スポンサーリンク
身体のケア

男性に更年期障害が⁉︎効果的なアロマオイル_症状チェックと治療

 

 

こんにちは、アロマ薬剤師のふみやです。

今回は男性の更年期障害に関してご紹介したいと思います。更年期障害と聞くと、女性をイメージされる方も多いのではないでしょうか?実は男性にも更年期障害があります。しかしながら認知度が低いため、ご自身に症状が出ていても気のせいかなと考えてしまったり、他の人から見ても更年期障害の症状が出ていることに対して、理解を得られにくいことがあります。

  • 「やる気がでない、イライラしやすくなった」
  • 「最近パワー不足だ・・・」
  • 「性欲、性的機能が衰えてきた」

もしご自身、もしくは男性パートナーが上記のようにお悩みでしたら、男性更年期の可能性がありますので、是非とも読んでみてください。

 

 

 

 

 

男性更年期障害の原因

 

男性の更年期障害は40〜70歳代に発症することがあり、特に働き盛り世代の40〜60歳代に多いとされています。更年期障害は、正式にはLOH症候群(late-onset hypogonadism)と呼ばれており、男性ホルモン「テストステロン」の分泌量が減ることなどが原因と考えられています。テストステロンの量は人によってばらつきはありますが、20歳代をピークに加齢とともに減少していき、テストステロンの量が減るにともない、さまざまな症状がでてきます。

 

男性更年期障害の症状

男性の更年期症状には主に3つの分類があり、「性機能関連症状」、「精神・心理症状」、「身体症状」があります。

性機能関連症状

性欲低下、勃起障害(ED)や性機能障害など

精神・心理症状

鬱(うつ)感や落胆、無気力、不安、イライラ、疲労感、記憶力や集中力の低下など。

身体症状

発汗やほてり、睡眠障害、めまい、耳鳴り、関節・筋肉関連の症状などが出てくる。

ふみや
ふみや

鬱(うつ)になるとEDになる、EDになると鬱の症状をより強くしてしまう。そのように更年期症状は、相互的に他の症状を助長することがあります

 

 

男性更年期障害のセルフチェック

男性更年期障害の簡単なセルフチェックが「加藤内科クリニック」の、ホームページに掲載されていますので、気になる方は実施してみてください。→加藤内科クリニックさんのセルフチェック

掲載されているセルフチェックはドイツで開発されたのちに、世界や日本でも普及しているチェックリストになります。

 

 

 

 

 

男性更年期障害に対するアロマテラピー【アロマオイルの効果】

 

アロマテラピーで使用されるアロマオイル(精油)には優れた香りのチカラによって、「気分の落ち込み」、「不安」、「緊張からの解放」や、「リラックス」などのさまざまな精神的な症状に対する効果が期待され、幅広く使われてきました。また香りによるチカラで「男性ホルモン」に対しても、影響を及ぼすことが報告されていますのでご紹介したいと思います。長崎大学大学院の篠原先生と、日本アロマ環境協会(AEAJ)が共同で実施した研究であり、女性を対象にしていますが、アロマテラピーによる男性ホルモン「テストステロン」への影響を研究しています。

ふみや
ふみや

今回の研究では「唾液中」のテストステロンを計測しており、本来はストレスを評価することに用いられますが、「血液中」のテストステロンとも関連があるとされています。

 

研究方法

40歳代の女性15名を対象に、10種類の精油を「溶媒で希釈した」または「溶媒のみ」と空気を混合した気体を、それぞれ20分間吸入。吸入の前後で唾液を採取し、唾液中のテストステロン(男性ホルモン)濃度を測定。

使用した精油

イランイラン、クラリセージ、ジャスミン、スイートオレンジ、ゼラニウム、ネロリ、フランキンセンス、ラベンダー、ローズオットー、カモマイルローマン(ローマンカモミール)

 

研究結果

10種類の精油のうち、ジャスミン、カモマイルローマン、クラリセージ精油吸入後の唾液中のテストステロン濃度が有意に上昇。(詳細は図参照)

ふみや
ふみや

香りだけで、男性ホルモンを増加される効果がありますので、これがアロマテラピーの嗅覚療法とよばれる、真骨頂なのでなないでしょうか

他にも男性更年期障害に対するアロマテラピーの研究を知りたい方は、こちらを参考にしてみてください→男性更年期障害に対するアロマオイルの効果と4つの症状別レシピ

 

 

 

 

 

更年期障害に対してのアロマテラピーの使い方

 

