過度の緊張をすると頭痛がおきるアロマ薬剤師のふみやです。
今回は頭痛に関して紹介していきたいと思います。頭痛は4人に1人が悩んでいるともいわれ、経験されたことがある方は多いのではないでしょうか。(日本神経学会・日本頭痛学会によれば約4000万人が頭痛を有しているとされています)女性や仕事のストレスなどで頭痛がする方も多いかと思いますので、今回は頭痛の中でも慢性頭痛に関して取り上げていきます。
ぜひとも読んでみてくださいね。
慢性頭痛の3つのタイプ
慢性頭痛は一次性頭痛ともいわれ、はっきりとした原因や異常がみつからず、繰り返し起こる頭痛のことをいいます。慢性頭痛には「片頭痛」、「緊張型頭痛」、「郡発性頭痛」の代表的は3つがあります。
片頭痛
片側が痛むことから片頭痛とされていますが、実際は40%の患者さんが両側の痛みを経験されています。脈をうつようなズキズキとした痛み、吐き気、嘔吐が症状としてあげられます。
4〜72時間も持続し、片頭痛で困っている患者さんは日本人の8.4%ともいわれています。
20〜30代男性、30〜40代女性に多く、片頭痛のメカニズムはいくつかの説がありますが、セロトニン量や血管の拡張が関係しているとの説が有力で、女性では月経時に現れることが多いため、性周期とも関連していると考えられています。ストレスがかかる、ストレスからの解放、寝不足・寝すぎ、多飲などによっても引き起こります。偏頭痛の対策を詳しく知りたいかたはこちらをご参考にしてみてください。
→偏頭痛でお悩みの方へ!偏頭痛の原因と対策〜アロマテラピーのデータ紹介〜
緊張型頭痛
日本人にもっとも多い頭痛をされ、22.4%が緊張型頭痛を有しています。後頭部やこめかみなどに重く鈍い、しめつけられるようなジワジワした痛みが特徴です。
ビジネスシーンで重要な会議やプレゼンの前に頭痛がしたり、大切なテストの前に頭痛がするのも緊張性頭痛だと考えられています。また身体的・精神的なストレス、目の疲れ、長時間の同じ姿勢などによっても引き起こります。緊張性頭痛の対策や頭痛がおきてしまった際の対処を詳しく知りたい場合はこちらをご参考にしてみてください
→緊張すると頭が痛い!面接やビジネスシーンでの緊張型頭痛の対策と対処法
郡発性頭痛
1年の間に決まった時期に数日、数ヶ月、決まった時間帯に起こる頭痛。20〜30代男性に多いとされ、片方の目や目の上、こめかみにえぐられたような強い痛みが起こります。
頭痛は睡眠中に起こることが多く、激痛で目をさまします。通常3時間以内に痛みは治ります。飲酒、喫煙、気圧の変化などによって引き起こされます。
慢性頭痛の治療と対策
ここからは病院で処方される薬などの治療と対策に関してご紹介したいと思います。慢性頭痛の治療は症状が出てしまった時に痛みを軽減させる治療と、発作を予防する治療があります。
NSAIDs
ドラッグストア等で販売されている頭痛薬に含まれる成分で、痛みを軽減する効果があります。 頭痛の初期までに服用すると頭痛にならずに済むことがあります。
エルゴタミン
血管を収縮させ痛みを軽減させる薬剤です。エルゴタミンも初期に有効とされています。
トリプタン系薬剤
トリプタン系薬剤はセロトニン1受容体作動薬であり、NSAIDsで効果がない場合や頭痛が激しい時に用いられます。血管を収縮させることや、神経の炎症をおさえ、痛みを軽減します。主に偏頭痛に使用されます。
抗てんかん薬、β遮断薬、抗うつ薬、Ca拮抗薬
頭痛の予防に用いられます。
頭痛を専門にされているクリニックや病院も最近は増えてきましたので、市販薬を飲んでも症状が改善しなかったり、頭痛の回数が増えてきて、お悩みのかたはぜひ相談してみてください。
慢性頭痛の対策
薬剤以外に生活習慣を改善することも有効です。アルコールは血管を拡張させ、頭痛を引き起こす可能性があります。ワインやチョコレート、アイスクリームも同様の作用があるといわれています。普段の生活でも、自律神経を整え精神的なリラックスと、規則正し食事・睡眠を心がけてみてください。
慢性頭痛とアロマテラピー
慢性頭痛はリラックスやストレス軽減によっても症状を改善したり、頭痛の回数を減らしたりすることができますので、アロマテラピーが期待されている分野になります。実際に日本の研究でもアロマテラピーの有効性が発表されたり、病院などでもアロマテラピーが取り入れています。
おすすめのアロマオイルと使い方
慢性頭痛には多くのアロマオイル(精油)が推奨されていますが、その中から代表的なものをご紹介したいと思います。
慢性頭痛におすすめのアロマオイル(精油)
- ペパーミント
- カモマイルローマン
- ラベンダーアングスティフォリア
- バジル
- ウインターグリーン
- イランイラン
- オレンジスイート
- グレープフルーツ
上記の中から、自分自身がリラックスできる好きな香りを楽しんでみてください。偏頭痛である場合はイランイラン、オレンジスイート、グレープフルーツが偏頭痛の発作回数を減らしたとの研究データもあるためおすすめです。
アロマテラピーの使い方
アロマディフューザーでリラックスタイムを演出するのも良いですし、アロマテラピーを行ったことがなければ、先ほどご紹介したエッセンシャルオイルをティッシュに1〜2滴垂らして香りを楽しむこともおすすめです。
ただし、アロマテラピーを行う場合は100%オーガニックで、品質の高いものを使用するようにしてください。アロマテラピーにさまざまな効果が確認されているのは、品質の良いエッセンシャルオイルを用いているからと言っても過言ではありません。せっかくアロマテラピーを行うのであれば、良いものを使うようにしてくださいね。私がよく使うのはプラナロム/ケンソーのエッセンシャルオイルで、最初に使うのであれば特におすすめですよ。
いかがだったでしょうか。
慢性頭痛でお悩みの方々に少しでも参考になれば嬉しいです!アロマテラピーも簡単な方法で行えますので、ぜひ実践してみてください。