こんにちはアロマ薬剤師のふみやです。【寝れない生理痛をアロマの香りが和らげる】ラベンダーの効果的な使い方をご紹介したいと思います。毎月、女性にだけに訪れる生理痛。生理痛には頭痛、吐き気、だるさ、イライラなど、さまざまな症状が現れますが、なかでも腹痛を伴う生理痛は、寝れないなど女性を苦しめる症状のひとつです。そんな痛みから解放されたいと願う人も少なくないのではないでしょうか?
アロマテラピーはそのように悩んでいる女性を救うべく、生理痛の緩和を目的とした研究が、日本国内だけでなく海外でも行われてきました。ラベンダーのアロマオイルは、生理痛のブレンドとして使われる機会が多く、香りだけで痛みを緩和する効果が期待できます。皆さんが日々の生活で取り入れられる、アロマテラピーの使い方をご紹介しますので、ぜひ読んでみてください。
ラベンダーの心地よい香りは寝れない生理痛を和らげる
ラベンダーのアロマオイル(精油)の心地よい香りを使うことによって、生理痛を和らげる効果が研究で認められました。
ラベンダーに含まれる「リナロール」や「酢酸リナリル」の成分は、痛みを緩和するだけでなく、生理痛によっておこる、寝れない、憂鬱な気持ち、イライラなどを優しく包み込んで癒してくれます。香りだけで痛みが和らぐのか疑問に感じるかもしれませんが、痛みを感じるのは脳であり、アロマテラピーによる香り分子は脳へと作用します。そのことによって鎮痛作用のある成分や、癒しを与えてくれる成分が脳に働きかけ、痛みを抑える効果があるとされています。アロマテラピーは生理痛だけでなく、骨折の痛みも和らげるという研究があるほど、素晴らしい作用をもっているのです。
生理痛に対するアロマテラピー研究
月経困難症による生理痛がある女性200名に対し、ラベンダーのアロマオイルの香りを与える群と、アロマオイルを使用しない群での、痛みのスコア(VAS)を比較検討した。初月は何も行わず、翌月・翌々月の生理開始のタイミングから、3日間1日30分アロマオイルをコットンに垂らして香りを与えた。結果として、ラベンダーのアロマオイルを与えた群において、痛みのスコアが優位に低下した。
参照:「The Effect of Lavender Aromatherapy on the Pain Severity of Primary Dysmenorrhea: A Triple‑blind Randomized Clinical Trial」
【寝れない生理痛にアロマを活用する】ラベンダーの効果的な使い方
ラベンダーのアロマオイル(精油)の爽やかな甘酸っぱい香りは、生理痛で悩む女性の心身を癒し、痛みを和らげてくれる効果が期待できます。ご紹介した研究では「生理が始まった3日間の1日30分、ラベンダーのアロマオイルの香りを取り入れる」ことによって、生理による痛みを軽減する効果が認められました。この使い方であれば、日々の生活でも行いやすいため、そのまま試してみることが良いと思います。
1日のなかでの使うタイミングとしては、痛みを感じたときや、生理によって不快な症状を感じたときなどでも良いですし、ラベンダーは安眠効果もあるため、就寝前に使うことで、寝れないツラい夜でも心地よい眠りを促してくれます。ラベンダーのアロマオイルを、アロマディフューザーやアロマストーンを使って、香りを楽しむ方法がオススメで、アロマストーンであれば6滴を目安に使うと30分間香りを感じることができます。また外出先などでも使える方法として、アロマオイルをコットンやティッシュに垂らし、深呼吸するように香りを吸い込むことも、簡単にできて効果的な方法です。
アロマオイルの注意点
生理痛の和らげるのためにアロマテラピーを使うときは、品質の高いアロマオイルを選ぶように注意しましょう。アロマオイルの香り分子は、脳へと届けられることによって、痛みを和らげたり、癒しを与えリラックスさせてくれます。100円均一などで販売されているアロマオイルは、合成香料が使用されているため、アロマテラピー本来の効果が期待できません。香りを楽しむだけであれば100円均一などで販売されているものでも良いですが、しっかり効果を実感したいときは、精油もしくはエッセンシャルオイルと記載された、良質なアロマオイルを使うようにしてください。
アロマテラピーは生理中トラブルだけでなく、生理前トラブルを緩和する嬉しい作用がたくさんあります。よかったらこちらの記事も読んでみてください。【生理前/中のアロマ記事まとめ】生理痛、イライラなど症状別7レシピ
ラベンダー・アングスティフォリア
アロマテラピーの万能精油ともよばれ、多くの人に親しまれているラベンダー。なかでも真正ラベンダー(ラベンダー・アングスティフォリア)の品種は、爽やかな甘酸っぱい香りが特徴で、もっともラベンダーらしい香りと称されます。ラベンダー・アングスティフォリアは、リナロールや酢酸リナリルの成分を多く含んでいるため、生理痛を和らげるだけでなく、寝れないツラい夜や、憂鬱な気分、イライラしてしまう気持ちなども軽減してくれる効果が期待できます。その作用は幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」や「セロトニン」を増やすともされており、気持ちを明るく前向きにさせてくれるため、ぜひ使っていただきたいアロマオイルのひとつです。アロマオイルのブランドとしてはプラナロム/健草医学舎がおすすめです。プラナロム/健草医学舎は、オーガニックでありながら、有効成分の管理も徹底されている、品質の高いアロマオイルを取り扱っているため、アロマテラピー経験者からも人気のブランドです。アロマオイル1本1本に、成分分析表もついてくるため安心して使うことができます。
ブレンドオイル
プラナロム/健草医学舎からはブレンドオイルも発売されています。「プロヴァンス」は、ラベンダー、レモン、ユーカリ、ローズマリーなどのアロマオイルがブレンドされていて、ラベンダーを中心とした香りは、ラベンダー畑でそよ風に揺られているような優しい香りを楽しむことができます。ラベンダーの香りの後には、レモンやローズマリーのスッキリとした香りが追いかけてきて、より深い癒しを提供してくれます。アロマオイル100%のブレンドオイルですので、アロマディフューザーや、アロマストーンにそのまま使ってみてください。
アロマスプレー
ニールズヤードから発売されている「グッドナイトピローミスト」には、ラベンダー、マンダリン、カモマイル、ゼラニウムなど、癒しを与えてくれるアロマオイルがふんだんにブレンドされています。ラベンダーの香りに、甘くフローラルな香り、マンダリンのフレッシュな香りが溶けこんでいて、幸福を感じるその香りは、心地よい眠りへと導いてくれます。アロマスプレーになっているので、枕やシーツなどの寝具や、寝室にシュッとひと吹きするだけで使うことができ、アロマテラピーを使ったことがないかたにもオススメです。
いかがだったでしょうか?
「【寝れない生理痛をアロマの香りが和らげる】ラベンダーの効果的な使い方」をご紹介させていただきました。皆さんのお悩みに少しでもお役に立てると嬉しいです。アロマテラピーの香りは心地よい香りで癒しを与えてくれるだけでなく、香り成分が痛みを和らげてくれます。簡単な方法でもアロマテラピー行うことができますので、ぜひ試してみてください。