ご紹介した研究で、「ジャスミン」、「カモマイルローマン」、「クラリセージ」はテストステロン(男性ホルモン)を増加される効果が確認されました。いずれも花のように甘美な香りが人気で、心を静めリラックスさせたり、リフレッシュ効果に優れているアロマオイル(精油)ですので、男性にもおすすめです。

その他のアロマオイルとしては、テストステロン様作用がある「ネロリドール」を含む下記もおすすめです。

  • ネロリ
  • ニアウリ・ネロリドール
  • トゥルーバルサム
  • ランタナ

ご紹介したアロマオイルを単品で、アロマディフューザーやアロマストーンなど、お部屋やベットの近くに置いて、香りを楽しむことも良いですし男性が好きな香りである、オレンジやベルガモットなどの柑橘系の香り、サンダルウッドなどのオリエンタル系、フランキンセンスなどの樹脂系とブレンドすることで、香りをより楽しむことができます。不眠でお悩みの方は寝る時に、ベッドサイドで使用されるとより効果的です。

香りのブレンド方法を詳しく知りたい方はこちらを参考にしてみてください

集中力の低下の症状でお悩みの方はこちらの記事も参考にしてみてください

 

 

 

 

 

何から試せば良いか迷った時のおすすめ

 

アロマテラピーを使ったことがなかったり、ブレンドするアロマオイルをお持ちでない方は、まずは市販の商品をお試しすることもおすすめです。特にオーガニックや高品質のアロマオイルを取り扱っている、アロマ雑貨店などで購入すると、ご紹介した研究のような効果が期待できます。

 

「アロマノクティススプレー」

アロマノクティス スプレー」にはテストステロンを増加されるカモマイルローマンをはじめ、ラベンダーやオレンジ、プチグレンの精油が9.5%も含まれており、癒しの効果のあるアロマオイルが多くブレンドされています。休憩中のお部屋や、寝室に香りを広げると、リラックス効果や安眠効果が期待できるので、そのような使い方がおすすめです。

プラナロム/ケンソーの商品は100%オーガニックであり、有効成分の品質管理も徹底されているため、高品質の商品だけを取り扱っています。私も他のブランドの商品ももちろん使いますが、症状や病気で困っている時は、プラナロム/ケンソーの商品を使うことが多いです。

 

プロヴァンス

プロヴァンス」もプラナロムの商品ですが、ルームコロンになっています。さまざまなアロマオイルが配合され、精油100%の商品です。テストステロンを増加させるクラリセージをはじめ、ラベンダー、アトラスシダーがブレンドされています。ラベンダーの香りが中心となっているため、癒しの効果も期待でき、アロマストーンに数滴垂らして使ったり、アロマディフューザーで香りを楽しむことができます。この商品も休憩中や就寝の時に使うことがおすすめです。

 

アップリフティング コロン

NEAL’S YARD(ニールズヤード)から発売されている「アップリフティング コロン」はお出かけの際に、香水のように使用するのがおすすめです。クラリセージをはじめ、男性人気の高いオレンジやベルガモットの柑橘系の香りや、集中力をアップさせてくれるバジルがブレンドされています。このコロンを使ってお出かけすると、男性の魅力がアップするかもしれません。

 

 

 

 

男性更年期症状の治療

 

最後に病院での更年期障害に対する治療をご紹介したいと思います。ツライ症状や長期間症状でお悩みの場合は、医療機関を受診するようにしてください。

下記は一般的な診断と治療をご紹介しますので、ご参考までにお読みください。

診断

病院で治療を行うかの判断は、血中のテストステロンの量を調べます。診断基準として、血中のテストステロン(遊離型)が8.5pg/ml以上~11.8pg/ml未満の場合、男性ホルモンが低下傾向にある(ボーダーライン)と判断され、さらに8.5pg/ml未満の場合、男性ホルモンが明らかに低いとされます。

治療

一般的には、8.5pg/ml未満などの低値の場合「男性ホルモン補充療法」が行われます。男性ホルモン補充療法は2〜3週間に一度病院にいき、男性ホルモンを投与する治療になります。塗り薬などもありますが、保険適応になっているのはテストステロンの注射のみになります(2020年4月時点)。そのほかには「性機能関連症状」、「精神・心理症状」、「身体症状」の各症状に合わせて、うつ治療薬などや、漢方薬が用いられます。

 

 

 

 

 

いかがだったでしょうか?

「男性に更年期障害が⁉︎アロマオイルの効果【症状チェックと治療】」をご紹介させていただきました。皆さんのお悩みの解決に少しでもお役に立てると嬉しいです!アロマテラピーも簡単に楽しめますので、ぜひ試してみてくださいね。

 

タイトルとURLをコピーしました