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女性の心身トラブル

【生理前/中のアロマ記事まとめ】生理痛、イライラなど症状別7レシピ

 

こんにちは、アロマ薬剤師のふみやです。【生理前/中のアロマ記事まとめ】生理痛、イライラなどの症状別レシピをご紹介していきたいと思います。

生理前におこるイライラ、気分の落ち込み、乳房がはって痛むなどの月経前症候群(PMS)、生理中におこる腹痛、腰痛、頭痛、吐き気などの月経困難症。女性だけに起こるツラい心とカラダの症状に、多くの人が困っているのではないでしょうか?そのような女性を救うべく、日本だけでなく、世界中でアロマテラピーを用いた研究が行われてきました。それらのアロマテラピー研究を参考に、7つの症状別ブレンドレシピをまとめましたので、ぜひ読んでみてください。

 

 

 

 

 

生理前におこる症状の原因とは

 

生理前におこるダルさ、うつ状態、イライラ、頭痛、胸の張りなどのさまざま心身トラブルは、「月経前症候群(PMS)」とよばれ、生理前3〜10日の間におこる精神的あるいは身体的症状のことで、生理開始とともに軽快したりなくなったりしていきます。月経前症候群は20〜30代の女性で多くみられ、70〜80%の女性が何らかの症状を経験するとされています。そのなかでも心の症状が強く現れる状態を「月経前不快気分障害(PMDD)」とよび、ダルい、何もしたくない、気分が落ち込む、イライラするなど感情コントロールが難しくなります。

 

 

月経前症候群(PMS)の原因

月経前症候群の原因は、未だはっきりと分かっていませんが、女性ホルモン「プロゲステロン」のバランスが関係しているとされています。排卵後から生理前(黄体期)にかけて分泌されるプロゲステロンは、基礎体温を上昇させたり、水分をためたり、食欲を増進させるなど、妊娠しやすいような体を作る働きをしています。そのことによって、体温が上がり眠たくなる、食欲が止まらない、などの症状があらわれたり、ホルモンバランスの変動によって、頭痛や胸の張りなどもおきてきます。またプロゲステロンは、幸せホルモンとよばれる「セロトニン」を減少させることが知られており、そのことによってイライラしてしまったり、不安やストレスを感じやすくなります。

 

 

 

 

 

生理前トラブルを癒すアロマテラピー

 

生理前のイライラ、ダルさ、うつ状態を癒すアロマオイル

月経前症候群の代表的な気分障害の症状でもある、イライラ、ダルくて何もしたくない、気分が落ち込むなどの症状には、ユズのアロマオイルの香りがオススメ。ネガティブな気持ちの症状が出てきてツラいときに、アロマオイルの香りを使うことも良いですし、生理2週間前から毎日のメンタルケアとして用いることで、症状を予防する効果も期待できます。

ユズ

爽やかな柑橘系の香りのなかに、温かさと苦味をあわせ持つ「ユズ」。料理のアクセントに使われたり、柚子湯として心地よい香りを楽しみながらお風呂に入るなど、古くから日本人に愛されてきました。和精油の代表的なユズのアロマオイルは、イライラしてしまったり、倦怠感によってやる気がでないと感じる心に寄り添い、希望やポジティブな考えを与えてくれます。仕事や勉強を頑張らないといけない日中に使うと、気持ちを前向きに明るくさせてくれるので良いでしょう。私自身もユズのアロマオイルの香りが好きでよく使うのですが、爽やかな心地よい香りが元気にしてくれます。圧搾法で採油されたユズのアロマオイルは、ユズの香りを強く楽しむことができ、水蒸気蒸留法で採油されたユズのアロマオイルは、やわらかく優しい香りです。やわらかい香りがお好きな方は、生活の木で販売されているアロマオイルを試してみると良いと思います。

 

ふみや
ふみや

生理前のイライラ、ダルさ、うつ状態を緩和するためのアロマオイルの詳しい使い方や、クラリセージ、ラベンダーなど他にも効果的なアロマオイルを知りたい方はこちらをご覧ください→【生理前のダルさ、うつ状態に使いたいアロマ】癒しの香りでメンタルケア

 

 

 

生理前におこる眠気に効果的なアロマオイルの香り

生理前には眠くてしかたない…、眠気を我慢しながら仕事や勉強を頑張っている方も多いのではないでしょうか?そんなときに使いたいアロマオイルはローズマリーになります。スッキリとした心地よい香りが、心もカラダもリフレッシュして活力を与えてくれます。眠気を感じたときにアロマオイルの香りを用いると良いでしょう。

