こんにちはアロマ薬剤師のふみやです。今回は「梅雨の洗濯物にアロマを活用!臭いと除湿対策にスッキリな香り」を紹介したいと思います。梅雨時期の雨は生命をはぐくみ、水不足を解消してくれるなど大切な役割をもっています。しかし梅雨に大敵なのが洗濯物の臭い!生乾き臭で不快な思いをしたり、クローゼットにしまった大切な服にも臭いが移ってしまった、、、そんな経験をした人も多いのではないでしょうか?そんなときにはアロマを活用した防臭対策がオススメです。
洗濯物が臭ってしまう原因とは?
梅雨時期に洗濯物から生乾き臭がするのは「雑菌」と「時間」が大きく関係してきます。
梅雨は気温20〜30℃、湿度70〜80%と高温多湿の状態。この環境は雑菌やカビが繁殖しやすい環境であるため、梅雨の時期は雑菌の繁殖が進みやすく、生乾き特有の嫌な臭いが出やすいシーズンです。また雑菌が臭いを発生するタイミングは5時間と言われており、洗濯物が濡れたまま5時間以上経過することによって、雑菌の繁殖がどんどん進んでしまいます。そのため梅雨時期の洗濯物を干すときには、すばやく乾燥させることも大切。洗濯が終わったらすぐに風通しのよい場所に、服が重なり合わないように干してあげましょう。乾燥には”風”をあててあげることも重要ですので、扇風機を活用することもよいでしょう。
臭いと除湿対策にアロマを活用!
アロマテラピーの心地よい香りは、人をリラックスさせてくれたり、快眠をサポートしてくれる作用がありますが、それだけでなくアロマテラピーに使うアロマオイル(精油)には、梅雨の洗濯物の臭い対策にも嬉しい作用が。アロマオイルは植物の香り成分を凝縮したものであり、自然のパワーが詰まっているため、抗菌作用を持っているものがあります。そのためアロマオイルには雑菌の繁殖を抑制したとの研究が多数あり、日本だけでなく世界中からも報告されていて、昔から人々は防臭目的や保存状態を良くするためにもアロマオイルを活用してきました。心地よい香りを楽しみながら、洗濯物の臭い対策にもなるのは素晴らしいことですよね。アロマオイルの活用方法をご紹介したいと思います。
洗濯物にシュッとアロマスプレー
雑菌を抑制するアロマオイルを中心にアロマスプレーを作ってみましょう。洗濯物を干す前にスプレーしておくと、アロマオイルの心地よい香りとともに、雑菌の繁殖を抑えてくれます。
【用意するもの】
- 無水エタノール:30ml
- 精製水:20ml
- アロマオイル(精油):10滴
- スプレー容器
【作り方】
- スプレー容器に無水エタノール入れる
- スプレー容器にアロマオイルを加え、軽く容器振る
- 精製水を加え、容器に蓋をして、再度混ぜ合わせる
【保存方法】
- 使用前に振ってから使う
- 2〜4週間を目安に使い切る
【ポイント】
- 無水エタノールや精製水は薬局、ドラッグストア、アロマ専門店、ネットで購入可能
- 洗濯物に2〜3回シュッとスプレーする
クローゼットにアロマ重曹
重曹はキッチンや水回りの掃除に使うこともありますが、吸湿性が高いことからも湿気取りとしても活躍してくれます。重曹にアロマオイルを加えてクローゼットなどに置くと、除湿と防臭対策ができ一石二鳥の働きです。
【用意するもの】
- ガラス容器
- 重曹:100g
- アロマオイル(精油):10〜20滴
【作り方】
- ガラス容器に重曹100gを入れる
- アロマオイルを加えて、よく混ぜる
【ポイント】
- アロマオイルを加えるとダマになるので、割り箸などでダマをなくす
- 数日置くと重曹とアロマオイルが馴染みます
梅雨の洗濯物に活用したいアロマオイル
ここでは梅雨の洗濯物対策に使いたいオススメのアロマオイルをご紹介します。臭い対策には雑菌を抑制する抗菌作用があるアロマオイルを中心に使いましょう。また香りを楽しむためにも好みの香りのアロマオイルを、1〜3種類加えてアロマスプレーやアロマ重曹を作ると、効果的かつ香りも楽しめるので良いと思います。
ティートゥリー(ティーツリー)
