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女性の心身トラブル

アロマの香りでホットフラッシュ(汗・のぼせ)対策_クラリセージ効能

こんにちはアロマ薬剤師のふみやです【アロマの香りでホットフラッシュ(汗・のぼせ)対策】クラリセージの効能をご紹介したいと思います。ホットフラッシュとよばれる「発汗」「ほてり」「のぼせ」などは、代表的な更年期障害の症状のひとつです。閉経前から症状が起こりはじめ、更年期女性の約6割が経験するといわれています。上半身だけ暑くてのぼせてしまう、冬なのに汗がとまられない、顔がほてって赤くなるなど、人前に出るのが恥ずかしいと感じることも多く、更年期女性を悩ませています。

そんなときの対策はアロマテラピーがおすすめ。アロマテラピーは更年期障害に対して心強い味方であり、日本国内だけでなく海外でも研究が行われ、さまざまな効果が認められています。今回はそのなかでも、ホットフラッシュに対する研究と、アロマテラピーの使い方をご紹介します。香りだけで効果が期待できますので、ぜひ読んでみてください。

 

 

 

 

 

更年期障害とホットフラッシュの原因とは

更年期障害の主な原因は、女性ホルモン(エストロゲン)の激しい変動、減少によっておこります。一般的には平均閉経年齢は約50歳とされ、前後5年間の45〜55歳の間が更年期にあたります。その期間におこる他の病気ではない症状を「更年期症状」、その症状によって日常生活に支障をきたす状態を「更年期障害」といいます。閉経後しばらくすると、女性ホルモンが減少し安定しますが、更年期の間には過剰に分泌されたり、減少したりとバランスが乱れます。そのことによって、様々な更年期症状が発現すると考えられています。

更年期症状

血管運動による神経症状

ホットフラッシュ(発汗、ほてり、のぼせ)

その他の身体の症状

肩こり、腰痛、便秘、吐き気、動悸、冷え、めまい、頭痛、疲れやすい(だるさ)

心の症状

気分の落ち込み、イライラ、睡眠障害(不眠、眠気)、不安感

ホットフラッシュの原因とは

ホットフラッシュは女性ホルモンの変動によって、血管の収縮や拡張をコントロールしている自律神経が乱れることによって起こります。更年期女性の6割がホットフラッシュを経験するとされ、急に顔が熱くなったり、汗が止まらなくなったりとします。またそのうちの日常生活に支障をきたすほど重症になるのは1割程度とされています。

 

 

 

 

【ホットフラッシュ対策にオススメ】香りによるクラリセージの効能

クラリセージのフローラルな甘みのあるハーブ調の香りによって、更年期女性のホットフラッシュ(発汗・ほてり・のぼせ)を改善する効果が研究によって認められています。これは横浜市立大学の藤本先生らが行なった研究で、更年期症状で苦しむ女性のQOLを改善することを目的として実施されました。研究ではクラリセージのアロマオイル(精油)を香りだけ使う場合と、身体にトリートメントする場合での、ホットフラッシュに対する軽減効果が比較され、どちらもホットフラッシュを改善することができています。

研究内容

45歳以上60歳未満の更年期症状を有する女性53名を対象に、介入群(経皮吸収かつ芳香浴を行う群)と、対象群(芳香浴のみを行う群)にわけ、21日間クラリセージ精油によるケアを実施。ホットフラッシュの回数および重症度について1週間毎に評価を行い、2群の比較および各群の経時比較を行なった。介入群は2%濃度に希釈したクラリセージ精油を、下腹部前面の皮膚に塗布し10分間経皮吸収を行い、対象群は同じく2%濃度に希釈したクラリセージの精油で、10分間芳香浴のみをを行なった。結果として2群間で有意な差は認められなかったが、各群の経時的な比較でホットフラッシュの回数および重症度の改善が有意に認められた。