ローズマリー

ローズマリー」は和名でマンネンロウとよばれ、「海のしずく」を意味するラテン語から由来していています。ローズマリーの品種は、シネオール、ベルベノン、カンファーなど数多くあり、スッキリとしたハーブ調の香りが特徴で、眠気を防止するだけでなく、頭をスッキリさせ、集中力や記憶力も向上させてくれる働きを持っています。その作用は認知症患者さんの認知機能を改善するほど。ローズマリーの品種に含まれる「1.8シネオール」が多いほど、スッキリしたフレッシュな香りが強くなるので、1.8シネオールを多く含むアロマオイルを選ぶと良いでしょう。生理前の眠気防止、夜勤あけの朝、仕事を頑張りたい日に使うことで、シャキッと目を覚ましてくれます。ローズマリーのアロマオイルは、レモンとも香りの相性が良いのでブレンドして使うこともオススメ。

 

ふみや
ふみや

生理前の眠気を緩和したり、予防する方法としてアロマスプレーを作ることもオススメです。部屋に香りを満たしてあげたり、マスクの外側にシュッとひと吹きすることでも香りを楽しむことができます→【生理前の眠気にはアロマがおすすめ】4種類の香りで気分リフレッシュ

 

 

 

止まらない食欲をアロマオイルの香りで抑える

生理前には心身に対してさまざまな症状が現れますが、そのなかでもやっかいなのが食欲の増加。生理前には食欲が止まらなくなってしまい、ついつい食べすぎて、気がついたときには体重が増えている…、そんな経験をする人もいるのではないでしょうか。ペパーミントのスッキリとした心地よい香りには、直接的に食欲を抑える作用や、ストレス、食べたいイライラなどを抑えてくれる作用があり、生理前の効率的なダイエットにはピッタリなのです。アロマオイルを食事前1時間〜30分に使用することで、食べ過ぎを防いでくれる効果が期待でき、効率的なダイエットのサポートをしてくれるでしょう。

ペパーミント

スッキリとした爽快感のある香りで、多くの人に親しまれる「ペパーミント」は、歯磨き粉やガムなどに使われることでもお馴染み。ペパーミントに含まれる香り成分のメントールには、脳の血流量を増加させることで、交感神経を高め、空腹を感じにくくさせてくれます。またスッキリとした香りが、食べたいイライラも抑えてくれるので、生理前に太ってしまうことを防ぐためにさまざまな角度から働きかけてくれます。その効果はアメリカのウィーリンジーザス大学の研究において、5日間の総摂取カロリーが3,485kcalも減少したとの報告があるほど。私自身がファスティングを行っていたときに、食欲を抑えるために活躍してくれたこともあるので、効率的なダイエットにはオススメのアロマオイルです。そのほかにもペパーミントには生理中の吐き気、ストレスからおこる腹痛、頭痛などを緩和する効果が認められており、女性の生理トラブル解消に幅広く作用してくれます。

 

ふみや
ふみや

生理前に食欲が増進したり、太ってしまう理由はいくつか考えられています。詳しくはこちらをご覧ください→生理前に太る…アロマが抑える止まらない食欲!香りで効率的なダイエット

 

 

頭痛、胸の張りを香りで緩和するアロマオイル

女性特有のトラブルに用いられることが多いローズのアロマオイル。香りだけで痛みが和らぐのか疑問に思う人もいらっしゃると思いますが、痛みを感じるのは脳であり、アロマオイルの有効成分が脳に直接的に届けられることによって、痛みを緩和させるように働きかけてくれるのです。

ローズ

世の女性を魅了する、甘美でセクシャルな香りの「ローズ」は、香りによって女性の心身トラブル解決に幅広く活躍してくれます。イライラ、頭痛、胸の張りなどの月経前症候群をはじめ、生理中のトラブル、更年期障害の症状改善にも効果的。生理前トラブルによる、人と会いたくない気持ちや、会社に行きたくない気持ちを包み込み、優しく背中を押してくれるでしょう。ローズのアロマオイルは高価なアロマオイルのひとつでもありますので、使ってみたいけどなかなか手が出せない方も多いのではないでしょうか。そんなときはローズのアロマオイルを使ったブレンド精油を購入したり、1ml単位の少ない量から購入できる店舗を探してみると良いでしょう。個人的には生活の木から販売されている有機ダマスクローズが、1mlから購入でき、オーガニックのローズを使っているのでオススメです。

 