自生地のオーストラリアでは、原住民のアボリジニが健康に欠かせない木として大切に利用してきた植物。ティートゥリーのアロマオイルはフレッシュでスパイシーな香りをもち、優れた抗菌作用があることからも、アロマテラピーのスターともよばれています。その優れた作用は古くから感染症予防やニキビ、水虫などの症状の緩和の目的でも用いられ、数多くの研究報告が発表されています。洗濯物の防臭対策、また体臭対策としても活躍してくれる優れもの。フローラルな香りや甘い香りが苦手な人にはオススメのアロマオイルです。
ティートゥリーはこんな人にオススメ
- フレッシュでスパイシーな香りを楽しみたい
- しっかりと防臭対策をしたい
- 香りの相性が良いアロマオイル:ラベンダー、柑橘系、ローズマリー
マンダリン
インドのアッサム地方が原産とされる常緑低木のマンダリン。かつて中国では高級官僚のことを「マンダリン」と呼んでいた歴史があり、そうした官僚に敬意を示すために献上されていた果実を、マンダリンと呼びようになったとも言われています。日本でお馴染みの温州みかんもマンダリンの仲間になり、甘酸っぱくフルーティーな香りはシャンプーや香水などに使用され、多くの人に親しまれてきました。マンダリンのアロマオイルには抗菌作用だけでなく、快眠にも良い「アントラニル酸ジメチル」が含まれています。幸せホルモンとよばれる”セロトニン”合成に関わるとされ、有効成分が心地よい睡眠を促してくれます。部屋干しの機会が多い梅雨の時期では、香りを楽しみながら洗濯物を干すにはオススメなアロマオイル。
マンダリンはこんな人にオススメ
- 甘酸っぱいフルーティーな香りで癒されたい
- 防臭対策とともに心地よい眠りを楽しみたい
- 香りの相性が良いアロマオイル:ゼラニウム、イランイラン、ラベンダー
ペパーミント
スッキリとした爽快感のある香りで、多くの人に親しまれるペパーミントは、歯磨き粉やガムなどに用いられることでもお馴染み。スペアミントとウォーターミント交配種であるとされ、古くから食用・薬用としても世界中で親しまれてきました。優れた抗菌作用により洗濯物の防臭や、ゴミ箱の防臭にも使えるだけでなく、リフレッシュにもリラックスにもピッタリ。気分を変えたいときはアロマストーンを使ったり、ティッシュにアロマオイルを1〜2滴垂らして、深呼吸するように香りを楽しむことも良いでしょう。幅白く活躍してくれるため、家庭に1本は置いておきたいアイテムのひとつです。
ペパーミントはこんな人にオススメ
- 爽快感のあるスッキリした香りが好き
- 洗濯物の防臭だけでなく、リフレッシュにも活用したい
- 香りの相性が良いアロマオイル:柑橘系、ローズマリー、ユーカリ
アロマオイルの注意点
アロマオイルには優れた抗菌作用があることは数多くの研究からも報告されていますが、それらの研究には精油といわれるアロマオイルが使われています。精油とは100%植物から抽出された天然のアロマオイルのことで、植物のパワーが凝縮されているからこそ優れた作用を発揮します。安価なアロマオイルも販売されており、香りを楽しむだけであれば良いと思いますが、しっかりと洗濯物の臭い対策として使うときは、精油を使うことをオススメします。プラナロム、ニールズヤード、生活の木などで販売されている良質な精油を試してみると良いでしょう。またアロマテラピーを使ったことがなく、いろいろなアロマオイルを揃えるのが大変と感じる人には、生活の木から発売されている「防臭ランドリーアロマミスト ホワイトサボンの香り」がオススメ。マンダリンやイランイランのアロマオイルがブレンドされており、爽やかな香りが部屋を包んでくれます。
いかがだったでしょうか?
「梅雨の洗濯物にアロマを活用!臭いと除湿対策にスッキリな香り」をご紹介させていただきました。心地よりアロマオイルの香りは、洗濯物の臭い対策だけではなく、リラックスやリフレッシュにもピッタリ。お好みの香りで、ぜひアロマテラピーを試してみてください。