介入群 P 対象群 p
ホットフラッシュ回数(回/週) 調査前〜1週目 2.85 1.00 2.73 0.63
調査前〜2週目 2.45 0.47 2.25 0.02
調査前〜3週目 2.61 0.00 1.69 0.00
介入群 P 対象群 p
ホットフラッシュ重症度(点数/週) 調査前〜1週目 2.89 0.97 2.56 0.04
調査前〜2週目 2.45 0.13 2.21 0.00
調査前〜3週目 1.57 0.00 1.67 0.00

参照:更年期女性のホットフラッシュに対する クラリセージ精油の経皮吸収効果の検討

 

 

 

 

 

【ホットフラッシュ(汗・のぼせ)を癒す】アロマテラピーの使い方

クラリセージのアロマオイル(精油)は、フローラルな甘みのあるハーブ調の香りで女性人気が高く、更年期障害の心強い味方になってくれます。

クラリセージには、女性ホルモンのエストロゲンに似た「スクラレオール」とよばれる成分が含まれており、ホルモンバランスを整える作用があります。その優れた作用によって更年期障害、生理痛、月経前困難症などの婦人科系トラブルによく用いられ、改善効果があることが複数の研究からもわかっています。またホットフラッシュの原因のひとつに、自律神経の乱れがありますが、クラリセージには「酢酸リナリル」や「リナロール」が含まれており、自律神経を整え、憂鬱な気分を忘れさせてくれ、不安やイライラを優しく包み込んでくれる作用もあります。このようにクラリセージは、更年期障害の心と身体に対するトラブルに優しく寄り添ってくれるのです。クラリセージの研究を詳しく知りたいかたは、こちらの記事を参考にしてみてください。

 

アロマテラピーの使い方①「芳香浴」

クラリセージのアロマオイルを楽しむ方法として、芳香浴がもっとも簡単で手軽に行うことができます。アロマディフューザーで部屋に香り満たしてあげたり、アロマストーンにアロマオイルを垂らしてもよいです。アロマストーンにはアロマオイルを5〜6滴垂らしてあげると、30分程度香りを楽しむことができます。またイライラしてしまったり、気分が落ち込んでしまったとき、不安を感じたときに、ティッシュやコットンにアロマオイルを垂らして、深呼吸するように香りを吸い込むと、心をリラックスさせ、自律神経を整えるためにも効果的です。

 

アロマテラピーの使い方②「マッサージ」

クラリセージをキャリアオイルで希釈して、マッサージする方法もおすすめです。ご紹介した研究では芳香浴と同じように効果が認められており、ホットフラッシュをはじめとする更年期障害の心身のトラブルに対して、クラリセージの効能とマッサージによる癒しが、それぞれの角度から働きかけてくれます。マッサージオイルは、ガラス瓶にキャリアオイル10mlを入れ、クラリセージのアロマオイルを4滴加えることで、簡単に2%濃度のマッサージオイルを作ることができます。お風呂上がりや寝る前などのリラックスタイムに、優しくマッサージしてあげると良いでしょう。アロマテラピーを行なったことがないかたは、プラナロム/ケンソーから発売されている、クラリセージがブレンドされた「レシピNo.104」がオススメです。レシピNo.104にはクラリセージに加え、スターアニス、マジョラム、セージなど、更年期の女性に効果的なアロマオイルがふんだんに使われたマッサージオイルです。プロがブレンドしたバランスの良い香りに仕上がっています。

 

 

ふみや
ふみや

「ホットペッパービューティー」や「EPARK」で、アロマトリートメント店を探すことができます。よかったらお近くのお店でもアロマテラピーを試してみてください

 

 

 

 

 

いかがだったでしょうか?

「【アロマの香りでホットフラッシュ(汗・のぼせ)対策】クラリセージ効能」をご紹介させていただきました。みなさんのお悩み解決に少しでもお役に立てると嬉しいです。アロマテラピーには更年期の心身トラブルを優しく包み込み、癒しを与えてくれる効果があります。簡単な方法でもアロマテラピーは使えますので、ぜひ試してみてください。ご紹介した研究以外にも更年期障害に対するアロマテラピーの研究がありますので、詳しく知りたいからはご覧ください。

 

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