ふみや
ふみや

アロマテラピーを用いた研究ではどのような使われ方をしているのか、知りたいかたはこちらをご覧ください→【アロマが生理前トラブルを緩和する】イライラ・頭痛・胸の張りに効果的

 

 

そのほかの生理前に使いたいアロマオイル

ご紹介した内容のほかにも、腰痛、むくみなどの症状に効果的なブレンドレシピがあります。さまざまな種類のアロマオイルが症状を緩和するために働きかけてくれますので、心とカラダのケアのためにアロマテラピーはオススメです。【記事まとめ】アロマが癒す生理前トラブル、効果的な6つの症状ブレンド

 

 

 

 

 

 

生理中におこる症状の原因とは

参照:エスエス製薬(株)過去一年間で生理痛の症状がある15歳~59歳の女性

 

生理中におこる病的症状の全般を月経困難症と言います。生理痛は月経困難症のひとつの症状で、月経困難症の症状は人によってさまざまです。もっとも多いのは腹痛であり、それについで多いのが腰痛、頭痛などの痛みになります。痛みの他にも、全身のだるさ、気分の落ち込みなどの、心に対する症状や、おなかの緩み、便秘、吐き気などの症状があらわれることもあり、多くの女性を悩ませます。

 

月経困難症の原因

生理中におこる心身に対するさまざまな症状は、主な原因として「プロスタグランジン」という物質が引き起こしているとされています。プロスタグランジンは、子宮を収縮されることによって、経血の排出をスムーズにしてくれますが、プロスタグランジンの分泌量が多すぎることで、子宮や血管を収縮させ、腹痛、頭痛、腰痛などがおこるとされています。またプロスタグランジンは、胃腸の働きを活発にする作用をもっています。そのことによって胃腸に不快感を感じ、吐き気を感じてしまうのです。これらの症状はストレスを感じたときに、症状が強くなる特徴があります。

 

月経困難症の治療

痛みに対しては、痛みの原因物質(プロスタグランジン)を抑える、ロキソニンなどの鎮痛薬(NSAIDs)、症状を改善する漢方薬を使った対症療法や、低用量卵胞ホルモン・黄体ホルモン配合製剤(低用量ピル)を使った内分泌療法などが治療として使用されます。日本ではあまり生理痛に低用量ピルを使用されることは周知されていませんが、フランスでは30%以上の女性が使用しています。一般的に生理による出血量が半分以下になるとされるほどの高い効果を持っており、最近ではオンライン診療で低用量ピルが処方されることも増えていますので、生理中のトラブルでお悩みの方は利用してみることも良いでしょう。

 

ふみや
ふみや

生理中の痛みは子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症などによって、引き起こされている可能性もありますので、症状がひどく続くようであれば、婦人科を受診するようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

生理中トラブルを癒すアロマテラピー

 

 

生理痛とイライラを和らげるアロママッサージ

  • ラベンダー
  • ローズ
  • ラベンダー + クラリセージ + マジョラム
  • ラベンダー + クラリセージ + ローズ
  • シナモン + クローブ + ローズ + ラベンダー

これら5種類のアロマオイルのブレンドレシピを使うことで、生理痛を緩和する効果が認めれらた研究があります。これらのアロマオイルは優れた痛みを和らげる作用を持っていて、心地よい香りとともに生理痛、イライラ、ストレスを優しく包み込み癒しを与えてくれます。

 

アロママッサージオイルの作り方

スイートアーモンドオイルなどのキャリアオイル20mlをガラス容器に入れ、アロマオイルを8滴程度加えて、軽く混ぜ合わせるだけで、簡単にアロママッサージオイルを作ることができます。毎日10分間お腹あたりを優しくマッサージしてあげることと良いでしょう。アロマオイルをキャリアオイルに加えることによって、身体の奥までアロマオイルの有効成分を届けることができます。

 

クラリセージ

和名はオニサルビアとよばれ、女性特有のトラブルに優れた作用をもつ「クラリセージ」。クラリセージに含まれるスクラレオールは、女性ホルモンのエストロゲンに似た作用を持っており、女性ホルモンのバランスを整えてくれます。「女性のためのハーブ」ともよばれるほどの植物で、アロマオイルの香りは甘みのある優しい香りに、少しスパイシーな香りを併せ持ちます。香りによって憂鬱な気持ちを忘れさせてくれ、明るく前向きな気分にさせてくれます。生理による痛みや、気分が優れないときには心強い味方に。またクラリセージは幸せホルモンとよばれる「オキシトシン」を増やす作用も持っているので、女性に嬉しいアロマオイルです。

