerated mouse prone 8 by reducing the level of amyloid beta and tau phosphorylation

 

 

 

 

【認知症対策にオススメ】アロマテラピーの使い方とブレンド

 

最新論文でも報告された「認知症予防」「認知機能改善」が期待できるレシピとして、朝にローズマリーとレモンのアロマオイル(精油)、夜にラベンダーとオレンジのアロマオイルを使うことがオススメです。

ローズマリーレモンのアロマオイルには、集中力を高め記憶力を強化する作用があり、交感神経を優位にさせます。ラベンダーオレンジには心身をリラックスさせる作用があり、副交感神経を優位にさせます。このようにお昼には交感神経を優位にさせることで脳を活発化させ、夜には副交感神経を優位にすることによって、活性化された脳を鎮めリラックスさせることによって、脳の活動にメリハリをつけることができ、自律神経のリズムを整えることができるレシピになっています。

 

アロマテラピーの使い方

  • 朝(9時〜11時):ローズマリー、レモン 2:1の割合でブレンド

  • 夜(19時半〜21時半):ラベンダー、オレンジ 2:1の割合でブレンド

 

上記のアロマオイルをアロマディフューザーや、アロマストーンを使って香りを楽しんでみてください。使う時間とブレンドの割合は鳥取大学で、認知機能を改善したレシピをもとにしています。アロマオイルは「精油」もしくは「エッセンシャルオイル」と記載されている、オーガニックのアロマオイルを使用するようにしてください。100円均一などで販売されているアロマオイルは合成香料が使用されているため、精油本来の効果が得られません。プラナロム/健草医学舎から発売されているアロマオイルは、オーガニックであり有効成分の管理も徹底されており、アロマテラピー経験者にも人気のブランドで、私もよく使っているのでオススメです。

 

 

生活の木

昼ブレンド

生活の木から発売されている「昼ブレンド」は、ローズマリーとレモンが2:1でブレンドされたオイルや、スプレータイプも発売されています。ブレンドオイルはそのままアロマディフューザーやアロマストーンにセットして使うことができますし、朝にスプレーを部屋にふりかけるとスッキリした香りが、心地よい目覚めをサポートしてくれるのオススメです。

 

 

夜ブレンド

生活の木から発売されている「夜ブレンド」は、ラベンダーとオレンジが2:1でブレンドされたオイル、リードディフューザーがあります。寝室に置くと癒しの香りがリラックスさせてくれ、良質な睡眠を促してくれます。昼と夜のブレンドは大切な家族のプレゼントとしても人気です。

 

 

 

 

いかがだったでしょうか?

「【アロマが認知症予防に効果的な理由とは】最新論文での使い方とブレンド」をご紹介させていただきました。みなさんのお悩み解決に少しでもお役に立てると嬉しいです。大切なご家族や友人、またご自身の認知症予防にアロマテラピーはオススメです。アロマオイルの幸せな香りをぜひ使ってみてください。

【記事まとめ】認知症予防に効果的!アロマの香りが癒す症状別ブレンド

 

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