こんにちは、アロマ薬剤師のふみやです。今回はアロママッサージの効果に関して、ご紹介していきたいと思います。
アロママッサージには効果がありそうだけど、実際には本当に効果はあるの?どんな効果があるの?と気になった方は多いのではないでしょうか。
精神的に疲れた時に行うアロママッサージを研究した報告がありますので、その研究をもとにご紹介していきたいと思います。精神的に疲れている方は、ぜひ読んでみてください。
精神的に疲れた時に行うアロママッサージの効果
アロマオイル(精油)を含んだマッサージオイルを使うことによって、気持ちの落ち込みや怒りなどの感情を改善する効果が、マッサージ翌日まで持続する傾向が示されました。
ここからは簡単にアロマテラピーの研究をご紹介したいと思います。研究の目的としては、東日本大震災の被災地で働く看護師の方々の、心身ケアのために行われたものになります。被災地での勤務は非常に精神的な負担が大きく、アロマテラピーによる効果が期待されました。
精神的に疲れた時に行うアロママッサージの研究
研究内容
東日本大震災の被災地にある病院で勤務する精神科看護師18名を対象に、アロママッサージを行う群(介入群)と、キャリアオイルのみでマッサージを行う群(対照群)に分け、30分間マッサージを実施。マッサージを実施する直前、直後、1日後、2日後の計4回POMS短縮版による心身の状態(T得点、TMD得点)を比較。
アロママッサージでは、株式会社「生活の木」のオレンジスイート、ペパーミント、ラベンダーフランス、フランキンセンスのアロマオイル(精油)4種類から、心地よいと感じるものを選び、マカデミアナッツのキャリアオイルに精油濃度が1%になるようにブレンドした。
POMS短縮版とは
POMS短縮版は気分や心理面を測定する際に使われ、T得点は「緊張」、「抑鬱」、「怒り」、「活気」、「疲労」、「混乱」などの精神状態の6項目を点数化しています。TMD得点はそれらの合計得点(活気の得点は含めない)で、TMB得点は低いほうが精神的には良いことを表しています。
研究結果
【T得点】
【TMD得点】
介入群はマッサージ直前に比べ、直後と1日後において有意にTMD得点を低下させた。
注目するべきポイントとしては、青のアロママッサージを行った介入群の精神的な改善効果が、マッサージ直後だけでなく1日後まで持続していることです
研究から考えられること(私見)
ご紹介した研究において、アロママッサージを行うことによって、精神的に疲れた時の心身に対する効果が、マッサージ直後から翌日まで継続する傾向が示されました。
もちろんマッサージだけでも効果はありますが、疲労を感じたり、仕事でのストレスによる緊張、気分が落ち込んだ時など、心身ストレスを抱えた時は、アロママッサージを行うことでその日にリフレッシュしてくれる可能性があります。疲れがたまって心身のストレスが翌日まで長引いている方には、アロママッサージがおすすめです。
引用:被災地で働く単科精神科病院の看護師を対象にした アロマテラピー・トリートメント実施後における気分変化の検討
アロママッサージを生活に取り入れる方法
仕事などで精神的に疲れた時に、アロママッサージ店にいければ良いのですが、忙しくてなかなか行けない方が多いのではないでしょうか?
そんな時はご自宅でアロママッサージを取り入れてみてください。
ご紹介した研究では、アロマオイル(精油)1%濃度のマッサージオイルが使用されていました。マッサージオイルは、キャリアオイル20mlに対してアロマオイルを4適加えると、簡単に作ることができます。オレンジスイート、ペパーミント、ラベンダーフランス、フランキンセンなどをブレンドして、20分間優しくマッサージしてあげてください。
マッサージ方法は、アロマスクール「ラヴァーレ」さんのホームページに、体の部位別にマッサージ方法が紹介されていますので参考にしてみてください
マッサージオイル
研究使用したアロマオイルを販売する「生活の木」には、マッサージオイルとしてブレンドされた商品もあります。アロマテラピーを行ったことがなければ、最初はマッサージオイルを購入されて試してみるのもおすすめです。癒しの香りの代表格であるラベンダーの香りが好きであれば「ラベンダーリラックス」、柑橘系の香りがお好みであれば「グレープフルーツボディー」、ローズの華やかな香りに癒されたい時は「ローズウーマン」がおすすめです。
いかがだったでしょうか?
「精神的に疲れた時に行うアロママッサージの効果と持続時間」をご紹介させていただきました。精神的な疲れを感じている方々のお悩み解決に、少しでもお役に立てると嬉しいです!心身の疲れを翌日に疲れを残さないためにも、アロママッサージを取り入れてみてください。