 

ふみや
ふみや

クラリセージのほかにも、痛みを緩和してくれる効果が期待できるアロマオイルはたくさんあります。それらの特徴や効能もぜひチェックしてみてください→【生理痛を和らげるアロママッサージ】5種類の効果的なブレンドレシピ

 

 

 

 

生理トラブルで寝れない夜に使いたい香り

ラベンダーのアロマオイルの爽やかな甘酸っぱい香りは、生理痛で悩む女性の心身を落ち着かせて、心地よい眠りに導いてくれます。「生理が始まった3日間の1日30分、ラベンダーのアロマオイルの香りを取り入れる」ことによって、生理による痛みを軽減する研究報告がありますので、そのまま試してみることがオススメです。夜のリラックスタイムや、寝室に香りを使うと良いでしょう。

ラベンダー・アングスティフォリア

アロマテラピーの万能精油ともよばれ、多くの人に親しまれているラベンダー。なかでも「真正ラベンダー(ラベンダー・アングスティフォリア)」の品種は、爽やかな甘酸っぱい香りが特徴で、もっともラベンダーらしい香りと称されます。ラベンダー・アングスティフォリアは、リナロールや酢酸リナリルの成分を多く含んでいるため、生理痛を和らげるだけでなく、憂鬱な気分、イライラしてしまう気持ちなども軽減してくれる効果が期待でき、心地よい眠りに導いてくれるでしょう。その作用は幸せホルモンとよばれる、セロトニンとオキシトシンを増やすことによるものともされています。気持ちを明るく前向きにさせてくれるため、ぜひ使っていただきたいアロマオイルのひとつです。

 

ふみや
ふみや

ラベンダーのアロマオイルを使った、おすすめブレンド商品を知りたい方はこちらをご覧ください→【寝れない生理痛をアロマの香りが和らげる】ラベンダーの効果的な使い方

 

 

 

吐き気ケアに使いたいアロマオイルの香り

心地よい香りと天然有効成分を活用したアロマテラピーは、吐き気を緩和して、イライラや憂鬱な気分を癒してくれます。生理中の心身トラブルに悩む女性にとって、アロマテラピーは心強い味方となってくれるのです。

ジンジャー

日本はもちろん、世界中でスパイスや薬用と用いられてきた生姜。その生姜の根から採油される「ジンジャー」のアロマオイルは、ピリッとしたスパイシーな香りが特徴的で、その香りには落ち込んだ気持ちを、明るく前向きにさせてくれる効果があります。ジンジャーは5-HT3受容体に拮抗する作用や、プロスタグランジンを生成する酵素を阻害する作用などによって、吐き気を緩和するとされており、抗がん剤による吐き気や、妊娠中のつわりなど、幅広く吐き気を抑える目的で使用されてきました。またジンジャーのアロマオイルは血行を良くしたり、身体を温める作用を持っているので、生理痛を和らげるために、アロママッサージやアロマバスとしても活用したいアロマオイルのひとつです。

 

ふみや
ふみや

吐き気を緩和させたり、予防する目的で用いることが多いアロマテラピー。臭いニオイで吐き気を感じるのであれば、逆に心地よい香りは吐き気を抑えると考えると、納得いただけるのではないでしょうか。【生理中の吐き気をアロマが緩和する】4種類の香りによる対処法と使い方

 

 

 

そのほかの生理中に使いたいアロマオイル

女性を悩ます生理中のトラブル。なかでも腹痛(生理痛)はもっとも多くの女性が訴える症状でもあるため、生理痛を緩和するために、アロマテラピーが用いられた研究が数多くあります。鎮痛剤と併用することで、効果的であった研究報告や、過度の出血を減らすことができた研究報告があるほどなのです。ご紹介した内容以外にも、アロマテラピーには女性に嬉しい作用がありますので、こちらもよかったらご参考にしてみてください。【生理痛/生理中 記事まとめ】アロマが癒す効果的な5つの症状別レシピ

 

 

 

 

 

いかがだったでしょうか?

 

「【生理前/中のアロマ記事まとめ】生理痛、イライラなど症状別7レシピ」をご紹介させていただきました。女性にだけおこる心身のツラい症状。アロマテラピーの心地よい香りと有効成分には、女性の生理前、生理中トラブルを緩和するために働きかけてくれます。アロマテラピーは簡単な方法でも使えますので、オーガニックの素晴らしいチカラをぜひ試してみてください。ご紹介した内容が皆さんのお悩みの解決に少しでもお役に立てると嬉しいです。

 

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